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IC-9700の周波数ドリフトの再現試験

2020-10-05 17:34:50 | アマチュア無線

 今年4月5日に、IC-9700の周波数ドリフトがかなり大きいというという問題を取り上げた時の再現試験をしました。インジェクションボードで基準周波数を外部から注入して、周波数ドリフト問題を改善しようという試みなので、Before/Afterを比較することで、効果の有無を評価したいと思っています。

 以前と同じように、IC-9700側では432MHzでJT65Bモードで1分間隔で送信し、FT-818で受信しWSJT-Xでスペクトルを見て、周波数ドリフトの程度を判定します。

 今回は、以前実験していなかった、ファンでの冷却の効果を確認しました。IC-9700のケースの底蓋のみを外して、縦置きして、扇風機で空冷した場合の効果を確かめました。

 図1は、外部同期なし、扇風機での冷却なしの場合です。かなり周波数ドリフトしています。

 図2は、外部同期なし、扇風機での冷却ありの場合です。若干ドリフトしていますが、改善されています。

 図3は、外部同期あり、扇風機での冷却なしの場合です。こちらも周波数ドリフトは、改善されています。

 図4は、外部同期あり、扇風機での冷却ありの場合です。図2、図3と比べて大差ないように見えます。図2~図4のいずれも、時間経過とともに、若干ですが周波数ドリフトがあり、改善の余地がありそうです。

 今日の実験では、冷却すれば周波数ドリフトの問題はかなり改善されるということがわかりました。もともと、周波数ドリフトの原因は、熱であることがわかっているので、当然とも言えます。GPSDOなどから外部クロックを与えるよりもコスパの良い方法かもしれません。

 

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