さすらい姉妹」は毎年、年末年始、路上芝居をしている劇団です。
年末年始は日雇い労働者の街で「越冬越年」闘争の中での公演です。
「さすらい姉妹」はテント芝居興行の「水族館劇場」がその母体です。
観劇料は無料(おひねり大歓迎)
1970年前後のアングラ芝居劇場(唐十郎の赤テント、佐藤信の黒テントが有名)
の一つの「曲馬館」がその原点でした。「曲馬館」は1973年2月に結成され旗揚げは東京外語大学中野日新寮(当時)
で、「贋作荒野のダッチワイフ」「日本乞食オペラ」「五輪外伝・踊る一寸法師」等を上演。
その後外大日新寮を拠点としました(日新寮は大正時代の古い寮で1970年前後は新左翼党派の出撃拠点でしたが
その後学外者や所帯者やヒッピー風の人が住みつき魑魅魍魎とした所で複数の劇団も拠点としていた得体の知れない
場所で度々家宅捜査が入っていましたがその後廃寮され現在は公園となっています)
「曲馬館」は当時、朝鮮、山谷、天皇、旧日本軍など政治的なテーマを扱い河原を占拠したり火を使ったり、
他劇団との衝突等のその激しさのあまり野外テント公演では度々機動隊が出てくることもありました。
最後は拠点の東京外語大日新寮の寮生からも排除され、中止された寮での演劇当日、黒ヘルメットを被りマイクロバスで
保谷の稽古場から乗り付け大乱闘を繰り広げ寮生の防衛ラインを突破し寮の中庭に突入したところで機動隊に包囲され
機動隊とも乱闘し大量逮捕者・起訴者を出しました。現在有名な劇作家の野田秀樹氏も当日乗り合わせていたそうですが、
直前に中野駅前で降ろされ乱闘には加わらなかったそうです。
当時は流山児祥の「演劇団」も紀伊国屋ホールを襲撃したり度々乱闘はありましたが「曲馬館」ほど激しい劇団はありませんでした。
その後も各地で公演をしてきましたが幾つかに分かれ、それぞれがその原点を保ちつつ全国や海外にもテント芝居を展開
してきました。
(曲馬館主演・演出の桜井大造や翠羅臼などが率いた風の旅団、野戦の月、リダン、独火星、水族館他)
主演の「千代次」は曲場館時代からの俳優だったと思います。戯作の桃山も曲馬館時代末期かその後の風の旅団のメンバー
だったと思い元々建設労働者(とび職)だそうです。
さすらい姉妹 寄せ場路上巡業2015→2016 「ぢべたすれすれバッタもん」
戯作 桃山邑 工作 毛利嘉孝
いなくなったと思わないでね 撤去されても戻ってきちゃうの
(出演者)
千代次 風兄宇内 増田千珠 石井理加 臼井星絢 七ツ森左門
橋明歩 チェン・スウリー 秋浜立 さすらい社中
音曲 マディ山 操音 松林彩 記録 長瀬千雅 図案 近藤ちはる
協力 山谷争議団 あうん 新宿連絡会 寿日雇労働者組合
寿支援者交流会 渋谷のじれん 山谷労働者福祉会館
(公演予定)
12月31日 18時00分 山谷センター前十字路
21時30分(予定) 新宿中央公園・ナイアガラの滝前広場
1月1日 16時00分 横浜寿町・生活館4階
1月2日 昼 時間未定〜12時からの餅つき大会(約一時間)のあと 上野公園・科学博物館前広場
夜 19時30分 渋谷・美竹公園
藝能の臨界へ
今年のさすらい姉妹は演出に東京藝術大学の毛利嘉孝さんをお迎えします。ストリートにあふれでる涙の
ようなノイズに耳を傾けてきた毛利さんの狙いは「いままでみたことのないさすらい姉妹を!」この挑発
に全力でこたえるべく月のかがやく夜にだけ役者が集まり、不埒な企みを密造しはじめました。
五年前に美術家・岡本光博さんの立体作品「バッタもん」がルイ・ヴィトン社の抗議によって美術館の陳列
ケースから撤去されました。
有名ブランドの商品を解体、再生した「まがいもの」は訴えられることによって「本物の偽物」という
パラドクスへと見事にジャンプしたのです。
その後バッタは何処へと飛んでいったのでしょうか?あるいは飛ぶこともできず地べたを這いずりまわって
いるのかもしれません。
なにが真理でなにが虚偽なのか、この世界のまことは多面体のなかの光と影のように悲しくうつろいゆくものにすぎません。
うつし世のせつなさに全身をさらし、もっとも低い場所へと流浪する現代として今年も師走の路上から連帯のエール
をおくります。
まもなく地上から姿を消してゆくだろう、老いた少女のまなざしによって語られるスチャラカ芝居第二弾にどうぞご期待ください!
(画像は2014年元旦の上野公園での公演)
問い合わせ 080-6565-5288 080-6412-4897 www.suizokukangekijou.com
東京都東大和市狭山2-1275 水族館劇場
(追加・本2016年1月1日横浜寿での上演の様子)
年末年始は日雇い労働者の街で「越冬越年」闘争の中での公演です。
「さすらい姉妹」はテント芝居興行の「水族館劇場」がその母体です。
観劇料は無料(おひねり大歓迎)
1970年前後のアングラ芝居劇場(唐十郎の赤テント、佐藤信の黒テントが有名)
の一つの「曲馬館」がその原点でした。「曲馬館」は1973年2月に結成され旗揚げは東京外語大学中野日新寮(当時)
で、「贋作荒野のダッチワイフ」「日本乞食オペラ」「五輪外伝・踊る一寸法師」等を上演。
その後外大日新寮を拠点としました(日新寮は大正時代の古い寮で1970年前後は新左翼党派の出撃拠点でしたが
その後学外者や所帯者やヒッピー風の人が住みつき魑魅魍魎とした所で複数の劇団も拠点としていた得体の知れない
場所で度々家宅捜査が入っていましたがその後廃寮され現在は公園となっています)
「曲馬館」は当時、朝鮮、山谷、天皇、旧日本軍など政治的なテーマを扱い河原を占拠したり火を使ったり、
他劇団との衝突等のその激しさのあまり野外テント公演では度々機動隊が出てくることもありました。
最後は拠点の東京外語大日新寮の寮生からも排除され、中止された寮での演劇当日、黒ヘルメットを被りマイクロバスで
保谷の稽古場から乗り付け大乱闘を繰り広げ寮生の防衛ラインを突破し寮の中庭に突入したところで機動隊に包囲され
機動隊とも乱闘し大量逮捕者・起訴者を出しました。現在有名な劇作家の野田秀樹氏も当日乗り合わせていたそうですが、
直前に中野駅前で降ろされ乱闘には加わらなかったそうです。
当時は流山児祥の「演劇団」も紀伊国屋ホールを襲撃したり度々乱闘はありましたが「曲馬館」ほど激しい劇団はありませんでした。
その後も各地で公演をしてきましたが幾つかに分かれ、それぞれがその原点を保ちつつ全国や海外にもテント芝居を展開
してきました。
(曲馬館主演・演出の桜井大造や翠羅臼などが率いた風の旅団、野戦の月、リダン、独火星、水族館他)
主演の「千代次」は曲場館時代からの俳優だったと思います。戯作の桃山も曲馬館時代末期かその後の風の旅団のメンバー
だったと思い元々建設労働者(とび職)だそうです。
さすらい姉妹 寄せ場路上巡業2015→2016 「ぢべたすれすれバッタもん」
戯作 桃山邑 工作 毛利嘉孝
いなくなったと思わないでね 撤去されても戻ってきちゃうの
(出演者)
千代次 風兄宇内 増田千珠 石井理加 臼井星絢 七ツ森左門
橋明歩 チェン・スウリー 秋浜立 さすらい社中
音曲 マディ山 操音 松林彩 記録 長瀬千雅 図案 近藤ちはる
協力 山谷争議団 あうん 新宿連絡会 寿日雇労働者組合
寿支援者交流会 渋谷のじれん 山谷労働者福祉会館
(公演予定)
12月31日 18時00分 山谷センター前十字路
21時30分(予定) 新宿中央公園・ナイアガラの滝前広場
1月1日 16時00分 横浜寿町・生活館4階
1月2日 昼 時間未定〜12時からの餅つき大会(約一時間)のあと 上野公園・科学博物館前広場
夜 19時30分 渋谷・美竹公園
藝能の臨界へ
今年のさすらい姉妹は演出に東京藝術大学の毛利嘉孝さんをお迎えします。ストリートにあふれでる涙の
ようなノイズに耳を傾けてきた毛利さんの狙いは「いままでみたことのないさすらい姉妹を!」この挑発
に全力でこたえるべく月のかがやく夜にだけ役者が集まり、不埒な企みを密造しはじめました。
五年前に美術家・岡本光博さんの立体作品「バッタもん」がルイ・ヴィトン社の抗議によって美術館の陳列
ケースから撤去されました。
有名ブランドの商品を解体、再生した「まがいもの」は訴えられることによって「本物の偽物」という
パラドクスへと見事にジャンプしたのです。
その後バッタは何処へと飛んでいったのでしょうか?あるいは飛ぶこともできず地べたを這いずりまわって
いるのかもしれません。
なにが真理でなにが虚偽なのか、この世界のまことは多面体のなかの光と影のように悲しくうつろいゆくものにすぎません。
うつし世のせつなさに全身をさらし、もっとも低い場所へと流浪する現代として今年も師走の路上から連帯のエール
をおくります。
まもなく地上から姿を消してゆくだろう、老いた少女のまなざしによって語られるスチャラカ芝居第二弾にどうぞご期待ください!
(画像は2014年元旦の上野公園での公演)
問い合わせ 080-6565-5288 080-6412-4897 www.suizokukangekijou.com
東京都東大和市狭山2-1275 水族館劇場
(追加・本2016年1月1日横浜寿での上演の様子)