ドンパチ女学院

アリス:私はこれからどこへ行けばいいの?
チェシャ猫:それはどこへ行きたいかでちがうさ

手段

2012-11-23 09:08:43 | RIFT
新大陸で動くとPCが落ちるけども、旧首都のメリディアンへ戻って、旧大陸で動く限りは無事なんです。
WFでも大丈夫かどうかお試しします。





日本人が多いWolfsbaneのおしょーさん。
知ってる人なら話しかけてくるだろうし、別人かな?
なんとなく気にかけながらプレイしました。

WFでも落ちない。
旧ゾーンなら動けるから、少しはこのままでもログインして遊べそう。

片付けは進んでます。
昨日の休日はもう朝から暗くなるまでばっちり働きました。
4時半には暗くなるんですけどね。

そういえばヨーロッパの昔話でよく
「夜明けから日が沈むまで働きました」
ってあるけど時間にすると9時から3時ぐらいのことがあるからね、なんて何かで読みましたがそんな感じ。


少しずつ片付いて気持ちが良いですが、本をどう納めるか思案のしどころです。


とにかく旧ゾーンで遊べてWFに行けるんだから、経験値を少しでも稼いでレベルを上げよう。


Gibby   ああっ!これは何だ!? おおおー こんなところが
Tundra   これはね こうやってこうやって
Gibby   おおー!なるほどよくわかったよ! 新大陸たのしーーー
Natun   ちょっとちょっとちょっとあとでもっかい説明してよね
Tundra   (シカト


がんばります。




三年周期。

2012-11-20 22:05:03 | RIFT
さて、新大陸です。

同じことをつぶやいているような気もしますが、それは進んでないからです。


新大陸は今までのゾーンとちょっと毛色が違って



ちょっとクナークの香りがする。
サイがいるからですかね。




と、人がたくさんいるし、広いだけあって、今までよりもさすがに重い。





線路跡ですよ。
へえー、と世界の過去に思いを馳せるのも楽しい。
どんな経過で現在の姿になったのか。





土地鑑が無いと落下死もよくあることです。





チャンネルではドコソコはレベルどれぐらい?なんつう質問もとんでおります。
既にカンスト組もいるんだろうなあ。
わりかし上がり方はかためで、長くかからせようって魂胆かな。





レベル60の飲み物は2万回復だったぜよ。
生産物はどうなのかな。あーそっちもチェックしないとですね。


そしてDFLに集中してポイントをふり、試してみる。





変なペットがでました。ぐるぐる回ってる。
ちょっとかわいい。

で、なぜ新大陸クエストが進まないかというと、落ちるからです。
PCがいよいよのようです。3年過ぎましたし、仕方ないかな。
爆発しないだけマシだと思うことにします。


で、PCを替えることにしたんですが、それなら近年ほったらかしにしていた部屋の模様替え&本整理&不用品整理に着手しようと思いまして。
ちゃんとCDやDVDの、ケースと中身を一致させよう。
いらないものは「いつか使うかも」って思わずに処分しよう。
そうしたら行方不明のアレもコレも出てくるかもしれない。


そして整理された、すっきりしたお部屋に、新PCをお迎えしようかなって。


というわけでしばらくRIFTのプレイ&日記は小休止の見込みです。
どうせ1週間ぐらいが限界だろう、という声も聞こえますが、そういうことはありません。
じっくり時間をかけて、今度こそきちんと片付ける所存です。


新たなPCで新たな心で、あらたに生まれ変わってログインします(大げさ)






決してパズドラに夢中でとかそういうことでは






とうだいもとくらし

2012-11-17 08:31:34 | RIFT
灯台下暗し。


小さい頃って「灯台元暮らし」かなーってぼんやり思いますよね。
汚職事件は「お食事券」ですし。


拡張を買えない買えない、ページが開かないってのは、私のPCの何らかのセッティングのせいらしいことが判明。
かなりゆるくしてるのに何がひっかかってるのか不明なまま、購入ページに接続出来ません。

格闘すること1時間半

Gibby  ゲーム内のストアから買えないのか?


1クリックで買えました。もっと早く言えよ!


さて新大陸ー


ってログインすると体がねじれています。





いやあ過去に心が捻じれているとかなら、ああそういえばむかーしパーマをかけたとき学校の先生に

「髪がゆがめば心もゆがむんだ!!!」

と言われ、「うわあすごいこと言うなあ」と言語センスに感嘆した覚えがありますが、この身体のねじれはどうすれば。





これですよ?いくらなんでも。
服のせいなんですよねー、着替えたらピン!とするんですが、この生産服を着るとねじれる。


むう。まあいいや、とにかく新大陸へ。







ゾーンしたら既に新マウントに乗っている人がいます。
やるなあ。
多足のエイみたいにひらひらしてて、走る姿がかっこいいです。








とにかく広い。ゾーンして驚きました。
ひとつの大陸が増えるどころか、今までの世界とまるまる同じぐらいの規模の大陸です。





Mobデザインも今までとは違うイメージでなかなか新鮮。

大事な部屋とギルドホールを調べないと。
なんとギルドレベル15が必要なことが判明。Tsunoは14になったばかりです。


Tundra  うわー一番安いところで1000Pだよ。(あれ?3000Pでしたっけ?とにかく高い)

一同    なこちゃん、Bさんを!Bさんに助けを!








Tundra  Hall だけどな・・・

Gibby   あ



2012-11-15 10:26:01 | RIFT
さあ、拡張が入りました。


ランチャーのデザインが一新されました。キャラ選択画面のバック絵も変わりました。
テーマカラーが深紅になりました。


当日でいいだろう、と思っていた拡張が、買えませんなり。
ページが開かないなり。


とりあえずパッチをあててログイン。
ログインするとそこは崖の上で、下にはマグマが煮えたぎっている。








いつでも手伝ってもらえるように現地ログインログアウツをしていたという準備の良い私であった。








TundraさんのおニューのPCセットアップが終わったのでログインを促します。


Tundra   拡張初日ですよ?本当なら「さあ新大陸!新クエスト!」ってときに
      何が悲しくて残りクエストの手伝いなんか






あっさり拾えました。
ヒント:乗り物

崖から近くへ飛び降りても、行き着くまでにガンガンHPが減ってたんですけどね、乗り物ジャンプしたら目的物までダメージなしでひとっとびで


よかったー。






いつもどおりってことで。

Naco  わたしね、長く一緒にゲームしててやっとわかったことがある。
    Natunさんの「大丈夫大丈夫」ほどあてにならないものはないんだなって。







チャットチャンネルでは「どっちがいいと思うー?」なんてマントを貼ってる人がいる。
RIFTにもマント実装です。
そういえばギルドマントはつくらないままだったなー。





これはやけに見た事あるマントだなーw


新しいWFエリア、新しいソウル。
そうだ、クレリックの新しいソウルは。







おう。Defiler登場。ちょっとわきたつものがありますな。




オレ、拡張買ったらDFLを試すんだ・・・・



ふたたびの森

2012-11-11 11:48:17 | ゲーム全般
TwitterのEQ2クラスタは、どうぶつの森の話題でもちきり。


皆さん楽しめるゲームに飢えてr



昔64の時に、もちろんコントローラーパック同梱版を購入し、宮本さんの手紙つきバージョンを所持しております(自慢)
リセットさんにびびり、マジびびり、曲やゲーム機を集め釣りをし、季節のイベントを楽しみ・・・
そう、大晦日のカウントダウンは村で、て今と変わりませんね。

友人の村へ行くにはコントローラーパックを持参する必要がありました。
とは言えイイ大人でありますから、64を持っている友人、しかもどうぶつの森をプレイしている友人がまわりにいるとは思えず、あきらめておりました。
ある日の食事中の会話でまったく予想しなかった知り合いがどうぶつの森をプレイしていると発言。

驚きと共に半ば強引に、とにかく64カセットを持って家に来いと呼びつけて列車に乗った時のときめき・・・
果物を交換し釣りをし、自分の村にはいない住民と会話する興奮・・・


その後ゲームキューブへ場所を移し、DSでおいでよと手招きし、Wiiで街にでようよと呼びかけ、今度はとびだせ、と。


コントローラーパックを持っていそいそと友人の家へ行ったりきたりする手間はもう要りません。
全国どこでもいつでもとびだしていける。





そしてなべを囲む。


Natun   なべの賑やかさが全然つたわってこないよ・・・

Naco   カニ入ってんだよ!豪華でしょう!

Natun   うすぐらい・・・・


そのとき目を疑うツイートが




?!


ちょっとまって これ何のゲーム


Naco  あ、これね おさんぽレイドだから。ぬるい人は参加できないから。



まじで。もしやこれがMMOの最終進化形なのか。








ゲームキューブに専用ケーブルでゲームボーイアドバンスを接続しないと島へ渡れないんだぞ!









@1。 @1のコールになるとTellがいきなり殺到する、募集してた方はそんな経験をお持ちだと存じます。
応募するほうも、迷っていても@1と聞くと慌ててTellをする、そんなものでした。









Naco  TMPさん来たんでーって言われないだけいいじゃないw



懐かしさで爆笑でしたよ。



プレタポルテ

2012-11-09 08:27:33 | RIFT




ボーナスが始まっております。ALTのG側キャラを50に育てるチャンスと思って頑張っております。



WF、CODEX中に、敵に集中砲火を受けながら、がけ下の味方にヒールをするそんな必死なときに









また外人に 「なにそのあたま」て言われたよ。
みんなかぶれよ。
チェインのWF装備っすよ。








ファイヤーあんd

2012-11-08 23:24:24 | RIFT



街で起きる敵の侵略。
RIFTを閉じるときのような段階で展開しますが、肝心のラスボスがなかなかこない。
待ち構えるRaid、数分の戸惑いのあとガヤガヤと。



城の西にいるように見える。
誰かがそういうので向かってみる。






いつもそこに4人いるはずの、WFクエストNPCが全員いない。







と思ったら下のホールでかたまっており







ターゲットしてみると、狙っているのはまさしくラスボス。


ターゲットのターゲットで直接ターゲットまではいけますが、姿は見えないし視線が通らなくて攻撃も不可です。
誰かが「AEはどうだ!」と皆があちこちでAEを撃ちますがまったくダメ。
壁の中のどこかにはまっているようです。





あきらめっぺー  ということになって解散。残念。


じゃあ何をしようかな。ワールドイベントのクエストがEmberIsleで採取だからそこへ行こうかの。





アレを拾うんですが、何ぶんマグマがぐつぐつしていまして、ちゃんと(?)ダメージがガンガン来るものですから自力で拾うのが難しい。
自分にhotやウォードをかけても、拾う間にしむ。
ヒールしようにも拾うのにもインタラプトされて出来ません。


おっそうだ。このクエストでまず拾った指輪、アレはめればダメージ来ないんじゃない?
IPPの凍ってる湖で拾った氷の指輪。間違いないですな。







あったまいいー。そうですよね、ゲーム的にそうに決まってます。よくあるし。







違いました。




ノーラス戦乱記 5

2012-11-08 04:29:36 | EQ2ノーラス戦乱記
第五章  裏切りの聖職者  P3-7


「無礼者!」
チョコリクシャはクレウを睨んで言い放つと、森に向けて駆け出した。

「本意ではないが仕方あるまい」
クレウは追いかけようとしたが、次の刹那飛び下がった。

ドガン

轟音とともに地面に何かが衝突し、土くれを巻き上げてえぐれて爆ぜた。

「虚をついたのだが流石に勘がよいか」
水煙の中に立つバーバリアン、ツンドラがつぶやく。

「こっちは大丈夫。怪我はないワ」
クレリックのナツンがチョコリクシャを抱えて叫ぶ。

「急ぎ合流地点へ」
ツンドラは背後のナツンに声をかけると、クレウを遮って向かい合った。

「武の心得があればわかろう。弱き者よ。それでも我が前に立つか?」

クレウはツンドラを値踏みするように眺めてから言った。

「退けぬ時とてあろうよ」
ツンドラが拳を固める。

「武運を!」
ナツンは古代パナ語による祝福を唱えると、チョコリクシャを伴い足早に森の中に消えた。


クレウは身にまとう闘気を増しながら無造作に歩いてきた。

「退かぬ」
ツンドラは自分に言い聞かせるように叫ぶと、下がりそうになる足を踏ん張った。

クレウは小さく気を吐くとツンドラに向けて飛びかかった。

二人が交差する瞬間、森の奥に潜んでいたラトンガの魔術師がクレウに向けて呪文を放った。
閃光がクレウの動きを封じ、ツンドラの右拳がその胸を貫いた。

「そうか・・貴様らがTSUNOか・・」

クレウはおびただしい量の血を吐いて倒れながら言った。

「強兵よ。卑怯と罵られても構わぬ。それほど彼我には差があったのだから」
クレウの骸の横で膝をつくツンドラの右腕は、肩からちぎりとられていた。



**** **** **** **** **** ****


夜空をふたつの月が照らす。
ネクチュロス・フォレスト・・鬱蒼とした森の中、野営のテントのまわりには数人の武装した男達が動き回っている。

「たしかに今夜だと?」
ラファルは兵士の一人に尋ねた。

その時、森の木々を薙ぎ倒して巨大な白い獣が現れた。
赤い目をした巨大な犬、それは咆哮を響かせてテントの近くにいた兵士に噛み付き、その体を引き裂いた。

「やーたんやめなさい!」

森の奥から凛とした女性の声が響くと、白い獣は動きを止めた。

歩いてきた女性は兵士の傷口に手を当てると、癒しの呪文を唱えた。
ほどなくして兵士の傷口は閉じて、痛みもなにもかも回復してしまった。

ラファルは女性に歩み寄り一礼する。
「フラウ将軍、まさかあなたほどの方が出奔されるとは、この目で見た今も信じられないくらいです」

「私が身命を賭したOsanpoは、今ではもう別の国になってしまったのです」
憂いを含む美麗な面立ちに銀色の髪を両サイドに束ね、白色の鎧で身を包んだウッドエルフの女性。
Osanpoの四大将軍の一人であるフラウ将軍である。

「同胞に追われ、時として刃を交わすことになるかもしれない。そのような覚悟が本当におありなのですか?」
ラファルは鋭い眼差しで射るようにフラウを見やる。

「迷うならばこの場にはいませんわ」
フラウも強い視線を返す。

「形式として聞いたまで、将軍の覚悟は理解しています」
ラファルは表情を崩し、フラウに手を差し出した。

それから数時間後、ラファル、チョコリクシャ、フラウの三人は、ネクチュロス港から出航した黒い帆船の上にあった。

**** **** **** **** **** ****

つづく

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ノーラス戦乱記 5

2012-11-08 04:01:35 | EQ2ノーラス戦乱記
第五章  裏切りの聖職者  P1-2

 コモンランド北方の山岳地帯にOsanpoの城砦はそびえたっていた。
石造りの厚い外壁の内側にさらに内壁を加え、玉座のある天守塔は4層もの厚い壁に守られている。

夕方から降り出した雨は深夜になって嵐に変わり激しい雨が城や地面を叩いている。
暴風はごうごうと唸りをあげて木々を揺らす。

ザガガガン

雷鳴が轟き天空から青白い光の筋が落ちる。
その光が城の裏手から出てくる人影を一瞬だけ照らし出す。
黒いローブのフードをすっぽりとかぶり、まわりを気にしながら森へ向けて駆けていく人影・・・

レディ・チョコリクシャ・ホワイト。

ノーラスでも由緒ある家系であるホワイト家に生まれ、Osanpoの後宮にてカトーに寵愛されている妃の一人である。
父親は肺の病にてすでに他界しているが、カトーの副官として名を馳せた猛将ワーザー・ホワイト伯だ。

「急がないと・・」
チョコリクシャは小さくつぶやくと黒々とした森に視線を送る。

「このような嵐の夜更けにどこへ行かれるのか?」

突然の背後からの声にチョコリクシャの体が硬直した。

「クレウ!?」

振り向いた先の暗闇に立つのはOsanpoの千人将クレウであった。
温厚な性格だが戦闘となると豹変し、徒手にて100人を屠った逸話から百殺のクレウと呼ばれている。

「まさかスパイが貴方だったとは・・」

「夜風にあたりに出ただけです」
チョコリクシャは毅然とした表情で答える。

「陛下の妃に手荒な真似はしたくないのです。
拘束させてもらいますが暴れないでいただきたい。」







ノーラス戦乱記 4

2012-11-08 03:40:40 | EQ2ノーラス戦乱記
第四章  丞相の最後  P5-6


「女王陛下がお待ちでしてね」
ダーシャの両手に炎の魔力が集中していく。

「亡国の際に落ち着いているな。心すでにここに非ずか?」
ルピアは何度も国替えしているダーシャを皮肉ると、鋭い眼光で腰のダガーの柄に手をかける。

「心配には及びません。カトーは間もなく兵を引くでしょう。今頃Osanpo本城をVeyron率いる連合軍が攻撃している報せが届いているはずです。
留守を守るアカシャは稀代の天才軍師ですが、自ら兵を率いる戦はけして強くは無い」
ダーシャの右手が灼熱の炎を蓄える。

「我が国が軍備を増強していると流言を放ち、カトーとOsanpo本体を遠いこの地に呼び寄せたのはこのわたしなのです」
ダーシャが右手を突き出すと、螺旋状の炎がルピアを襲った。

「知っている」
ダーシャの背中にルピアのダガーが深く突き刺さった。

「我々は戦に来たのでは無い。企みを知ったアカシャの命により貴様を殺しにきたのだ」
ルピアは突き立てたダガーを二度ひねって引き抜くと、もといた部屋の隅まで飛び下がった。

「な・・!?」
ダーシャが吐血し膝をついて倒れる。

「万策を弄してなお届かぬ、それが我らOsanpoと知れい」
ルピアはダガーの血を拭い鞘に収めると、音も無く暗がりに消えていった。


**** **** **** **** **** ****


「本城に戻る。陣を引き払えい!」
カトーは城から立ち上る紫の細い煙、ルピアからの合図を確認すると、巨躯を揺らして立ち上がり地響きのように叫んだ。

ほどなくしてOsanpo本体は跡形もなく退去し、大きな犠牲を払ったものの、女王フィリアと新興国家は延命することとなったのだった。


**** **** **** **** **** ****

 つづく

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ノーラス戦乱記 4

2012-11-08 03:22:30 | EQ2ノーラス戦乱記
第四章  丞相の最後  P3-4


「常勝将軍セラ・・なんと忌々しいことよ・・」

女王フィリアは砂塵の向こうを睨みながら言った。

クェリオスのゆりかごと呼ばれるこの都市は、クェリオス神を信仰する者達が集った宗教国家の中心であり、女王フィリアと7賢人によって統治されていた。
この国は新興国家であり、征服したとて財を得る旨みもない。
統治者達は、Osanpoが侵攻してくるなどとは露ほども思っていなかった。
防備もしていないところへ、カトー率いるOsanpo本体が電撃のように進軍してきたのである。

「丞相はどこか?呼んでまいれ」
怒りに震えるフィリアの声が響き、兵士の一人が慌てて城へ向かった。

**** **** **** **** **** ****


壁一面の本棚にはびっしりと本が並んでいた。
部屋の隅の机には背の低い猫背の男が座り、熱心に書き物をしている。

丞相ダーシャ、クェリオスのゆりかごの軍事、内政のすべてに精通し、女王フィリアを補佐して国を動かす最高位の官吏である。

「丞相!戦局は思わしいものではなく、本陣にて女王陛下がお呼びです」
勢いよく扉が開き、息を切らせた兵士が叫ぶ。


「すぐに行きましょう。先に本陣に戻り、これを女王陛下に渡してください」
ダーシャは立ち上がって振り向くと、兵士の目を見据えて静かな物腰で答え、先ほどまで書いていた書簡をその手に渡した。


「行かせてよかったのか?」

誰もいないはずの部屋で突然に声が響く。
いつからそこにいたのか、背の高いケラが部屋の隅の壁にすかって立っている。

「わたしの炎に巻き込みたくはないのです。あなたこそ、暗殺者が姿を見せてよいのですか?」
ダーシャは8mほど離れた場所にいるケラを見つめて答える。

「誘っているウィザードの背中に飛びかかるほどマヌケじゃないのでね」
このケラこそOsanpoのルピア、ノーラス最凶のアサシンと呼ばれる狂った暗殺者だ。






ノーラス戦乱記 4

2012-11-08 03:20:34 | EQ2ノーラス戦乱記
第四章  丞相の最後  P1-2


窓から見える夜景はどても綺麗で、ラファルに時を忘れさせた。
港に停泊する巨大な客船、高台に点在する貴族の別邸の灯りは、暗闇の中に浮かぶ無数のかがり火のようでもある。
それらを見下ろして、ひときわ高い丘の上にあるこの邸宅は、砦と呼んでも差し支えが無いほど豪壮なものだった。

部屋の中央では小さな燭台の灯りに照らされて、ハイエルフの女性がピアノを弾いている。
調度品は贅を尽くしており、無造作に置かれた家具ひとつで立派な家が建つだろう。
王侯貴族の部屋だとしても、これだけのものはいくつも無いであろう。

ソファーの横の大理石のテーブルの上には、大粒の宝石がついたピアス、そして羊皮紙とペンが置いてあった。

「自分を責めることはないのよ」
コーデリアはピアノを弾く手を止めて、静かに立ち上がった。

ラファルは窓際に立って無言で外を眺めているが、その背中は少しつらそうに見えてせつなくなった。

「あなたがこうしているのは、わたしがクロンボーグ家の娘だからってことはわかっているの」
ラファルの背中に寄り添ってささやく。

「そんなことはないさ」
ラファルがやわらかい声で答える。

「ずるい人。でも、許してあげる。わたしももう後戻りできないもの」

静かな港町もいずれは戦火に飲み込まれるのだろうか。
ラファルの背中に頬をあてながら、コーデリアはぼんやりと考えていた。


**** **** **** **** **** ****


「右翼第一軍団壊滅して四散、スティール将軍討ち死にです」

「敵将はセラ。すでに第二軍団と交戦中。ノイド将軍の陣まで迫る勢いです」

本陣には次々と報せが届くのだが、どれもよくないものだった。

「常勝将軍セラ・・なんと忌々しいことよ・・」








ノーラス戦乱記 3

2012-11-08 01:55:21 | EQ2ノーラス戦乱記
第三章 The Lost Soul P5-7


夕闇の中を怒号が飛び交う。

朝から続く戦闘で、守備兵の抵抗はあきらかに鈍っていた。

「ワロスィー将軍、蹂躙してくるのだ」
本陣のカトーは傍らのエルダイトに告げる。

「根絶やしにしてまいりましょう」
ワロスィーは痩せこけた顔の奥の眼光を光らせて言った。

デルタ公国最後の城は炎と黒煙に包まれ、陥落の時が近いことを知らせていた。

黒いローブの集団がOsanpo本陣後方から歩み出る。

副官のヒーブが先頭を走り、魔術師軍団は城門前まで馬を進めた。
そして一斉に呪文の詠唱に入った。

ワロスィーの詠唱が終わると、その手の先から緑色の毒霧が吹き出し、城の隅々まで広がっていった。

デルタ公国の守備兵達の顔は紫色に変わり、喉をかきむしり苦悶の表情を浮かべて絶命していく。
炎や冷気、あらゆる魔法が城を襲い、そこにあるすべてのものを破壊してしまった。

「内乱により分裂したとはいえ、かつての強国も不甲斐無いものだな」
カトーは崩れ落ちる城を眺めながら言った。

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「袂を分けたとはいえ、長く仕えた城が落ちるのを見るのは気持ちよいものでは無いな」
山道から城を見下ろしていたパラディンは、兜の奥の目を伏せた。

「滅びるべくして滅びたのです。やつら旧臣達は己の保身ばかり気にして、ゴスモグ将軍の威光でデルタ公国が保たれていたことがわからなかったのです」
ジェイズは城から出る煙を見つめていた。

「多くの魂が奪われ、我々は同朋を失った」
ゴスモグは天空を仰ぎ見た。
「そしてノーラスはまだまだ多くを失うだろう」

ジェイズと配下の兵団は大きく頷いた。

「国、歴史、家族、Osanpoは我々から奪い続けている」
ゴスモグは聖剣"マーの真理"を天空に突き立て叫んだ。
「我はここに誓う!Osanpoを倒し、奪われしものを必ずや奪い返すことを!」

そして剣を返して続けた。
「その日まで我々はLost Souleと名乗るのだ!」

暗闇の中でジェイズと一団は、湧き上がる使命感と感動に熱く熱を帯びていた。

歴史を背負うもの達が、またひとつ産声を上げたのだった。

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つづく

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ノーラス戦乱記 3

2012-11-08 01:50:40 | EQ2ノーラス戦乱記
第三章 The Lost Soul P3-4


「外が騒がしいようだが何事だ?」
カトーは広間に着くと玉座に腰かけた。

「仕官を志願する流浪の者が衛兵と争いになっているようです」

「ほう、つれてまいれ」

その者は軽やかに歩いてきた。
衛兵は手を出すことができず、二重三重に流浪の者を取り囲んでいる。


「俺は仕官したいだけだ。争うつもりは無い」
男はカトーの前に一直線に歩いてきた。

その時、広間の右手の文官の列から飛び出すものがあった。

「おのれ!インキー!生きていたか!」

憤怒の形相で飛び出したのは、ユンキーという女官だ。

「控えい」
カトーが玉座から立ち上がり叫ぶと、ユンキーはその場にへなへなと座り込んだ。

カトーは二歩ほど進むとユンキーに尋ねた。
「この者を知っておるのか?」

「この男はインキー。我が故国Havenの高官だった男です」
ユンキーは目前の男に、憎悪の眼差しを向けている。

「この男はHavenの守護神と称えられたキザード将軍を毒殺し、その首を土産にRat王国に寝返ったのです。
それによりHavenは勢力を弱めてついぞ滅び、恐帝ザミエルは一気に覇権に手をかけたのです。
このような者を招き入れてはなりませぬ」

「弱い者が滅びただけだ」
インキーは悪びれることも無く言い放った。
「我が才は王佐の剣。必ずや陛下の懐刀となりましょう」

「Rat亡国の際に命を落としたと聞いていたが・・。まさか!ザミエルの病死も貴様が!?」
ユンキーは青ざめた顔で言った。

インキーはにやりと笑っている。

カトーはインキーのほうに踏み出して言った。
「我々は神を殺すのだ。主君を殺すなど罪には当たらぬ。次の遠征についてまいれ」
岩のような体躯はまわりの大気の温度を上げ、燃えるような赤い瞳は狂気を宿して光っている。

インキーは間近で見るカトーの覇気に気圧され、息を呑みうなずいた。
「まさかこれほどとは・・」


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ノーラス戦乱記 3

2012-11-08 01:40:50 | EQ2ノーラス戦乱記
第三章 The Lost Soul


月は庭園を照らし、池のほとりにはふたつの人影があった。

「厳しい戦いになるが、ついてきてほしい」
ラファルは暗黒剣ヴェル=アレクを手にしたダークエルフの騎士だ。
黒々とした刀身には古代文字が赤く刻まれている。


「はい」
ウッドエルフは、少し間を置いて答えた。

グリフィンの彫像の口から流れ出す水が波紋を作り、水面に移る月を揺らしている。
着ている紫のローブは上質な生地で丁寧に仕立ててあり、裾や襟には金の刺繍が施され、持ち主の身分が高貴なものだと知らせていた。

ライムライトはソーサラーの魔術、プリーストの祈り、ローグの武術を体得している賢者で、大陸全土に名が知れ渡っている。

「ありがとう。俺はほんと強引だよな」
ラファルは自嘲気味につぶやいた。

「いえ。強引だとは感じていません」
ライムライトの銀色の髪が夜風に揺れる。


「え?」
ラファルは意外な言葉に振り返った。

ライムライトはちらりとラファルを見たが、すぐに視線を水面に戻した。
「強引ではないのです。いやだから強引になるのですから」

ラファルはライムライトを見つめて微笑んだ。
「そうか。二人の道がいつまでも同じことを祈ろう」

「ええ」

二人は無言のまま月明かりに照らされていた。


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まだ数行ありますが、区切りのいいところで続きは明日。

それにしてもこのオトコマエっぷりは著者の特権っ