ブッソウゲの花の種類もいろいろで、原種と亜種がある。しばらく赤〈朱)が目に飛び込んできそうだ。朝、台所に立つとチチチチチチと鶯が鳴く。もうそんな季節なんだ。気がつくと、ススキが勢いよく宙を目指している。
秋の乾燥した澄んだ空気は凛として気を引き締める。ここから明日への一本道。素敵な御嬢さんが「聡明な方でしたね」と言った。死して人はその人生の総体が見えてくるものだろうか?子、孫、そしてその次の世代のためにも父母の生きた人生 を書き残しておかなければならない。約束を肩に背負ったままだ。カタツムリの歩みに 時の流れは無慈悲だ。それでも、と決意だけは確かだ。ここから明日へ、ことばを立てる作業がまっている。
ああ、カラスが鳴く。鷹もヴィーウイと鳴く秋。サシバが辺りを制するかのように高らかに鳴く朝、低空飛行のヘリに邪魔されない朝の軽やかさがある。
ヴィーウィー、ヴィーウイー自然の合唱にときめきを覚える朝、謝!