Blog満賊亭

少欲知足をモットーに日々の満足を追求していくブログ

イスタンブールへ(7)

2013年10月29日 | 海外(中東編)
■10m先の阿部首相
今日もモスクが見事な夕焼けに染まる。

のんきにサバサンドを買いに港へ出かけたところ、サイレンと共に黒い車が何台も向かってくる。先導車に続いて来る車には・・・あっ日本の旗!?どうも要人を乗せた車らしい。慌てて写真に収めたが、残念、日本の国旗は写らず。

誰が来たのかネットで調べたら・・・アラ、阿部首相。
首相のトルコ訪問は5月以来で、半年以内に同じ国を再訪するのは異例だ。30日に帰国する予定。
首相はトルコ建国記念日の29日午後(日本時間同日夜)、ボスポラス海峡のアジア側と欧州側を海底トンネルでつなぐ地下鉄の開通式典に、エルドアン首相とともに出席とな。この工事に関する日本の売り込みですね。おもてなし外交、ご苦労さまでございます。サバサンドなかなか美味しいですよ・・・。

■コンスタンティノープルの陥落のご当地
イスタンブールの空気になじんできたので、ようやく史跡めぐり開始。まずはトプカプ宮殿へ。

ここは、コンスタンティノープルを陥落させたメフメット2世が居城として建立した宮殿。
そう、それはまさしく「コンスタンティノープルの陥落」の関連史跡。ご当地で読む贅沢。
ところが・・・まさかの大行列。これってチケット並びですか?聞けば、そうらしい。ざっと200人近く並んでいる。

残念だけど、スルタンのハーレム見るのに1時間も並ぶ気にはなれんしな・・・。出直そう。
※最盛期には敗戦国から300人以上もの女性たちが奴隷として連れてこられ、側室や侍女として暮らしたとされる。

■活発どきや!
続いて向かったのがブルーモスク。実はここ、人生の100のリスト作成初期に掲げており、今回の目的地のひとつ。オスマン朝時代の最盛期(1600年頃)に建てられた有名なモスク。正式名称はスルタンアフメット・ジャーミィ。

建物内部の装飾も見事なんだけど、この建築物の淡い色合いが実に好み・・・。

門をくぐって見えしモスクはまるでゲームのような別世界。

日本のお城とはまた異なり、丸みを帯びたその姿は涼しげでもあり優しくもある。財政難に陥った際の苦肉の策の建築秘話もあるらしいが、実に見事な建築物。

昔、写真やテレビの特集で見た時から行ってみたかったところ。訪問時、イスラムの祈りの時間。この時間はビジターは一切入ることができない。

モスク内の回廊に座り、2時間近く読書を続ける。

タイルがひんやりしていて気持ちいい。昨日いただいたロクムと冷やしておいたハーブティをやりながら、読みつ眺めつ・・・至福の時間を過ごす。
変な日本人を珍しく思ったのか渋いおっさんが
「よう、ジャポーン、ナニ読んでいるん?」
客引きか、だまくらかそうとしている輩か? 一応荷物をまとめ、警戒態勢に入る。
「おいおいそう警戒するなって・・・俺ァ マハムートっつうんだ。ヨロシクナ」
聞けばこのおっさん、航空関係のSEとして日本の大阪に行ったことがあり、ほんの少し日本語(というか大阪弁)がしゃべれるらしい。なんでも、日本人ぽいけど、ひげを生やしているし、モスクに居るのに本を読んでいるのがヘンなので興味を持ったとのこと(苦笑)
「たく、せっかくの休みに本なんざ、読まねぇだろうが・・・どれ貸してみろ?」

トルコの歴史本だと言ったら興味持ったらしいが・・・活字ばかりじゃわからんね。
適当に家族の話、何で日本人は馬鹿みたいに働くのか話しているのかなど等盛り上がりつつ
「俺も忙しく働いていたが、家族はいいぞ家族は」
「息子が3歳・・・こいつは可愛くてね。上の娘は7歳だが、リトルモンスターだ。手に負えん」
「ところで、お前歳はいくつだ?」
答えると、
「ウソつけ。ウソついちゃいかん」
若く見られたのか?ふけて見られたのか?とにかく、うそつき呼ばわりされる筋合いはない。
聞き返したところ、どうやらマハムートと同い年らしい。
「えっ?同い年なの?44~45歳くらいに見えたぞ」
そこから、奥さんとハネムーンで出かけた「カッパドキア」の話しになる。
うん、カッパドキア、行きたかったんだけど今回はゆっくりしたいのでパスしたんだ。
「ナンデヤネン!(ここだけ日本語) 1週間も居るのにカッパドキア行かんのか?」
「俺が安くいけるよう友人に紹介したる。着いて来い!」
あぁ・・・やっぱり客引き?
適当に断ろうとしたが、そんなに悪い奴に思えなかったので、一応値段だけ聞いてみようと付いて行く。
「こいつも俺と同い年でさぁ、しかも誕生日一緒なのさ!」
マハムート陽気に語る。
「カッパドキアどれくらいでいけるか計算してやってくれ!」
「OK。ワタシ、日本語ちょっとダメだけど許シテネ」
こちらは流暢にしゃべる。
それを見て、
「お前・・・俺と同い年、同じ日に生まれたのに何でそんなに日本語しゃべれるんだ?」
・・・驚いている様子。あれ?どうやら本当に客引きではなかったらしい。
はじき出された値段も思いのほか安く、ホテルに戻ってネットで調べたけど、他のツアーよりも安いぞ。
ホテル送迎、飛行機・宿込み1泊2日で700TL(約3,5000円)これは・・・ちょっと面白いかも。
もうこれは、乗るしかない・・・活発時や!マハムートに礼を言う。
「あのな、ドバイ系を語る奴は要注意だぞ。そいつらについて酒を飲みに行くとボッタクリにあうから気をつけろヨ!」
うーむ、いい奴だな。帰ってきて時間あったら飲もうと約束し後にし、見そびれたブルーモスクの中を見に行く。
内部に貼り巡らされた美しきタイル、流線美・・・床に寝転び惚れ惚れと見上げる・・・

するとお隣ではお祈りが・・・おぉぅ失礼。こちらが涅槃像のようになっておりました。むくりと起き上がり、祈りのサマをみやる。アジアの祈りとはまた違う、なんというか許しを請うような険しさがそこに含まれていた。



■カッパドキアツアー
というわけで、急遽カッパドキアへ1泊2日で出かけることになりました。(・・・朝令暮改デスネ^^;)

明日から2日間の日程はこちら
05:10 ホテルピックアップ
07:00 飛行機 イスタンブール⇒カイセリ
08:15 バス   カイセリ⇒ゴレム
09:30 ホテルチェックイン(洞窟ホテル)
10:00 北カッパドキアツアー
17:00 ホテル着

10月30日
05:30 熱気球ツアー
07:00 ホテル着
09:30 南カッパドキアツアー
17:00 ツアー終了
18:15 バス ゴレム⇒カイセリ
19:45 カイセリ着
20:45 飛行機 カイセリ⇒イスタンブール
22:10 イスタンブール着⇒ホテルへ


少し前に起きた日本人殺害事件があったので、哀悼の意もこめて行ってきます。ツアーなので安全課と思いますが心配事は防寒具が無い中での熱気球乗り・・・。絶景だろうけど風邪引かないか心配。
洞窟のホテル・・・さすがにネットは出来んだろう。ということで、しばし不通になります。ではではごきげんよう!

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