子供というものはいつの世も大人の予期しない行動をするものです。
いくら下準備を万全に整えておいたとしても、ナナメ上の出来事に振り回されてしまうことがあります。
そんなの子供のやることなんだから当たり前、とわかっていても、です。
その日は午後から団体のご祈祷が入っていたので、ご本殿の中にいつもより多めにイスを並べてありました。
お昼前、七五三のお参りが入り
お子さんとご家族の皆さんが本殿に上がり、神主が祝詞を奏上し始めました。
祝詞奏上が始まりますと、神主はお客様に背中を向けてしまいますので
皆さんが何をなさっているのかはまったくわからなくなります。
いや、普通は皆さん「頭を下げて」座っておられるはずなのですが・・・
カチャ、カチャという音が聞こえ、さらに女の子の「お片づけしてるの」と話す声がしました。
何かやってるのか?と思っても、祝詞を中断して今まさに起こっていることを確認するわけにはいかないので
結局最後までそのままご祈祷をやり遂げるわけなのですが
さて、その女の子が何をしてたのかと言いますと
団体さん用にきれいにセッティングされていたイスを全部片付けてくれていました(泣)
こういうのって怒るに怒れないんです。本人は「かんぬしさんのおてつだいしたの」としか思ってないわけですから。
でもね、せめてまわりにいた大人の皆さん
ここにあるものは勝手に動かしてはいけないんだよと
かんぬしのオジサンがなんかわかんない言葉を唱えている時は
しずかに座っていようねって
教えるのも大事なことだと思うんですよ。
神社だからとか関係なく
公共の場所のマナー、人が大勢いる場所では迷惑をかけないようにどうするべきなのか
「まだ3歳だから」教えなくてもいいとは思わないです。
なぜなら、たった3歳でもいいことと悪いことの区別は教えられればわかるからです。
結構多いのは
「●●さんに怒られるからやめようね」っていう注意をしてしまうケースなんですが
これはよくないよくないと言われながら、なぜよくないのかわからず
一番安易に使ってしまうことが多いように思います。
実は、私「●●さんに怒られるからやめようね」をリアルに言われたことがあるのですが
これ、想像以上に腹が立ちます。
別に私は怒らないですよ。むしろ「●●さんに怒られるからやめようね」の方が怒りたくなりますがw
意地悪な見方をすれば「●●さんは君をしかりつける怖い人なんだよ」とそのお子さんに教えていることに他ならないわけですからね。(別にいいんですが。実際怖い大人だと思ってるし)
それはともかく
「みんなが困るからやめようね」
「危ないからやめようね」っていうのが本来の注意の仕方なんじゃないかと思うんです。
でも、子供ってかわいいですよ。
どんなハプニングが起こっても、やっぱり七五三シーズンが楽しいのは
たくさんのお子さんのいろんな様子を毎日眺めることができるからだと思います。