Blog満賊亭

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鬼平史跡ウォーキング

2005年10月31日 | サブカルチャ(鬼平編)
 月一回通っている鬼平犯科帳のカルチャースクールでは、作者没後10年以上経った今でも衰えることを知らない作品の魅力に迫ると共に、実在した鬼平犯科帳の主人公「長谷川平蔵」にまつわる資料が配られ、それを基に江戸の町並みや当時の役職・風俗などを教わっている。

 通い始めて二年ほど経つのだけど、スクール自体は三年以上続いているので、講義では鬼平がどうだとかおまさ・彦十がなんとやらといったレベルはとうに過ぎている。最近では盗賊の名前を池波先生がどの資料を基に付けたのかとか、押し込みに入られた店の商品と売り上げなどを考察して本当に妥当だったのかを検証するなど、内容は幹から枝葉に移ってきているが、その広がりようは広葉樹のように大きく、枝葉末節でありながら裏付けられる資料も豊富なので飽きることがない。

 でもまぁ、マニアックな話ばかりで最近は資料を見ても解らないことの方が多いのだけれど、それでもふむふむ…と聴き入ってしまうのは、年齢を感じさせない先生の豊富な知識と飽くことのない探究心、そして集まった受講者の熱意ある姿勢があるからだろうか。世代の幅はあるけれど、同じものを好む者の集まりなので話も合いやすく不思議な一体感が生まれるので学ぶ楽しさを素直に味わうことができる。

そして、もうすぐ恒例の史跡ウォーキングがある。今回もまた渋いところをまわるものだから少しは予習しておくべきかな。

 以前の散策では、何の変哲もない道端に十数人の集団が立ち止まっていたものだから、通りすがりのおばちゃんが「この集団はいったい何なの???」と訝しげに何度も振り返っていたのが印象的(笑) でも、風景に同化したような小さなところにもすごい歴史が潜んでいるものだからほんとに侮れないんだ、これが。

今回の散策コース 長谷川組屋敷・雑司が谷鬼子母神コース

①長谷川組組屋敷
  …作品では清水門外に設定されているが、史実は目白
②鬼あざみの墓
  …実在した義賊鬼あざみ清吉。作品「鬼坊主の女」で鬼あざみを演じた
   ガッツ石松が読み上げた辞世の句(これも実在)は必見!?
③江戸屋猫八(彦十)の墓
  …吉衛門以外の鬼平も考えられないのと同様、この人以外の彦十もありえない。
   12月の命日にはおまさ(梶芽衣子さん)もお墓に訪れるそうな…。
④大鳥神社
  …疱瘡よけの守護神「鷺明神」が祭られた神社
⑤鬼子母神
  …子宝が授かるとして信仰の厚い雑司が谷鬼子母神。「ざくろの絵馬」
   が有名。更に「すすきのみみずく」も江戸土産の名物のひとつ。
⑥金乗院(目白不動)
  …江戸五色不動のひとつ。他に目赤・目黄・目黒・目青不動がある。
   家光が五つの眼を東西南北・中心に設置し江戸を守ろうとしたと
   いう説もあるらしい。
⑦南蔵院
  …(未確認)
⑧山吹の里
  …大田道灌が狩途中に雨に降られ、雨具をもとめ農家に立ち寄ったが、
   雨具もない貧しい暮らしゆえ農家の娘が出したのは盆に載った一枝の山吹。
   「七重八重花は咲けども山吹の みのひとつだになきぞ悲しき」の和歌が有名。
⑨面影橋
  …(未確認)
⑩亮朝院
  …将軍家の祈祷所とされていた寺。赤い七面堂が有名らしい。
⑪穴八幡神社
  …(未確認)

う~ん、ほんとにマニアックだこと・・・。

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