大学のカフェでバター・ブレッドの朝食をとる。運ばれてきたブレッドはなぜか限りなく黄色に彩られている。バター溶けてこんな色になるはずがないのであるが、黄色すぎる。
周りに人がいる手前、犬のようにクンクン臭いをかぐわけにもいかないし、だからといって何食わぬ顔してほおばるのも芸がない。そこでパンを一口大にちぎって、口に入れるほんの少し前、大きく鼻から息をする。
甘い匂い。バターというよりカスタード。口に入れるとやはりバターに似た、それでもお菓子のような味が広がる。ほんの小さな出来事なのに、朝からこれを食べただけで気分が高揚する。外国に来るというのはこういうこと?
周りに人がいる手前、犬のようにクンクン臭いをかぐわけにもいかないし、だからといって何食わぬ顔してほおばるのも芸がない。そこでパンを一口大にちぎって、口に入れるほんの少し前、大きく鼻から息をする。
甘い匂い。バターというよりカスタード。口に入れるとやはりバターに似た、それでもお菓子のような味が広がる。ほんの小さな出来事なのに、朝からこれを食べただけで気分が高揚する。外国に来るというのはこういうこと?