Blog満賊亭

少欲知足をモットーに日々の満足を追求していくブログ

コープスブライド

2005年10月30日 | 雑記
原 題:Corpse Bride
監 督:ティム・バートン、マイク・ジョンソン
出 演(声):ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、エミリー・ワトソン
公式HP
ストーリー:親の利害によって結婚式を挙げることになった成り金魚缶詰業の息子ビクター(声ジョニーデップ)と没落貴族の娘ビクトリア。互いを知らぬまま結婚式のリハーサルではじめて顔を合わせた二人だったが、相性は良さげ。ところが内気なビクターはリハーサルで失態ばかりやらかし、結婚式が延期になる。気落ちしたビクターはトボトボとひとり夜の森の中へ。うまく言えなかった誓いの言葉を呟きながら結婚指輪を枯れ木の枝に通して練習する。ところが枯れ木と思った枝は花嫁の死体の手だった!花嫁の死体(=コープスブライド)と結婚の誓いを交わしてしまったビクターは…。


 コープスブライドは先日観た「チャーリーとチョコレート工場」同様、ティムバートン監督の作品であり、あの「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」に継ぐストップモーションアニメの傑作だ。

 ストップモーションアニメはパペット(人形)を少しずつ動かしながら撮影していく作品だが、パンフレットによると1~2秒を撮るのに12時間以上も掛かっているそうな。それを違和感なく動かし、魅力たっぷりに演出することを考えると・・・気の遠くなる作業をよくここまでやってくれたと拍手したくなるほど、この作品は素晴らしい。

 それぞれの性格を見事にデフォルメした人形たちはどれも魅力たっぷりで、違和感無く作品に引き込まれる。それは死体の花嫁も同様で、腕がもげてようが目玉が飛び出ようが、そのけなげでいじらしい性格にすっかり魅了されてしまう。(冷静に考えれば怖い話だが・・・) はじめはストップモーションアニメの技量に感嘆していたのに、いつのまにか監督独特のお骨な世界にぐいぐい引き込まれ、飽くことなくラストまで一気に持っていかれる。

 77分という作品時間は一般的には短いだろうけど、魅力ある作品に出会った時って時間の長短をまったく感じないから不思議。ポップコーンを食べる手が完全に止まった隣の席の子供、そしてレイトショーだったのにもかかわらず上映終了後には関連グッズを求める人で売店前は長蛇の列が出来上がった。こういう充実感が味わえる作品に出会えた時の心地よさはたまらなくよいものだ。

最新の画像もっと見る