みなさんこんにちは。
南里英語教室小城・三日月教室、水曜日ブログ担当の川口です。
今日は半休を頂いていたので、お昼から映画を観に行ってきました。
今回観たのは、カンヌ映画祭でパルムドール賞を取った韓国映画「パラサイト」。
パルムドールを取ったという以外は事前に何も情報もないまま行きましたが、上映1時間前には館内はほぼ満席状態。15分前にはsold out。
こんなことは初めてでしたので、いったいどんな映画だろうかと半ば期待して観ました。
観た感想は、結論から言うとかなり満足する内容でした。
テーマは韓国を取り巻く「貧困の差」です。
社会のどん底にいる家族が、お金持ちの家族の中に入り込んでいくというもの(パラサイトとは「寄生」という意味)。
ユーモアや暴力を交えながらどんどんどんどん物語が進んで行きます。
終盤では、
「うわー、こんな展開になるのか。」
と、はらはらしながら観ていました。
救いようのない落ちの映画を観たときに感じる独特の緊迫感です。
結局最後は…。
気になる方はぜひ観に行ってみてくださいね。
(劇場で上映されるのは間もなく終了です。)
メッセージ性がかなり映画で、
「あのセリフの意味は何だったのだろう。」
「あのどしゃぶりの雨のシーンの意味は?」
などと会社に向かう車の中で考えていました。
先日読んだ本の中で、「わかりやすいものばかりを求めない。」という言葉がありました。
高度に発達した情報化社会の中で、とにかく私たちはすぐに答えを知ろうとしてしまいます。なにしろ検索してしまえばすぐに情報を得られる社会ですから。
僕がびっくりしたのは、生徒が数学の宿題をインターネットで検索して解いてきたことがあったことです。問題の文章に書いてあることを検索したら出て来たのでそのまま書いてきたということでした。
それを聞いたとき、
「何かそれは間違っているんじゃないか。数学って、問題をどう解くのかを考えている時間が一番楽しいのに。」
などと心の中でわだかまりを感じていました。
今日観た映画に関しては、これを書いている時点でも心の中がもやもやして晴れません。
いつか意味がわかるときがあるでしょうが、それまでは心の中に大事にしまっておこうと思います。
「川口先生、勉強って面白いの?」と、この前生徒に聞かれました。
勉強は面白いです。
それがみんなに伝わればいいなと思いながら日々、授業をしております。
南里英語教室
川口 健