雨がちの季節になりました。気温も湿度も高いので、体調を崩しがちです。みなさま気をつけてください。
今の時期を梅雨と呼びますが、どうしてこの時期に雨が多く降るのかは中学2年生の理科で学びます。
日本の上空で、暖かい空気と冷たい空気がぶつかって雨雲を発生させるからです。この暖かい空気と冷たい空気の境目を前線面といい、前線面が地表に接しているところを前線といいます。梅雨の時期に雨を降らせる前線は梅雨前線と呼ばれます。
暖かい空気をふきだす源は、夏に蒸し暑い天気をもたらす南の海上にある空気の塊で小笠原気団といいます。冷たい空気をふきだす源は、北海道の北あたりにできる冷たい空気の塊でオホーツク海気団といいます。では、なぜ6~7月の時期だけに前線ができて雨が降りやすいのでしょうか。
実は、北半球を地球規模で吹いている偏西風は、風の吹く道筋が時期によって南北に動いています。そして、この時期だけヒマラヤ山脈やチベット高原に当たる位置に来るので、偏西風は山脈に当たって2つに分かれて吹き、その2つの空気の流れがオホーツク海上で再び合流してオホーツク海気団をつくります。だから、オホーツク海気団はこの時期だけに発生するので、梅雨前線もこの時期だけ発生するということなのです。
理科は、毎日のくらしの中のなぜ?を解決してくれる教科です。
こういったことを知ると、天気予報もきっと違って見えるでしょう。
知ることの楽しみを子供たちと共有していきたいと思います。
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小田
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