Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

地消

2014年11月05日 | 浜松・静岡
 浜松駅の近くに浜松産の野菜や加工品を売るアンテナショップがあり、そこで浜松の細江地区のみかんを買う。特に高いわけではないが、とても甘くておいしい。産地がわかるというのは安心でもある。沖縄では季節になるとよく「たんかん」を食べたり、送ったりしたが、静岡はやはり温州みかんである。しかもそれほど遠くない場所でみかんがとれるのはうれしい。
 地元のものを食べる、いわゆる「地消」。地産地消という言葉があるが、私は農家ではないので「地産」はできないが、できるだけ浜松で採れたものを食べるようにしている。三方原のジャガイモとか、大根とか、最近はイチジクも見つけた。だからといって、お金をかけてまで地元産にこだわっているわけではない。
 少なくても浜松がいろいろなところで身近になってきている気がしてならない。ここに住み始めたころは、浜松産なんて野菜には気づきもしなかったし、だいたい浜松で何が採れるのかなんてよく知らなかった。その土地の人々、香り、そして味、いろいろなものが住む街を「身近」のものへと引き寄せてくれるものだ。
 
 
 

浜松Tシャツ発見

2014年11月04日 | 浜松・静岡
 街を歩くといろいろ発見があるものだ。浜松駅からさほど遠くないが、ちっぴり寂しい通りを歩いてみたら、そのあたりはどうも浜松在住の外国人が訪れるエリアのようで、韓国料理、ブラジル人向けの旅行社、韓国アイドルグッズ屋など、なんとなく新大久保を一本の通りに凝縮したような場所を発見した。その一角に、明らかに外国人向けの「土産屋」があった。
 浜松にもこんな店があったのだ。中をのぞくと、空港の中にあるような決して高級なものはない日本のおみやげ屋である。キーホルダーとか1200円くらいまでの日本をイメージしたTシャツ。あやしい和服などなど。まさに絵にかいたようなお土産屋である。
 ところで、この店先で発見したのが「浜松Tシャツ」。いいじゃない?ねえ、どうね?あまりにもチープなデザインにおもわず苦笑であるが…なにはともあれ、その「存在」に感動である。沖縄は観光地だったから、それはそれはTシャツが豊富だったが、まさか浜松で「Tシャツ」に出会えるとは思わなかった。しかも500円って安くありません?ということで、今度、バリに行くときの土産はこの「浜松Tシャツ」に決まりである。ただSALEのようでいつもこの価格じゃないのかもしれない。ちなみに(まだ)自分で着用する勇気はないのであった。

大学祭にて

2014年11月03日 | 大学
 11月1日、2日と大学祭でした。最近はワヤンが中心でなかなかガムランを演奏する機会がありませんが、大学は別。やっぱり自分の原点ですから楽しいですね。写真はツイッターから拾ってきました。すみません。
 演奏はまだまだかもしれません。ただ今回の反省は今月29日の楽器博物館の演奏に向けて修正することができますし、学生にはとてもいい経験だったかもしれません。本当は野外ステージでの演奏でしたが、雨天のために講堂での上演になりましたが、講堂でも残響をあまり気にすることなく上演ができることがわかりました。
 ワヤンの一座としてやりたいことはたくさんありますが、大学のグループとしてやりたいこともたくさんあります。学生と話合いながら来年度に向けて、次の計画を考えていきたいと思います。みんなありがとう。

市販のSambal Bawang

2014年11月02日 | 家・わたくしごと
 サンバル、いわゆるインドネシアの辛味ペーストである。おかずに混ぜてたべたり、料理に使ったりする。インドネシアの家庭ではそれぞれの「おふくろの味」があり、多くの種類があり、今なお自家製を作っている家もあるが、近年はそこまではせずに、市販のペーストを買うことが多くなったという。
 インドネシアのスーパーで売っているサンバルも大きいスーパーであれば、20種類以上はあるだろう。ふだんおみやげ用には、プラスチックのケースに入った細長いABCなどのメーカーが作った安価なサンバルを買って帰る観光客が多い。私の家の冷蔵庫にもケチャップ・マニスが入っている。
 瓶なのでちょっと重いのだが、私の好きなサンバルは、この写真のFINNA FOODの出しているSambal Bawangである。小玉ねぎやニンニクがいい感じで混ざっているし、辛味もなかなか。今回は自分の荷物が多くて持って帰れないので学生にお願いして買ってきてもらった。数日前に開けて食べ始めたのだが、美味い!野菜炒め、肉料理、なんでもつけて食べてしまう。インドネシアでおいしいサンバルを買って帰ろうという方にお勧めである。

ガムラン・アンクルン~バリのもうひとつのガムラン~

2014年11月01日 | ワヤン上演
 11月29日(土)に静岡文化芸術大学のバリ・ガムラングループ、スアラ・チャンダ Suara Candaが、浜松市楽器博物館のイブニング・サロン・コンサートに出演します。大学のガムラングループとして楽器博物館で演奏するの初。楽器博物館にはゴング・クビャル一式が展示されていますが、私たちの大学はガムラン・アンクルンを演奏していますので、一部の楽器は博物館からお借りしますが、大学からガムラン・アンクルンを運びます。
 曲目は、《マルガパティ》、《トペン・クラス》、《トペン・トゥア》、《チェンドラワシ》、それに器楽曲を2曲演奏予定。まだ活動開始から2年もたたないグループですが、踊り手とともに演奏できるようになってきました。大久保哲さん、大野里美さん、安田冴さんを踊り手として迎えます。また名古屋からスアラ・クスマの松井克宏さんにもお手伝いいただきます。また静岡大学のガムラン研究会のメンバー数人も加わってくださいます。日本でトペン・トゥアをガムラン・アンクルンで演奏するのはたぶん初めてだと思います。
 今回はガムラン・アンクルンのこと、曲目のことなど私ができるだけわかりやすく解説します。浜松市民の方だけでなく、周辺の地域からもぜひ、めずらしいガムラン・アンクルンとバリ舞踊の世界を楽しんでいただけたらと思います。

 会場は楽器博物館地下の天空ホール。博物館内なので席に限りがあります。ですので是非、お早目に予約をお願いします。当日は残席がある場合のみチケットを販売するそうです。

日時:11月29日(土)18:00開演
会場:浜松市楽器博物館天空ホール
料金:前売り、当日とも1,000円。(ただし当日は残席がある場合のみ発売します。)
チケット購入:楽器博物館、アクトシティチケットセンター、浜松市文化振興財団オンラインショップにて発売
       電話予約も可(浜松市楽器博物館 053-451-1128)
       
 

それでも場所があるのだから

2014年11月01日 | 浜松・静岡
 ある大学にガムランの音響研究のためのサンプル録音に友人と二人で出かけた。バリでは有名な演奏家・楽器商が販売した由緒正しいゴング・クビャルである。練習時間だったが、録音する間は練習が中断し、30分近く外で待ってもらった。
 そのお礼、というわけではないが、バパン・スリシルを二人で教える。新しい曲を覚えることに対してみな貪欲だし、とても熱心である。ただ練習場所に苦労しているようで、練習はガンサを一列にならべて行う。実は、部屋の中央に楽器棚が置かれているので、場所がないのだ。この写真には写っていないが、楽器棚の別の側でも学生がガムランをたたいているし、驚くべきは、楽器棚の中でも演奏している。棚の中に座るなんてまさに神業的である。
 それぞれの大学には、それぞれの事情もある。ガムランの位置づけだって違う。だからこそ、その環境の中でベストの演奏をするしかない。それでも場所があるのだから。恵まれたガムラン環境とは決していえまい。それでも学生たちのガムランに向かう熱意に心をうたれる。