Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ガルンガン近し

2012年08月21日 | バリ
 かつてワヤンを学んだトゥンジュク村まで、バイクで片道30キロの道を往復しました。最近は車で行くことが多いのですが、この断食明けの時期はジャワからの観光客が多くて、レンタカーもなければ、なじみの運転手も大忙しでなかなかつかまらなくて、渋々バイクで出かけたわけです。バイクは体が冷えるし、雨が降ると難義なのですが、自分のペースで走ることができるし、停車場所に困らないので悪いことばかりではありません。
 ちょうど来週、バリはお盆(ガルンガン)を迎えます。この時期になるとKAPALの街の表通りにならぶ石材や陶器を扱う店々は、ガルンガン用のお飾りを売るお店へと様変わりします。こんな豪華なお飾りになったのは、そんな昔のことではないと思います。1980年代、私がバリで勉強していた頃は、ここまで派手な飾りつけを毎年はしていませんでしたから。
 こんな光景を楽しむこともできるのも、バイクのおかげ。ちょっと腰が疲れたので、こんな風景をぼんやり眺めながら小休止。若い頃は、村まで二往復なんてざらだったのに、歳とともに村がどんどん遠くなっていく気がしてなりません。物理的な距離も時間も変わらないのにね。風にゆらぐガルンガンのお飾りを見ながら、ちょっぴり悲しい気分……。