Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ワヤン人形の撮影

2014年03月30日 | 大学
 金曜日と土曜日、二日間にわたり大学の写真撮影スタジオに写真家の友人とデザイナーの友人に来ていただき、私の所有するワヤンの人形の撮影をしていただきました。事前に東京で打ち合わせをしたのですが、専門用語やさまざまな材料の名前が出てきてもわからないまま当日を迎えた次第です。しかしそこはプロの方々、大学に送られてきた材料や機材であっという間にワヤン用の小さな撮影場所がスタジオの中に作られました。
 私のワヤン人形はかつて、沖縄と東京、今は、浜松と東京に分かれて保管されています。東京から近い公演、浜松から近い公演によって、持っていく楽器もワヤンの枠も人形の箱も違います。人形は頻繁に使う人形を除けば、いつもトランクに入れて新幹線を移動しています。そんな風に分散保管していたせいか、今、自分が何体人形を持っているかわらなくなっています。1983年、最初に買って依頼、すでに34年が経って、自分で作ったものもあれば、いろいろな人からその人が得意とする人形を購入してきたからです。
 今回、撮影した人形の数は約200体。まだ撮影していない人形や、北部バリの人形なども加えるとあと50体ほどの人形がありました。それにしても、この作業を一番喜んだのは、ワヤンの人形たちだったのだろうと思います。真っ暗な人形箱の中から取り出されて、こんな風に久しぶりに桜の季節の春風にあたるなんて本当に久しぶりだったことでしょう。一演目で使うワヤンの数はせいぜい20体ですから、使われないワヤンの数の方が圧倒的に多いからです。
 このワヤンのデータは今、作りはじめたワヤンに関する本の中に、収録する予定です。もちろんすべてを入れることはできないけれど、ただ収録するばかりでなく、デジタルで収録した強みをいかして、デザイナーの方々と相談しながら、バリのワヤンの特徴を表現できればいいと思っています。

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