ドンパチ女学院

アリス:私はこれからどこへ行けばいいの?
チェシャ猫:それはどこへ行きたいかでちがうさ

Reincarnation

2022-05-07 17:16:38 | 覚え書き
生まれたとき私はトワイレックでした。



コンバットメディックの仕事をしていたと思います。注射器を片手に宇宙船に乗って星々を渡り、



時々は踊ったのであります。でもその世界は消えてなくなってしまった。



世界が電子の海の藻屑となってしまったので難民として島へ渡りました。


肌の色は紫に変わり、プリーストの仕事に就きました。

砂漠を魔法のじゅうたんで飛び回り、朝を迎え


ドラゴンのように話す術を覚え、流れ着いた島へ戻ってドラゴンと対峙したように思います。



もう記憶がうすらいできましたが、新しい仲間と楽しく過ごしていたような気がします。



毎晩お腹を抱えて笑っていた覚えがあります。



更に大勢の仲間が増えて毎夜冒険を重ねていました。なんと楽しかったことでしょう。
あの幸福感は何だったのでしょう。
遠く離れた24人の息が合って巨大な敵を討伐する瞬間は不思議な経験でした。





冒険に限らずご縁ができた方たちもいました。


次に渡った世界は何かに侵略されていました。



肌の色も仕事も変わりませんでしたが言葉が違いました。



どの世界に行っても私は私。それだけは変わりません。



次の世界は生活が出来ました。
来る日も来る日も木を切って農作物を植えて収穫して行商に行って。
夢中で暮らしていましたがある日冒険へ行きたくなってこの世界を去りました。

次に白竜の神殿で目覚めました。





ここで3年ほど暮らしましたが、この世界も消えてなくなってしまいました。



もういくつ目の世界でしょう。今度の世界は実在のワシントンD.Cと同じで、TVで見たことがある博物館に行くことが出来ました。
その代わり魔法が使えなくなり、ただの人間になり、武器を持つ暮らしになったのです。
青い肌を失いました。




と思いきや再びmonsterが跳梁跋扈する世界へ。ここでは不思議な体験をしました。



南米のボリビアによく似た世界へ放り込まれたこともありました。
今まで知らなかった南米の文化や歴史に興味を持つことができました。



魔法のじゅうたんはないけどもヘリやセスナにのって機銃掃射ができる世界。

そして昨年からは、核戦争後の荒廃した世界で廃品回収をし、廃材で家を建てて暮らしています。



初めてオンラインゲームの世界へ飛び込んで、この日記を始めたのが2005年です。
17年が過ぎました。

いくつもの世界で暮らし、いくつもの場面が全部宝物です。
世界を捨てて違う自分になる度に、それまでの自分の一部が失われていく気もします。
でも次の世界でまた得るものがあるのです。
たくさんの人と出会い、離れました。繋がっていても関係は変わりました。
時々言葉を交わすけども、時候の挨拶はするけども、
夜毎冒険を共にする仲間ではなくなった寂しさがあります。

永遠に続くものなど何一つありません。いくつかの世界を失いました、その都度思うのです。

続かないから今この時が愛おしい。今のこの時が大切な一瞬。

同じ夢を二度見ることはできません。でも思い出すことはできます。
日記を振り返る度に。撮りためたSSを見るたびに。

私は、ここにいます。










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