厳戒!中国人民解放軍、北国境に10万人集結 習近平氏“重大警告”で狭まる関係国の包囲網
夕刊フジ 4/26(水) 16:56配信
習近平国家主席率いる中国が、北朝鮮に重大警告を発した。北朝鮮が「6回目の核実験」に踏み切った場合、原油パイプラインを遮断すると、機関紙で通告したのだ。米中首脳会談で、ドナルド・トランプ米大統領が「北朝鮮の軍事的暴発を封じ込めろ」と強く要求したことに応じたのか。読売新聞は25日、中国人民解放軍が「中朝国境地帯に10万人規模の兵力を展開しているとの情報がある」と報じた。
北朝鮮が25日の「建軍節」(朝鮮人民軍創建記念日)に合わせて、「核実験」や「弾道ミサイル発射」を強行する構えを見せるなか、関係国の包囲網が狭まっている。
共産党機関紙、人民日報系「環球時報」は24日付の社説で、「もし北朝鮮が6回目の核実験を行えば、中国は疑いなく、石油の貿易制限を含む、より厳格な国連安保理制裁決議の採択に賛成する」と断言した。
同紙は22日付社説でも、北朝鮮で「人道的な災難」が起きない程度まで「石油の供給を大幅に縮小すべきだ」と主張している。党指導部内の声を反映している可能性がある。
これと符合するのか、読売新聞は25日朝刊で、「中国軍など複数の関係筋によると、中国軍は4月中旬から臨戦態勢に次ぐレベルの『2級戦備態勢』に入った。中朝国境地帯に10万人規模の兵力を展開しているとの情報がある」と報じた。
陸上自衛隊の定員が約15万人だから、情報が事実なら、中国人民解放軍の展開規模は相当大きいといえそうだ。
中朝国境は、旧瀋陽軍区「北部戦区」が所管している。読売は「(習氏が)遼寧省大連に入ったとの情報がある」「北部戦区を視察したともみられている」とも伝えた。
こうしたなか、トランプ氏は24日、国連安全保障理事会のメンバー国の国連大使らをホワイトハウスに招いた昼食会で、「北朝鮮の現状は受け入れがたい」と述べ、「北朝鮮の核・ミサイル計画に対して安保理はさらに強力な追加制裁を科す準備をすべきだ」と求めた。