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渡辺さん家

スイーツ大好き渡辺さんの時々日記

働かない借金まみれのモラハラ夫を捨てた日

2018-02-08 13:02:41 | 日記・エッセイ・コラム

モラルハラスメントと一緒に生活するのは非常に困難である

いつどのタイミングで怒り出すか分からない

説教が始まるととにかく長い

ダメ出しや否定が強烈である

こちらが何を言っても正解がない

自分を正当化するのに優位に立とうとするので態度がムカつく

気が小さいくせに威張りたいので家の中ではお山の大将。外では愛想を振りまき調子がいい

その上私がかつて結婚していた元夫は突然仕事を辞めてしまうので常にビンボー。借金の不安は消えない

20代前半で老後の心配をしたほどだ

娘が生まれて2年後、ようやく彼を捨てる日がやってきました

この2年も心休まらない私にとって不自然な生活が続きました

例えば、娘は生まれた瞬間から私にそっくりでした

そんな状況に彼は「お前の遺伝子の勝利だな」とニヤニヤしながら言いました

これは「ツルモク独身寮」というコミック本の最終巻に書いてある主人公のセリフです

全巻買いそろえていた彼はこのセリフが言いたくてたまりません

事あるごとに何度も同じセリフを壊れた何かのように言うのです

3回目ぐらいからうんざりしてくるのですが、決して無視をしたりぞんざいに扱ったり怒ったりしてはいけません

その言葉に対して根気強く「うふふ(*´ω`*)」とほほ笑むだけで夫婦の平和が保たれるのです

もし平和を乱す事を私が言ったりすれば約2時間のお説教が始まります

2時間で収まらない時は一晩中。朝5時にようやく終了し、寝かせてもらえた事もありました

途中で寝ると怒られるので許可がないと寝られません

なぜか娘は、お説教の間とてもおとなしかった

赤ちゃんなのだから、泣き出したりぐずったりしても不思議ではないのに

そういう事がほとんどなかったように記憶している

 

狭い2Kの古いアパートに私の居場所なんてありませんでした

泣きながら暗い台所でお茶碗を洗うのはもうイヤになりました

子供が成長していく過程で、貧困はもっと私をみじめにさせ、苦しめるのだろうと想像させました

きっと老後もこのアパートから出る事はないだろうと絶望するのもイヤになりました

彼からのお説教に対して私に変化が表れました

何を言われても「ふーん」と聞いているような聞いていないような

うんざりした態度を取るようになっていました

もう別れたいと思っていたので何を言われても怖くありませんでした

あまりにも私が向き合ってくれないので、彼は泣いたり怒ったりどなったり、だんだんヒートアップしてきました

それでも私の態度が変わらないので、手詰まりになったらしく柱に自分のおでこをガンガンぶつけはじめました

「お前が」ガン「俺の事」ガン「分かってくれないから」ガン「うわーん( ノД`)」ガン、ガン

キモ"(-""-)"無視して子供のオムツ替えてました。オムツかぶれになるほうが大変だからね

「やめてー(><)」とか、もう無理だから。やりたかったら一人で好きなだけやってよ

別の日に「離婚したい」と切り出したところ、「離婚なんて絶対許さん」と怒り出したので話をするのはやめました

あのね、女性が「相談があるの」て言った瞬間、それは相談ではなくて決定だからね。諦めてね

ここでひとつ、離婚に向けて私が約束した事

私の両親が借金をチャラにしてくれたのに、また借金をしている事は判明していました

月々頂いていた生活費が遅れるようになり、金額は膨大だと思われる

本人は必死に隠しているつもりですが

怪しいなぁ~と思っていました

「次借金したら本当に別れるから」

そう言うと「もらった」と言って手動式のおもちゃのようなシュレッダーを家に持ち込みました

こんなしょぼいシュレッダー、簡単につなぎ合わせる事ができるんですけどー(;´Д`)

彼が居ない時にセロハンテープで紙をつなぎ合わせてみると

それはホームセンター「カーマ」のレシートでした。ローンで買い物をしていた

何でもない日用品。ローンで買うってどうなの?

たった2年で借金で首が回らなくなったようです

家には友達を装って金融会社から催促の電話がかかってきます

この時、彼に友達なんていませんでした。聞き覚えのない名前

本人がいないと伝えると「また電話します」と私には何も告げずに電話を切るのです

ある日「あの、返済か何かですか?」と聞いてみた事があるのですが

「え?いえいえ。違いますよ」電話の向こうの友達とやらがとぼけました

この人には貸しちゃダメだよって言ったのに。金融会社も愚かだね。貸した金はもう返ってこないよ

レシートをセロハンテープでつなぎ合わせた日から家を出る準備を少しずつ進めました

私はこの頃になると、毎日実家に行って内職の仕事をしていました。どうしても現金が必要だったので両親に助けてもらいながら収入を得なければいけなかったのです

母は、幼い子供をどこかに預けて私が外で働く事を許しません。「子供が小さい間はそばに居てあげなきゃダメだ」という固定観念を強く持っているので、私ができるのは内職の仕事ぐらいでした

油断すると元夫は私のサイフから金を抜いていくし、「娘に」ともらったお祝い金なども使い込んでしまいます

「お金減ってるけど使った?」と問いただすと

まっすぐこちらの目を見て「使ってないよ」と完璧にとぼけます

お金は全て実家で管理しないといつの間にかなくなってしまうので仕事をしつつ毎日実家に通うという生活になっていました

それを利用して、毎朝出かける際に娘の使ってないおもちゃとか、季節外の服とか

持ち出してもバレないものを両手に持って出かけていき、少しづつ荷物を移動させていました

2歳の娘も私のする事を真似します。「出かけるよ」と言うと両手に袋を抱えて準備

離婚後も娘のお出かけ前の行動は「出かけるよ」と言うと慌てて両手に袋を持つようになっていたので非常に申し訳ない気持ちになりました

そして決行の日。暑い夏でした

元夫が仕事に出かけたのを見計らって娘を実家に預け、姉と2人でダンボール箱を持ってアパートに戻ってきました

事前準備ができないので片っ端から自分と娘の物を詰めていきます

部屋はエレベーターのない4階。ダンボールを2、3回車に運び込むと、姉はヘトヘトに疲れて先に実家に帰りました

残りの荷物を片付ける私は、何度も駐車場を見下ろしました

トラックに乗って仕事をしている元夫は「近くに来たから」と昼休みを家で過ごす事も時々あったのです

こんな時に限って戻ってこられたら、逃げ出せなくなってしまう

急いでダンボールを車に積み込みます。4階から1階の駐車場まで何往復しただろうか

ドラマチックな事が大好きな彼の為に最後の置き土産

偶然床に転がっていた結婚指輪を見つけたのでお別れの言葉を一言書きなぐったメモ用紙の上に置いてきた

お別れの言葉は思い出せない。セロハンテープでつなぎ合わせたレシートと一緒に置いたので

「もうやっていけません」とか。そんな言葉だったと思う

しかも結婚指輪は悲しいかな私が自分で買ったものだった

結婚式は親戚の手前やらないわけにはいかないと、両家の親がお金を出してくれた

結婚式には指輪が必要だ。指輪まで両親に買ってもらうのはおかしいと思い

自分たちで何とかしようとジュエリーショップに行ったが、結局お金を出したのは私だった

安物のエンゲージリング。買ったその日に「指輪つけようよ(≧▽≦)」と彼が嬉しそうに言った

お前にプライドはないのか(;´Д`)ヒモになりたかったのか?

当然婚約指輪もなく、急ごしらえで買った嬉しくもない結婚指輪

こういう物は結婚への段階を踏んで気持ちを込めて用意していくから嬉しいんだね

指輪って邪魔くさいなぁと思いながら毎日我慢して付けた

こんな輪っかがどうして何万円もするんだろう。もったいない

ある日ハンバーグを作った時にひき肉が指輪の内側の溝に入ってしまい

気づかぬまま数日。指がかぶれて痒くなったのでそれ以来付けてない

どこに行ったのかも気にしていなかったが、荷物をドタバタ詰めている時に床に転がったようだ

指輪を机の上に置くと、最後の荷物を持って汗だくでヨロヨロと階段を下りた

5階と3階に住む奥さんが同世代で仲良くしてくれたから挨拶ぐらいしたかったなぁと思いながら

車を運転して実家にたどり着きました

あぁ、これで解放される。もう泣かなくていいんだ。借金の心配しなくていいんだ

今日から説教もされないのか。なんか変な感じだな

夕方、何度も鳴る携帯を無視していました

実家の電話に彼から電話がかかってきました「来てないよ」父がとぼけます

数分後、突然インターホンも押さずに元夫が実家に上がり込んできました

つづく



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