何年か前までは、午前中に買い物をすませて家に帰ると、
いつの間にか車に乗ってやってきた父が、木バサミや大きなスコップを持ってきて、
午後いっぱい、よく庭の手入れをしてくれていました
「花や野菜を育てるのは、自分の子供と同じように思わなあかん。」
が口ぐせだった父は、こまめに土をたがやし、水をやり、肥料をまいて、余分な枝を剪定してくれました。
今くらいの季節には、樫の木や、冬じゅう花が咲いた山茶花などを切ってくれ、
木ばさみの、パチン、パチン、という音が庭にひびいて、心地よいのでした
父は年々細くなり、一日のほとんどを寝て過ごす様になり、
今年は庭木の剪定も、植木屋さんに頼みました。
プロの植木屋さんは、父が半日かかるところを、ものの一時間足らずで切り終えるのだけど、
庭に出てみると、木のそばに生えていた水仙やアネモネが踏み荒らされ、
子供たちが昔飼っていた小鳥のお墓の石が散らばっていました。
ひどいなあと、それらを片付けながら、父の木バサミの音を思い出しています。
日曜画家だった父が、もう筆を持てませんが、
それでも、私のトールの絵をいつも楽しみに見てくれて、
「あっ、そこは何色がいいわ。」とか「ここに~を描いたらいいねん。」
と、うれしそうです
(出口むつみさんのデザイン「My Garden」を描きました。)
2017年 追記
フレームは別のデザインのもので、図案の指定の配色ではなく手持ちの色を使用しました。
個人が描いた作品には著作権があります。コピー、引用をお断りいたします。
(って失礼しました)
いえ、せっかくいつも楽しく通わせていただきながら、上達しない生徒で、ときどき落ち込みますが、
じ~っと同じところを塗り続けている時は、
ていねいに塗っているならいいのですが、そうでなく、
次に何をやったらいいかわからなくて、考えが止まっていることがほとんどです
もっと筆の動きのある作品めざして、がんばります
いつかオリジナルが描けるようになりたいです
丁寧っていいことだと思うんですよね~ 何事も真剣に納得いくまで取り組まれるlemonさんは とっても素敵ですよ! 見習わなくっちゃ
そして トールは決してアレンジを加えてはいけない という規則はないと思いますよ! 私の伝え方が悪かったのかな?
オリジナルを描かれる作家さんもトールペインターですしね!
lemonさんもどんどんオリジナルを描かれたらいかがですか?
よく母に「ほんとにあんたはお父さんにそっくりでぐずぐずしてるわ!」って怒られてたからかな。今でもていねいって言われると、しゅん・・としてしまい、
トールの教室で同じこと言われたときも泣いて帰ってしまったの。(次の時行ったら、「よかった、来てくれたんやね。やめるかな、と思ったよ。」と、ご心配をかけてしまった。ごめんなさいです)
「ていねい」を変えていきたいのだけど、いろいろ思うとまたしんどくて、どうしたらいいのかなって思っているよ。
ごめん、トールの話だったね。
出口さんの作品は繊細な色の使い方ややわらかさが特徴で、
主に、ウォッシュという絵の具をかなり薄めた塗り方と、ドライブラシでゆっくり色鉛筆のような感じを出す塗り方だよ。
私のは筆が停滞するからでしょう。ちょっと濃くなってしまったかもしれないです。
あと、作品が小さくて、サイドローディングのグラデーションがうまく出せなかったよまだまだです!
作品にアレンジを加えることについては、私も同じ考えで、父の言葉をかりて、言いたい事を書いたよ。
(ただ、その作品はたぶん、公開はできないよね。)
トールは、もともとは、ヨーロッパで、古くなった家具に主婦が自由にペイントして、長く大切にするところから始まったようだけど、
今のトールは、「書写」に近い、と感じられます。
お手本を見て、字配りや筆あとを書き写すんだろうな。
(違う文字を書いたりしないものね。)
どかっちさん、長くてまとまりないこと書いてごめんなさい、
この返信を読まれるかわからないけど、
どかっちさんのヴァイオリンの絵の完成も、私、楽しみにしているよ
私もお父さんに賛成。元の絵があってもオリジナルも足したらいいと思います。