習志野市民フォーラム

市民情報交流センター

ボートピア習志野反対運動の経緯(22)(2007年4月市長・市議選挙)

2014年08月31日 | ボートピア習志野反対運動
※このシリーズは2004年より新習志野駅前に計画された競艇場外舟券売り場建設を巡る当時の反対運動の経緯です。

市民連絡会は2007年4月選挙に向けて、荒木現市長に対抗する市長候補を模索するとともに出来る限り多くのボートピア反対議員を
当選させることも模索した。但し「市民連絡会」は特定の候補者を支持応援する団体ではないため、市長候補を擁立するならば
「市民連絡会」とは別組織で行うことが確認されていた。又特定の市議候補を支援応援することも行わない方針とした。

従って「市民連絡会」としては選挙に係っていないが、その経緯に若干触れておく。

2006年暮れにかけて荒木市政に対抗するため「クリーンな市政をつくる市民の会」が結成され候補者の策定に入っていた。
メンバーはボートピア反対運動にかかわった人間がほとんどであった。
当初はB、W、元市議の立崎氏の名前が挙がったが今一つ決まらない状況であった。
そのような中で、立崎氏の紹介で小林洋二氏(全国革新懇世話人、全労連元議長、習志野市元職員、茂原市在住)の名が挙がった。
候補者の要件としては以下の通りであった。
●ボートピアに反対であること
●クリーンな市政を安心して預けることができる人物であること
●選挙に勝てる候補であること
暮れもおしせまった2006年12月28日に小林氏を呼んで初めての全体的打ち合わせが行われた。
問題点として以下が挙げられた。
●ボートピア反対運動にかかわっていない。
●共産党員であり無党派でない。
●習志野市に住んでいない。
一方の立崎氏が市長候補では共産党がまとまらないという事情もあった。
以下の団体が小林氏を推すことが報告された。
明るい市政の会9団体(新日本婦人の会、民主商工会、習志野市市労連、全教八千代習志野、年金者組合、地域子供サークル、
習志野市平和委員会、日本共産党習志野委員会・・)
3会派(共産党、新社会党、水と緑の会)は推薦する。

小林氏からは下記の表明があった
O他より強い要請があり多くの会派が纏まっているということを鑑みまた、ボートピア反対の経過を熟慮し1.10までに真剣に熟慮、
検討することとなっている。
Bとの深い付き合いも有る。
党派を超えて3会派だけでなく一致できるものはもっと結集させたい。
茂原も保守派割れている、勝つ戦に参画したい。
立候補するとすれば市の行政に深く係わる者として全力を出したい。

その他意見
●各会派の一致についての確認の質問と候補者は習志野市民でないことについて(K)
正式決定ではないがニュアンスとして参画するだろう・・(W)
市議は3ヶ月以内に住民で有る必要有るが市長の場合は市外でも差し支えない(TA)
習志野へ転居することも含め熟慮している
●新社会(M)
横堀からも聞いている  新社会党としては議論をしていないが異論はない
●問題点について3点(T)
①ボートピア問題は政党と関係なくやってきが小林は共産党員である
②対立候補側の攻撃材料になる
③習志野市に住んでいない
※前回市長選では立崎に学会の票も入った +αの票の必要性
●問題点3点(K)
①習志野市に住んでいない
②共産党員であり無党派でない
③ボートピアに係わっていなく、先の住民投票署名の11000筆やボートピア反対者の何処までが小林に投票するのか
※上記問題を克服できるのか
●問題点について(A)
習志野市役所に入って市職労にいたのが最大のポイント
党員では有るが無所属で出るということで克服できるのではないか
●ボートピアとの関連(T)
ボートピア反対の人々が散ってしまうのであれば難しい
政党選挙になる恐れあり(K)
●会の呼びかけメンバーなどについて(TK)
立崎氏は是非入って名前を出して欲しい
「明るい市政の会」も名前を連ねて欲しい
●メンバーについて(M)
政党、議員は役員に名前を連れられない
市長選でも同様に避ける方が良い
ボートピア問題では市民主体を尊重して政党は前面に出なかった
●市議会の問題(W)
我々の市長が当選しても市長派は少数会派である
それに耐えうる力の有る人が必要
候補者は限られてくる最大公約数であることが必要
●ボートピア問題との関連(TU)
ボートピア問題とは切り離してやっていく
同時に2つのことを行うことによって(BP反対、市長選)BP反対運動を成功させられる
よって小林候補者は必要
●候補者について(TK)
市民主導の候補者として擁立する
各会派一致して動くことが必要
小林は革新懇の代表世話人手あり共産党が前面に出ることはマイナスである
党派は全面に出て欲しくない
●候補者について(O)
小林はBP問題、住民投票条例の否決問題は良く分かっており市長選に当たってはこの2つのことをアピールする必要あり
文教住宅都市憲章は習志野市の憲法である
今の市政(市議会)は憲章を蔑ろにしている
BP反対運動を主導して市民を纏められるなら異論はなく小林については市職として過去に闘ってきた非常に得がたい価値観が有る
●候補者について(A)
吉野市長や埋め立て問題以来のつきあい
習志野市を二分した40年前の選挙の再来が必要
鴨も含め陳情を否決する議員ではダメである
連合・・荒木支持   鴨・・民主党
民主党の鴨支持については異論(M)
●政党の市長について(T)
吉野は社会党員として出たか
当時は飛鳥田全国革新市長会の影響で出た
第一期・・社会党員  第二期・・無所属  第三期・・自民党
選挙が高揚してくると消極的だった人も盛り上がり広く結集してくるものである
どう段取りを考えるかも必要である
●段取りの仮案についての説明(T)
事務所、役員などについて
●組織について
ボートピアとは別組織にする必要(M)
BPの加盟団体も行動しないと組織にならない(A)
並行しながらも仲間に加わる方向(TU)
●会について
会の早期結成の必要性(小林)
今までの経過を確認して会の結成と小林を押すことのこの場での確認の必要(A)

会議では大勢は小林市擁立で固まる方向にあった。
但しボートピア反対運動を基盤とした無党派候補でないとの理由でKはこの会議を持って離脱した。

その後年明けに「市民連絡会」構成団体の一つ「巨大ギャンブル場をやめさせる会」メンバーでTK、Kを含め討議が行われ
小林氏擁立に対する異論が出た。「やめさせる会」のメンバーは立崎氏を推す方向となった。

結果、「クリーンな市政をつくる会市民の会」は候補者一本化することができず小林氏擁立を見送り解散することとなった。
理由としては、共倒れになる点とボートピア反対運動に亀裂を生むことが大きな点であった。

小林氏を擁立した人、離脱した人、立崎氏擁立をした人、それぞれ言い分はあると考えるが、結果候補者の一本化が
出来なかった失敗例であった。
どこに問題があったのか・・・候補者か、その擁立への経緯なのか??

2007年4月市長選挙は荒木、村上、鴨、立崎の4人が立候補した。
立崎氏は最後まで悩み一時は鴨氏との一本化も考えたが引けない状況になっていたのかもしれない。
TK氏も立崎氏応援のため市議に立候補し、共同の事務所を京成津田沼駅前に持つことになる。
事務所にはボートピア反対運動にかかわっているボランティアが詰め、手作りの看板も掲げられた。
街宣車運転手、ウグイスも全てボランティアであった。リコールをすすめる会のメンバーも加わった。
しかし立ち上がりの時点でのゴタゴタや、素人の集まりで、荒木陣営と比べると圧倒的に見劣りがした。
共産党は自主投票。

結果 荒木 24,190 村上 16,563 鴨 14,062 立崎 8,083 で最下位の結果に終わった。
TKも票が伸びず最下位で落選した。


「市民連絡会」の行動としては、市長候補、市議候補にアンケートを実施し、市長候補派村上氏以外が回答。
市議候補20人が回答をした。

このように市長選は遺恨を残す残念な展開であったが救いはボートピア反対議員が10名となったことと
「市民連絡会」の活動はその後も継続して行ったことであった。

2007年市長選の経緯は当時の文書や議事録を元に出来る限り客観的に掲載しています。
当時かかわった方にはいろいろな思いやご意見があると考えます。来春4月には荒木-宮本市政を問う市長・市議選も控えています。
ご意見ご指摘がありましたらコメント欄に投稿されるかnarashinosf@yahoo.co.jpにメールをください。



※文中敬称略・肩書き等はいずれも当時のもの
  次回へ続く


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