大晦日の夜、TVは一切見ず、もっぱらPCでネットサーフィンをして過ごしました。ちょっと前から高周波回路シミュレータQucsStudioに興味があって、これを使いこなすためにネット動画などを見て学習していました。そんな時、本を買おうかな・・・という気持ちがふと湧き上がりました。
早速Amazonで注文しようかと思ったのですが、大晦日に注文してもいつ配達されるか知れたものではありません。Amazonのページを良くみると「Kindle版は無料」とあります。無料というのには色々条件がありますので、そのまま鵜呑みにするのは危険です。KindleUnlimitedの30日間無料体験というのがあったので、早速これを申込みました。このサブスクの月額料金は980円なので、毎月購読しているCQ ham radioよりも安い!もう何十年も購読していますが飽きてきたので今年こそ卒業しようと思います。KidleUnlimitedでは、HAMworldという雑誌が追加費用なしで読めるらしいのです。よし、これに決めた!ということでポチッとやっちゃいました。
考えてみれば、これも時代の趨勢です。これ以上紙媒体にしがみついていては置いてけぼりなってしまいます。新聞は2年程前にやめましたし、TVは全く見ません。ラジオも聞かなくなりました。本にしても新聞にしても、紙を消費すること自体、自然破壊と捉えられる時代でもあります。紙の本や新聞を運ぶには運賃が掛かるし、燃料も必要です。そうして集まった紙は、直ぐにゴミになってしまうのですから、どう考えてもデジタル化(DXと言うらしい)の勝ちです。
米国では、2010年に電子書籍の購読数の方が紙媒体を上回ったそうです。いくら日本が後進国とはいえ、そろそろコロなのです。
昨晩、Kindleで4つの高周波回路に関する本を購読しましたが、考えてみれば本を書く側にとっても電子書籍化はメリットがあると思います。従来のやり方だと、出版する側には「売れなかった時」のリスクがあります。再販制度に守られて価格は保証されていますが、紙でできたモノを在庫するリスクは出版社にあるので、売れるものを出版するように頑張る訳です。紙の本を作るには、執筆、校正、編集、制作、配本、販売、広告の営業など、それなりの膨大な手間がかかることは想像に難くありません。
しかし、デジタル出版はどうでしょうか?1990年代からDeskTopPublishingという言葉が持てはやされて、今では当たり前のことになっています。それほど金も手間も掛けずに、執筆する能力さえあればデジタル出版ができるのです。(それで儲かるかどうかは別にして・・・)
最近は、Webも広告に侵されていて辟易としているところなので、KindleReaderで広告のない本を静かに読むのも良いものです。