17・18日と新潟での「メサイア」公演に出かけて来ました。
前日からの吹雪に、越後湯沢を過ぎたあたりから大雪です。
新潟に着いた時には雪は止んでいましたが、ピーンとした冷たい空気。久々の雪景色の中です。
新潟でのメサイア公演は、今回で44回という歴史のあるものです。
実はその素晴らしい公演の歴史を率いて来て下さった久住和麿先生が、この3月4日に癌のために天に召されてしまいました。
私がその事を知ったのは、荼毘に付されてからしばらくした後でした。
昨年のメサイア公演の前には不調を感じていらっしゃったようで、コンサートの翌日には入院されて治療をお受けになっていたようです。
今回の公演を中止にするか、実行するか、周りの皆さんも大変悩まれたようでした。
何よりも、久住先生を失ったことの喪失感は大変なものだったようです。
結果、実行委員の皆さんのご努力で、ずっと久住先生と一緒に演奏しオーケストラを率いて来た李さんの指揮により、追悼公演として今年のメサイアの公演を行う事になりました。
久住先生の不在を現実の事と感じられなかった私でしたが、17日に新潟駅に着き、お迎えの方がいらっしゃってから会場へ入り皆さんとお会いした時、言葉を交わさなくても合唱団の皆さんから悲しみや大黒柱を失った寂しさ…のようなものをヒシヒシと感じ、とてもとても辛い気持ちになりました。
久住先生には、新発田のメサイアや新潟のメサイアで約15年にもわたって折に触れご一緒させて頂いたので、楽屋での一コマ、演奏中での一コマ、食事中の一コマ…と、思いだしてしまい、背景は一緒なのにそこにニコニコとしたお顔がない事に「これが人が亡くなると言う事なのか…」という現実を突きつけられたような気持でした。
44回「メサイア」は、李さんの温かい充実した指揮と、合唱団の皆さんの想いのこもった集中した演奏、そして長年一緒に演奏してきたオーケストラの皆さん&ソリスト達の、心が終結した様な素晴らしいコンサートになったと思います。
合唱団の皆さんの歌声は内容も技術的にも磨かれて、本当に素晴らしかった!!久住先生が築いてきた宝物でしょう。
メサイアはキリストの誕生・受難と続き、第3部は復活です。
第3部のソプラノのアリア2曲には、復活を確信した言葉がちりばめられていて、本当は演奏者は冷静でいなければいけないのですが、その言葉が胸に突き刺さって…ぐっと我慢して久住先生が望んでいらっしゃる立派な演奏を!と思うのが精一杯でした。
今回で終了となる新潟「メサイア」公演。私の演奏活動の中でも15年と言う大きな歴史であり、思い出深いものです。
コンサートは終了となりますが、メサイアの音楽は250年経った今も普遍的なものとしてこうやって演奏されていきます。
いつか久住先生が蒔いた種が、再び新潟の地で芽を出し、新潟の皆さんの力によって花を開かせて下さる事を心から祈っています。
このコンサートに参加出来た事、私にとっても大きな宝となりました。本当にありがとうございました。
終演後りゅーとぴあ楽屋前で。テノールの佐藤淳一さん、私、指揮の李さん、アルトの阪口直子さん、バスバリトンの三浦克次さん
手作りの松ぼっくりのツリー。
いつも楽屋に用意して下さっていました。
とても可愛らしい!ちゃんと靴下やプレゼント、お星様がついています。
ありがとうございました。
2007年久住先生とのメサイアの映像です。(高島さんから頂きました)
http://niigata-bb.tv/dt-2007/2007.12.16.wmv
前日からの吹雪に、越後湯沢を過ぎたあたりから大雪です。
新潟に着いた時には雪は止んでいましたが、ピーンとした冷たい空気。久々の雪景色の中です。
新潟でのメサイア公演は、今回で44回という歴史のあるものです。
実はその素晴らしい公演の歴史を率いて来て下さった久住和麿先生が、この3月4日に癌のために天に召されてしまいました。
私がその事を知ったのは、荼毘に付されてからしばらくした後でした。
昨年のメサイア公演の前には不調を感じていらっしゃったようで、コンサートの翌日には入院されて治療をお受けになっていたようです。
今回の公演を中止にするか、実行するか、周りの皆さんも大変悩まれたようでした。
何よりも、久住先生を失ったことの喪失感は大変なものだったようです。
結果、実行委員の皆さんのご努力で、ずっと久住先生と一緒に演奏しオーケストラを率いて来た李さんの指揮により、追悼公演として今年のメサイアの公演を行う事になりました。
久住先生の不在を現実の事と感じられなかった私でしたが、17日に新潟駅に着き、お迎えの方がいらっしゃってから会場へ入り皆さんとお会いした時、言葉を交わさなくても合唱団の皆さんから悲しみや大黒柱を失った寂しさ…のようなものをヒシヒシと感じ、とてもとても辛い気持ちになりました。
久住先生には、新発田のメサイアや新潟のメサイアで約15年にもわたって折に触れご一緒させて頂いたので、楽屋での一コマ、演奏中での一コマ、食事中の一コマ…と、思いだしてしまい、背景は一緒なのにそこにニコニコとしたお顔がない事に「これが人が亡くなると言う事なのか…」という現実を突きつけられたような気持でした。
44回「メサイア」は、李さんの温かい充実した指揮と、合唱団の皆さんの想いのこもった集中した演奏、そして長年一緒に演奏してきたオーケストラの皆さん&ソリスト達の、心が終結した様な素晴らしいコンサートになったと思います。
合唱団の皆さんの歌声は内容も技術的にも磨かれて、本当に素晴らしかった!!久住先生が築いてきた宝物でしょう。
メサイアはキリストの誕生・受難と続き、第3部は復活です。
第3部のソプラノのアリア2曲には、復活を確信した言葉がちりばめられていて、本当は演奏者は冷静でいなければいけないのですが、その言葉が胸に突き刺さって…ぐっと我慢して久住先生が望んでいらっしゃる立派な演奏を!と思うのが精一杯でした。
今回で終了となる新潟「メサイア」公演。私の演奏活動の中でも15年と言う大きな歴史であり、思い出深いものです。
コンサートは終了となりますが、メサイアの音楽は250年経った今も普遍的なものとしてこうやって演奏されていきます。
いつか久住先生が蒔いた種が、再び新潟の地で芽を出し、新潟の皆さんの力によって花を開かせて下さる事を心から祈っています。
このコンサートに参加出来た事、私にとっても大きな宝となりました。本当にありがとうございました。
終演後りゅーとぴあ楽屋前で。テノールの佐藤淳一さん、私、指揮の李さん、アルトの阪口直子さん、バスバリトンの三浦克次さん
手作りの松ぼっくりのツリー。
いつも楽屋に用意して下さっていました。
とても可愛らしい!ちゃんと靴下やプレゼント、お星様がついています。
ありがとうございました。
2007年久住先生とのメサイアの映像です。(高島さんから頂きました)
http://niigata-bb.tv/dt-2007/2007.12.16.wmv
打ち上げで、せっかくソリストのテーブルに座らせていただいたのに、佐竹さんとは全くお話できなかった(他の3人は既に知っていた)のが、心残りだったので、このブログを見つけて、さっそくコメント欄を使わせていただいています。
立教も出られていたのですね。確認不足でした。私は立教でも週2回行っているので、立教メサイアも考えたのですが、練習時間の関係で、東京女子大のメサイアに入れていただきました。そこで、アルトの阪口さん、トランペットの海保さんと知り合い、東女の指揮者中内潔先生とテノールの佐藤淳一さんが同級生と知ったのです。まだ他にもありますが、父のメサイアが東京他で活躍されている方々とこれだけ繋がっていると知り、大いに感動いたしました。
なんだかコメントというよりは、お手紙になってしまいましたが、1月14日のサロン・コンサート、ぜひ行かせていただきます。染物の作品の間で歌われるのでしょうか?すごく楽しみです。時間や場所の詳細が見つけられないいのですが・・・大々的にアップをお願いします!
新潟メサイアでは、本当にお世話になりました。
「メサイア」楽しかったのですね!きっと久住先生も喜んでいらっしゃいますね。
合唱の皆さんの歌声、本当にしっかりと知的で素敵でした。やっぱりどこかで歌い続けて頂きたいです。皆さんがとても楽しかったのでしたら、きっといつかそうなると思います。(^-^)
1月14日のこと、ありがとうございます!詳細アップしました。よろしければ是非!