乾物屋の娘【乾物屋の今井商店 https://kanbutuya-imai.com】

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えご、ねったー

2015年06月17日 | 乾物を使ったレシピ
新潟の郷土料理のひとつ、えご(いごねり)。



えご草、という草を煮溶かして固めたものです。

天草からところてん、みたいなものです。


暖かくなると、荷が動き出します。
夏の食材ですね。

スーパーにはすでに固められたえごが売られています。酢味噌とともに。

県外から来た方には、黒くてこんにゃくではなくて、なんだろ?これ。という食べ物でしょう。


今井商店ではその草を売っています。

能登産えご草

佐渡産えご草



で、今日は能登産のえご草でえごを練ってみました。
(こちらでは「えごを作った」ではなく「えごを練った」と言います)


えご草を洗ってザルにあげたところ。


ちょっと鍋が小さかったかなー。

今回は100gです。
水は2300ccでスタート。


沸騰すると、あっという間に草が溶けていきます。
ドロドロ。
火を弱めます。


溶けはじめると鍋底にくっつきやすく、焦げやすいのお気をつけください。
火にかけている間は、ひたすらしゃもじで底のほうから。
これを練る、ということかな。
えごねり~

草はすぐ溶けるのですが、この「練る」が大事のようです。
30分練ってみました。

この間、水が蒸発するので固くなります。
もちろん固さはお好みですが、練りながら水を足します。

能登産えご草はけっこう水の量を足せます。

今回は300cc入れました。
少しずつ様子を見ながらで。



バットに流し込みます。

粗熱をとってから、冷蔵庫で冷やし固めます。


固まったら羊羹のように切り、酢味噌や辛子醤油で。


ぜひ、「ザ・海藻」という味をお楽しみくださいませ。


乾物屋の今井商店 若林