今朝、南タイの影絵芝居に関する論文を読み終えたが、興味深かったのは、その上演様式が1973年から始まったタイの民主化運動をきっかけに大きく変わったという記述だった。現地でのインタヴューでは「最近大きく変化した」ということをよく耳にしたが、まさか民主化運動と民族芸能が関係していたとは思わなかったからである。
タイの民主化運動を知ったのは、高橋悠治『たたかう音楽』を読んだ高校生の時だ。その中で繰り返し出てきた演奏グループがカラワンだった。結局、カラワンを聞くことのないまま、10数年が過ぎたのだが、昨年、南タイを訪れた際、ふと思い出して、南タイのCDショップに立ち寄ると、カラワンのCDやVCDが10種類以上も売られていた。
私の買ったVCDの一曲目は民主化運動時代の作品である。映像は永遠と当時の学生達によるデモの白黒映像である。その歌詞の意味はわからないものの、フォークソングのようなその音楽のメロディーは、「闘い」の音楽というよりも、限りなく優しいラブソングのようだ。勇ましい音楽だけが「たたかう音楽」ではない。
タイの民主化運動を知ったのは、高橋悠治『たたかう音楽』を読んだ高校生の時だ。その中で繰り返し出てきた演奏グループがカラワンだった。結局、カラワンを聞くことのないまま、10数年が過ぎたのだが、昨年、南タイを訪れた際、ふと思い出して、南タイのCDショップに立ち寄ると、カラワンのCDやVCDが10種類以上も売られていた。
私の買ったVCDの一曲目は民主化運動時代の作品である。映像は永遠と当時の学生達によるデモの白黒映像である。その歌詞の意味はわからないものの、フォークソングのようなその音楽のメロディーは、「闘い」の音楽というよりも、限りなく優しいラブソングのようだ。勇ましい音楽だけが「たたかう音楽」ではない。