以下のタイトルで掲載されている。池田純一さんの批評は長いけれど読ませた。ますますアレックス・ガーランドの新作『シビル・ウォー アメリカ最後の日』が観たくなった。ガーランド監督はイシグロ・カズオのかの有名なクローンの小説「わたしを話さないで」の小説を映画に脚本化した監督でもある。
「エキス・マキナ」や「ゲット・アウト」などこの間の作品も興味深い。
アレックス・ガーランドは、アメリカ社会の無意識に潜む幾多の神話を呼び覚ます:映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』池田純一レビュー(ネタバレあり)
『エクス・マキナ』等で知られるアレックス・ガーランドの新作『シビル・ウォー アメリカ最後の日』は、ドキュメンタリーを装った戦争映画・政治映画“ではない”。しかも本作で描かれる「分断」は、青(民主党)vs. 赤(共和党)といった「今日のそれ」ではなく、米国社会の“集団的深層心理”に則した分断、いわば時代を超えた米国の神話に根ざした分断だ。ガーランドが本作に忍び込ませた真意を、デザインシンカー・池田純一が浮き彫りにする(物語の重大な核心に触れていますのでご注意ください)。
池田さんの批評(レビュー)は詳細に分析している。横文字も多いが、氏のプロフェッションゆえと納得する。映画評論(批評)はネット時代ゆえに盛んだが、中身に深くコミットして読ませてくれる批評に出会うと、開眼され新たな認識が深まるようだ。熱心に映画を観る方ではないが~。
アメリカの内戦というテーマだが、四人のカルテット(ジャーナリスト)のロードムービーになっているというところも意表をつく。