志情(しなさき)の海へ

かなたとこなた、どこにいてもつながりあう21世紀!世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

「三島由起夫VS東大全共闘ー50年目の真実」見てきました!ユーモアがあり、論理の対決があり、真摯でした!

2020-04-05 23:43:09 | 日本の過去・現在・未来

反米・愛国・反共で共有するものが無意識の中に流れていたのだろうか?60年安保から70年安保へー三島由起夫も全共闘も敗北した日本の現在だろうか?復帰闘争の激しい波を沖縄も泳いでいたあの時代!

世界的な潮流として若者達が激しく政治権力と対峙していた時代が浮かび上がった。

三島由起夫にとっての天皇が日本の歴史や伝統、文化の象徴としてあり、天皇と個人の一体化、そのナショナリズム、美意識の体現を自らの身体(命)をかけて追求した-、ならば、全共闘が目指したものはなんだったのだろう。既成の概念を突き破るものはどこへ?拡散され多様な形で持続されたのだろうか?

戦後日本の転換期だったのだろうか?対米従属、米属国日本という紛れもなき現実を21世紀現在まで存続している実態があり、ここから50年前を見据えた時、両者の間に深い谷があるようには見えなかった。三島由起夫は日本を変革せんとしていたし、全共闘も変革を意図していたはずだった。

熱情、敬意、ことば はそこにあった。

芥 正彦は三島由起夫に赤子を抱いて対峙し、ドキュメントの最後も芥のことばで閉じられた。君たちの国家とおれの国家とは異なるんだ。永久革命家のイメージをかもした芥がいた。三島は割腹自殺によって日本(人)の覚醒、奮起を促したと言えるだろうか。深い絶望と虚無感に襲われていた-。絶対的なもの、自らのよって立つ根拠を日本(国)、天皇のいる国家に依拠した作家。

見る人は10人はいただろうか?帰り際二人ずれの女性と話した。なぜ日本という枠内を超えることができなかったか残念だ、と話していた。沖縄から見える日本があって、幻想の中に包まれた日本【国】が今も~。


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1 コメント

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三島由紀夫について (torumonty)
2020-05-25 12:35:10
三島由紀夫自決の日をまだ鮮明に覚えている私には、次のようなエピソードがあります。

https://blog.goo.ne.jp/torumonty_2007/e/56d21d7eda01ca19b22e8d2a830751ae

当時、同じクラスに「盾の会」会員がいたこともあって、三島の行動は天皇賛美の軍国主義者だと思いました。
後年、英霊の聲を読んで、三島の天皇観を知り、見直しました。
菅孝行「三島由紀夫と天皇」の中に次のような記述があります。
「役職上、皇室神道に精通している天皇は、三島の自刃が、単なる自刃でも、諫死でもなく、GHQに「国体」を売って戦後体制の基礎を築いた天皇は、天皇でありながら天皇ではなく、皇室神道における天皇の霊性の源泉は、天皇の肉体にもう宿ることはない、という宣告を三島に突きつけられたことを身に滲みて知ったはずである。」(p.214)

私はサヨクではないけど、青山繁晴のようなネトウヨの"神"がいとも簡単に「陛下の御心」などと言うのを見ると、軽薄なナショナリズムにウンザリとします。
三島由紀夫も西部邁も、昭和天皇に対しては、厳しい見方をしていた。
真っ当なナショナリズムは、属国日本には育たないのでしょうか。
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