沖縄に最初に来た時、それはそれは驚いたことはたくさんありました。あれも、これも、見たこともない、聞いたこともないことばかりで、毎日新鮮な感動であふれていた気がします。でも13年も住んでいればそうした思いは薄れていくものです。自分ではどうにもなりません。慣習化していくプロセスは、「当たり前だよ」と語ることのできるようになる(なってしまう)プロセスなのです。
沖縄を離れてそろそろ1年が経ちます。もちろん仕事で頻繁に那覇を訪れますが、ほとんど仕事場と空港の往復だけ。だからこの際、もう一度、「あの頃、あたり前になってしまったこと」に向き合ってみようと思いました。自分と沖縄の新しい関係を気付く契機になるかもしれないと思ったからなのです。
イラブチャーを沖縄ではじめて目にした時、なんとも不思議な気がしました。「青魚」という言葉は東京でも使いますが、魚屋で、文字通りの「青い魚」に遭遇したのはインドネシア以来だったからです。だからといってインドネシアでこの手の色の魚を食べた記憶はありません。最初にこの魚の刺身を食べた時は慎重に白身の肉を口に運んだ気がします。
久しぶりにこんな魚に出会いました。嬉しくてカメラに収めました。魚屋さんが「これ、沖縄では食べるんだよ」と、笑って話しかけてくれました。そんな会話の中に自分がすっぽり収まったひとときは、素敵な時間だなと思いました。また、最初に沖縄に来た時の自分に、心や体の一部は戻ってきたような気がしたから…。
最新の画像[もっと見る]
- 路線バス 1年前
- 存在していることへの喜び 1年前
- 芝刈り 1年前
- ハイビスカス 2年前
- Healthy! 4年前
- スラウェシ島からバリ島に戻りました 5年前
- 美空ひばりの格好よさ 5年前
- 沖縄に送るワヤン舞台 5年前
- ある日の夕食 5年前
- 今年のフジの花 6年前