Blue Blanket

留学、永住、看護学博士取得、そして今は医学系翻訳者。暑さと虫嫌いの酒飲み女が、熱帯のケアンズでどう生きる!?

ケアンズへの旅 6日目:Green Island

2009-09-30 | 日々のこと
今日も朝から快晴、暑い暑い
湿気を含む暑さに、長らく経験していない日本の夏を思い出します。

私は、暑いと顔が真っ赤になってしまうんですよねー
ケアンズ在住の方々には、まだまだ春だよ、暑さはこんなもんじゃないよー、と笑われてしまいますが


今日の朝食:時間がないのでコーヒー&ドライマンゴー


今日は、パートナーの友人が船長さんをしているBig Catという船に乗せてもらって、Green Islandへ。

出航してしばらくすると、パートナーは運転している船長さんのところへ行って話し込み・・・
ヒマなので私も船長室で立ったまま話に加わっていたところ、なんと船酔に

セイリングや小さいボートにもしょっちゅう乗っていたのに、こんな大きな船で船酔いなんて恥ずかしくて・・・
黙って知らんぷりしてたら誰にも気付かれませんでした

約1時間後、Green Island到着


美しいビーチ


水面からもお魚の群れが見えます


ボードウォークを歩いて行くと


別のビーチに出ました


風もなく波もとても穏やかで、みんな「perfect day! 」って言ってました。
実は、泳げるけど身長より深いところ(特に海)は怖くて行けない私ですが、彼に手を引かれて何とかスノーケリングできました

美しい珊瑚やお魚の群れに感激


今日の昼食:船でバッフェ。日本のカレーがあったのにはびっくり&感動


昼食後、別の船に乗せてもらってちょっと早めにケアンズに戻り、私はショッピング、彼は勤務関係の所用に。

疲れたので夕食はモーテルのイタリアンレストランでとることにしました。
モーテルの名前と同じDiscovery restaurantというのですが、意外にもかなり素敵なレストランでした!!!

内装は落ち着いていてオシャレ、接客もプロフェッショナル&フレンドリー
メニューを見ずにハウスワインのシャルドネを頼んだら、「unwoodのものですがよろしいですか?」ってちゃんと聞いてくれたり。

unwoodとは?
私もあんまり詳しくないのですが、シャルドネにはオーク樽の香りが強いタイプが多くあり、
unwoodはこのオーク樽の香りをつけていないタイプのシャルドネなのです。


しかも、ウエイターさんが全員イケメン(←これ何気に重要

今回は夕食バッフェにしたのですが、スープ2種、魚料理、肉料理、サラダ数種、ピザ3種、パスタ2種etcにデザート3種。
これで19ドルは安い

特に、デザートのティラミスが絶品
こんなにウマいティラミスは初めてだ~


というわけで大満足でケアンズ滞在2日目終了です

ケアンズへの旅 5日目:Mission Beach~Cairns

2009-09-28 | 日々のこと
ケアンズへの旅 5日目 (9月20日 ドライブ時間 約3時間)

いよいよ今日はケアンズに!

Mission BeachからCairnsまではゆっくり走っても2-3時間なので、朝はゆっくり寝坊するつもりでした
・・・が

私達が滞在したキャラバンの隣にテニスコートがあり、なんと早朝6時からテニス(もどき)で大騒ぎするお子ちゃまたちの大歓声

寝てもいられず、仕方がないのでせめてゆっくり朝食をと思い、
コーヒーと、Mackayの兄さんがくれたフルーツをテラスでのんびりいただきました

今日の朝食:カフェで入れてもらったカプチーノ、パッションフルーツ、ポウポウ

ポウポウとは?
pawpawと書くのですが、QLDではごく一般的な果物です。パパイヤの一種なのかな??
よく熟したものは身が柔らかくて甘くて、めっちゃオイシイです!



Louise達に「またね~」とご挨拶して、出発

まずは、町でパートナーの古い友人と久々の再会。
ちょっと時間が早かったので、サンデーマーケットものぞいてみました。



なかなかたくさんの店が出ているアートマーケットで、暑さで辟易していた私は髪留めを買いました


さあ、いよいよケアンズに向けて出発です。

ここまで来ると、サトウキビ畑に加えてバナナ畑も増えてきます


サトウキビ畑の向こうはバナナ



そうそう、前回「ヒクイドリに注意」の標識に触れましたが、実はオーストラリアでは交通事故の犠牲になる動物達がたっくさんいるんです

ドライブ2日目位から、数十メートル毎にかならず何かの死骸を見かけるように。
カンガルー(デカイ!)、ワラビー(?)、キツネ、猫(野生)、ポッサム(らしきもの)、ネズミ(らしきもの)、その他正体不明のモノ・・・

しかしなぜカンガルーのようなデカイ動物が簡単に車に轢かれる??

実は、彼らは夜行性の上あまり頭がスマートではないので、暗闇を気ままに移動している時に車のヘッドライトが近づいて来ると、パニックになって固まってしまうのだそう
逃げるどころか逆にライトに突っ込んできちゃったりもするそうです

だから、オーストラリアでは車のカンガルーよけは冗談でなく必要なんですねー
実際、Mission Beachではあやうくカンガルー轢いちゃうところでした!


道ばたに次々現れる無惨な亡骸にうんざりしていると、Innisfailという町にさしかかりました。
このInnisfail、数年前のハリケーンで壊滅的な打撃をうけてしまったのですが、今やその爪痕を残すこともなく、こぢんまりしたキレイな町に再生していました。






あっという間にケアンズに着いちゃいました~

まずはちょっとオシャレなモーテルを確保し、散策に出かけます

海沿い、エスプラネードにあるドでかいプール


実は、ケアンズに来る観光客の中には、ハワイのようなビーチを期待してくる人も多いのだとか
実際にはmuddy(泥々)で、クロコダイルやクラゲのため遊泳もできないので、観光客をがっかりさせないためにこのプールが作られたそうです。

そのかわり、ちょっと船で沖に出れば素晴らしいグレートバリアリーフを堪能できますからね

今日の昼食:サブウェイのシーフードフットロング(いつも1:2にカットしてもらって二人で分けます


パートナーは15年程前、ケアンズでダイビングインストラクターや船長さんをしていたので、お船関係の友人がたくさん。
彼らに会うべく、船が帰ってくる時間を見計らってハーバーへ。

ハーバーへ続く道




事前に知らせていなかったので、みんなメチャクチャびっくり&懐かしんでくれて、パートナーはとっても嬉しそうでした

さっそく、翌日と翌々日に船に乗せてもらうことになり、ホクホクと夕食に出かけたのでした

今日の夕食:Cafe ThailandでRed CurryとPrawn fried rice、ワイン(Red Curryは絶品でした!)

思えば、この旅は食べ物がみんな当たりだなあ~(チョコレートケーキ以外!)

明日はGreen Islandでスノーケリングです




ケアンズへの旅 4日目:Mission Beach

2009-09-27 | 日々のこと
ケアンズへの旅 4日目 (9月19日 ドライブ時間:少々)

3日連続のドライブで、ドライバーも助手席の私も疲れ気味だったので、4日目はのんびりゆっくりすることにしました。

滞在しているのはSouth Mission BeachのCoconut Caravan Village。

かわいらしい黄色いキャラバンが並んでいます



まずは目の前のビーチをお散歩


ここもクロコダイルやスティンガーと呼ばれる殺人クラゲがいるので、泳ぐのは危険です。
とはいえ、クロコダイルが現れる確率は高くなく、クラゲの季節にはちょっと早めなので、気にせず泳ぐ人の姿もちらほら見かけられます。


Louise宅で朝のコーヒーをごちそうになった後、町の散策に出かけることに。

ここで、私は世にもマズいモノを発見することになったのでした

それはとあるカフェで。
コーヒー+チョコレートマッドケーキorアップルパイで、5ドル50セントという安さに惹かれ、
私はチョコレートケーキ、彼はアップルパイを注文しました

待てども待てどもケーキが来ない・・・・
いい加減催促しようと思ったその時、そのケーキが運ばれてきました。

見た感じ、アレ・・・? なんだかひからびた羊羹みたい
フォークをつきさしてびっくり
か、固いよ・・・・・フォークなかなか刺さんないよ・・・・・

一口食べてまたびっくり
え、これチョコレートケーキ・・・?
例えようのない味なのですが、あえてがんばって例えるなら、かすかにチョコのにおいがする泥まんじゅう?

彼のアップルパイはどうなんだ? 元シェフのくせにあんまり味を気にしない彼が、複雑な顔をしています
で、一口もらってみました。

・・・・・離乳食?
っていうくらいやわらかい、べちょべちょのアップルパイ
たぶん、数日前のアップルパイを電子レンジにいれて温め過ぎたらこうなるのでは・・・?

というわけでふたりともほとんどケーキに手を付けられずに店を後にしたのでした
あの店には二度と行きましぇん・・・


今日の朝食:世にも不味いチョコレートマッドケーキ&アップルパイ 


さて、気を取り直して周辺をドライブ。

この辺りにはCassowaryという鳥(日本語ではヒクイドリ)が生息するそうです。
この鳥、オーストラリアの熱帯雨林に生息しているのですが、現在1000羽ちょっとしかおらず絶滅が危惧されているそうです。

そのため、こんな標識があちこちに


ちなみに、町の中心辺りにこんなハリボテが。これがCassowary。
最初見たときはエミューかと思っちゃいましたが、エミューは熱帯雨林にはいないんですねー



町をはずれて車を走らせると、だーれもいないキレイなビーチをたくさん発見しました。








行き当たりばったりに車を走らせるうち、お腹がすいたのでランチすることに。
周りになーんにもない、ここ人来るの?って感じの小さな店で、フィッシュバーガーを注文しました。

なんと!

これが、世にも美味しい、素晴らしいフィッシュバーガーでした

私の顔くらいありそうなでっかいパンにたっぷりのレタス、トマト、チーズ、そして厚さ2センチはある白身魚(たぶんバラマンディ)のソテーがどっかんどっかんと2切れ。
結構お時間がかかったのは、このでっかいお魚を焼いていたからなのね・・・
タルタルソースがまた絶品

今まで食べたフィッシュバーガーの中で、ダントツのナンバーワンでした


今日の昼食:世にも美味しいフィッシュバーガー&ミルクシェイク


キャラバンに戻ってプールでひと泳ぎ






あとはひたすらデッキでワイン飲みつつ読書にふけりました



ちなみに読んでいたのは辺見庸著「もの食う人びと」。
大好きな本で日本から持ってきていたのですが、いつのまにかどこかにまぎれてしまい、引っ越し準備の時に見つかったのでした。

夕方になり、再度Louiseの家でワインをいただいた後、夕食を求めてまた町へ。
この日、私達が大好きなラグビーチームBroncosの試合があったので、ピザをテイクアウェイしてお部屋で観戦することにしました。


今日の夕食:イタリアンピザ、ビール


結果はBroncosの圧勝、ご機嫌で眠りについたのでした

明日はいよいよケアンズへ

ケアンズへの旅 3日目:Mackay~Mission Beach

2009-09-27 | 日々のこと
ケアンズへの旅 第3日目 (9月18日 ドライブ時間 約9時間)

朝からまばゆいばかりの快晴です

ビーチを散歩した後、お兄さん特製のブレックファストをいただきました。
前日、私が「朝マック大好き」であることを耳にした彼、マックより絶対おいしい朝食にする、とはりきって作ってくれました


今日の朝食:ベーコン&エッグ、焼きトマト(絶品!)、マックに負けるものかと精魂込めてフライしてくれたハッシュポテト


兄さん、あなたのハッシュポテトはマックを超えました


さて、Mackayから北は、ひたすらsugercane(サトウキビ)ロードとなります。

どこまでも続くsugercane畑


sugercaneはこんな風に収穫されて・・・


カートに入れられてsugercane専用の線路をゴトゴト運ばれ


sugar factoryでお砂糖が精製されます



ランチと給油のために、Ayrという町へ。
小さくてかわいらしい町です。



おしゃれなPost Office(郵便局)



今日の昼食:パン、ハム、コールスロー、オレンジジュース


さて、今日はMission Beachへの長旅となるため、私が行ってみたかったTownsvilleに寄る余裕はないだろうと話していたのですが、
パートナーが気を利かせてTownsville周辺もドライブしてくれました。






Mission Beachに近づくと、上方に雲がかかった山が・・・


この辺りはTullyという土地で、砂糖工場の町、そしてオーストラリアで最も湿った(=雨が多い)地域と言われています。

ここを過ぎて少しすると、ようやくMission Beachです。
パートナーの古い友人Louise一家が、自分たちで採ったバラマンディなどの魚料理でディナーのおもてなしをしてくれました。

今日の夕食:いろいろな魚のソテーやフライ、ガーデンサラダ、クラッカー、チーズ、ビール、ワイン


Louise家には他にも数組のゲストが滞在しているので、私達はすぐ近くのモーテルに2泊することに。
長い長い一日でした。
明日はMission Beachで久しぶりにゆっくりと過ごす予定です

ケアンズへの旅 2日目:Rockhampton~Mackay

2009-09-27 | 日々のこと
ケアンズへの旅、第2日目 (9月17日 ドライブ時間 約5時間)

昨日助手席に座っていただけの私は、疲れは感じるものの寝付かれないままRockhamptonの朝を迎えました

パートナーは軽くジョギング、私はモーテル周辺をちょっと散歩した後、Mackayに向けて出発です
しかし、出発直前に思わぬ事態が発覚。
十分あったはずのエンジンオイルが、昨日出発時の半分以下に減ってしまっていたのです

パートナーはメカニック程ではないにしろ、多少の知識はあるのでいろいろチェックしましたが原因不明、結局オイルを補充して様子を見ることにしました


今日の朝食:オイルの件でもたついたため、バナナとコーヒーのみ


さてさて、走るにつれて、Brisbaneに比べて湿気や気温が少しずつ上がってくるのがわかる気がします。

逃げ水がひっきりなしに目の前に現れては消える道路をひたすらまっすぐ


 逃げ水とは?
晴れた暑い日にアスファルトの道路などで遠くに水があるように見える現象のこと。近づいてもその場所に水はなく、さらに遠くに見える。水が逃げていくように見えることからこの名前がある。下位蜃気楼の一種で、実際の位置より下にものがあるように見える。逃げ水の場合は、地表付近の空気が熱せられることにより空気の屈折率が変わり、上のほうの空気と異なる屈折率となるので一種のレンズとなり、遠くの景色が道路の上に見える。夏の風物詩。
(Wikipediaより)



トイレ休憩とガソリン補給のため、Marlboroughという町の周辺をうろうろ。
昨日のMaryboroughとスペルも発音も似てますが、店らしい店も何もない小さな小さな町でした

しかし、なぜかいきなり博物館。


そして向かいには何やら大きな岩が、囲いに守られて鎮座。


この岩、何の説明文もないので正体不明。
隕石?とか何か彫ってあるんじゃ?などと言いながら見回したところ、どうも何かの化石らしいものが入っている様子
辺りに民家はあるものの人影もないので聞き込みもできず、結局正体不明のまま「御神体」のような岩をあとにしました。


今日の昼食:スーパーで買ったパン&ハム、オレンジジュースで簡単に。


そして午後、Mackayに到着
パートナーのお兄さん(余談ですがとってもハンサム)がここに別荘を持っているので、今夜はそこにお世話になります。

お兄さんがバーベキューの用意をしてくれている間、ビーチを散歩


美しいビーチですが、実はQLD州北部のビーチはワニがいるので残念ながら遊泳できません。
このビーチでは昨年クリスマスにクロコダイルが目撃されたそうです

この筋スジがいたるところにあります。いったい何?


正体はこの貝。砂の表面すれすれのところに潜って移動してるんですねー



今日の夕食:ラム肉と野菜のバーベキュー、たっぷりのビール、庭で採れたパッションフルーツのアイスクリーム


お兄さん一家自慢の家庭菜園。トマト、レタス、チンゲンサイ、その他いろいろ採れます



数ヶ月前から物置に住み着いているというカエルくん(大きさは広げた手くらい)



ようやく2日目終了です。
広くておしゃれで快適なお家で、オヤスミナサイ

ケアンズへの旅 1日目:Brisbane~Rockhampton

2009-09-26 | 日々のこと
10日間の旅から帰ってきました

旅の前の1−2週間も本当にバタバタしていて、その延長でバタバタ出かけたような感じでした
初めての北への旅、それも車で
楽ではなかったけど、エキサイティングで面白い旅だったので、記録がてら旅行記もどきを記しておくことにしました

ちなみに、パートナーはすでに何回も車でケアンズに北上したことがあるので、よいガイドさんになってくれました


第1日目 Brisbane~Rockhampton (9月16日 ドライブ時間:約8時間)

朝の6時前に出発、シティの渋滞に巻き込まれることもなく快調に走ります

今日の朝ごはん:朝マック

ケアンズまで続くBruce Highwayを、北へ向かってひたすらまっすぐ

お昼を過ぎてお腹がすいたので、Maryboroughという町で一休み。

今日の昼ごはん:クラブサンドイッチ(カニ肉のサンドイッチ)
            マカデミアナッツのアイスクリーム

実は、このマカデミアナッツのアイスクリームが絶品だったんです!
小さなドライブインのような店で買ったのですが、すごく濃いのにしつこくなくて、感動のおいしさでした


少しお昼寝


さらに北へ向かうと、なかなか面白い地名や道路名の標識が目に付いてきました

Gin Gin
Kin Kin
Bli Bli
Dururu

などなど。
ジンジン、キンキン、ブリブリ・・・
最後のはダルル、またはドゥルルと読むのでしょうか・・・?

Isis

これはどうでしょ。
ついついローマ字読みしてしまい、イスイス!?と思ったらアイシスと発音するとのことでした

それから、通りかかった小学校の校庭に、なぜか30頭ほどカンガルーが・・・



なーどと楽しんでる間にあっという間に日が暮れ、Rockhampton(通称ロッキー)に着きました。


さすがオージービーフのふるさとと呼ばれる町、あちこちに巨大な牛の像(?)があります

長時間の運転でパートナーもお疲れモードだったので、目に付いたモーテル(自動車旅行者のためのホテル)にチェックインしました。





ラッキーなことに内装を新しくしたばかりのようで、きれいなモーテルでした

今日の夕食:Chinese Restaurantでテイクアウェイ。お部屋でまったりビールと中華


明日はMackay目指して北上します

感謝

2009-09-05 | 日々のこと
昨夜からの雨が上がり、すがすがしい快晴の土曜日です

週3回参加しているBody Balanceのクラスのため、朝から大学のジムに行ってきました

その道すがら、運転しながら研究のことを考えていました。

私の研究の哲学的な部分・・・それは、人の経験やそこから見出す「意味」は、人とそれを取り巻く環境との係わり合いによって構築される、ということ

人は出来事に対して意味づけをしながら生きています
それぞれの考え方や感じ方は普遍的ではなく、その時点でのその人自身の状態や周りの環境によって、つねに築かれ続けています。

こういったものの見方はSocial Constructionismと呼ばれ、今回の私の研究の土台になる考え方です

「ひとと環境との係わり合い」の「環境」って、その人を取り巻くすべての社会的文化的環境であり、つまり「他の人」との係わり合いも含まれるんです。

そしてその「他の人」たちもその周囲の環境に影響されたり影響を与えたりしているんです。


ここまで考えて・・・・・


ここから哲学や研究からは離れますが、
私も、周囲とのかかわりによってずいぶん助けられたり落ち込んだり影響を受けてるなあ~と。

PhDを始めて、まず周りの研究者がみんな凄い人に見えて落ち込みました
英語がネイティブでないアジア人に何ができるの?っていう目で見る人たちもいます
大学の講師ですら、そういう人も中にはいます

日本人ってこうだよね・・・ってひとくくりにして私を見る人もいっぱいいます

そんな環境じゃあ、卑屈になりたくもなります
実際なりかけてました。
いいもん、わかってくれなくたって、私なりにがんばるからいいんだもんって。


でも、今まで何かきっかけがあって関わって、そのうちの誰かとたくさん話をする機会があったり一緒に仕事をすることになったり・・・
そういう人たちは、「日本人」とか「博士課程の学生」とかの枠を超えて、私を私として見てくれていることに気づきました

そういう私だって、ちゃんと話をするまでは「この人愛想悪い、アジア人嫌いなのかしら」とか、心の中で勝手に思っちゃってました。



でも、改めて自分の周りを見渡してみると、ちょっとしたこと発端ですごく良い関係に発展し、助けてもらえたり助けてあげたり・・・そんな素敵な係わり合いがたくさんあるなあ・・・って、ちょっと嬉しくなりました

昨日、こんなことがありました。

以前はすごく素っ気無くて事務的だった学長秘書さんがいます
その秘書さんが、私を呼び止めて言うんです。
「アナタ、すごく仕事がんばってるそうね。アナタのボスがいつも褒めちぎってるのよ。研究も仕事もすごくがんばってるわね」って。

嬉しくてちょっと話をしていたら、偶然今度学会でシドニーにいく話になりました
すると、学長(私のsupervisorでもあります)も同じ学会に行くし、アナタの飛行機とかそのための研究費の手配もしてあげるわ、と

研究費で学会などに参加するには、すごく細かくて面倒な手続きが要るんです
まさにこれからその手続きをしようと思っていたので、ほんとに嬉しいオファーでした

しかも今回はケアンズからシドニー直行というイレギュラーな計画にもかかわらず、そのための面倒な許可もあちこちからもらってくれました

心から感謝、感謝です。

彼女以外にも、

「引越し手伝うよ」といってくれる研究助手さん
パートナーとしばらく離れて暮らす私の気持ちを心底心配してくれている研究者さん
仕事のスケジュールを私の都合優先に調整してくれるボス
心の支えになってくれるsupervisors

数え切れないほどたくさんの人が手を差し伸べてくれています

感謝、感謝です



なんだか長ーい長ーい独り言でした・・・

想いあうこと

2009-09-04 | 日々のこと
バタバタした日々が続いています

警察官であるパートナーの転勤が正式に決まったのが1週間ほど前。
まず半年間、QLD州北部のアボリジニのコミュニティに配属されることになりました
最寄の都市から車で10時間ほど、しかも夏季は洪水のため陸路は遮断されてしまう場所です


その後はあるエリアに配属される予定ですが、ハッキリした場所は未定です


転勤については今までたくさん話し合ってきました。
私は博士号を目指して研究する身
研究を続けられないような転勤先にはついていけません

でも、転勤先を選べないのも警察官の宿命・・・


ということで、念のため私の住まいとして大学の寮を確保しておきました
住んでもいないのに家賃を払うのはバカバカしいのですが、急に転勤が決まった時に住むところがなくて困るというのだけは避けたかったんです。


いやー、確保しといてホントよかった・・・

というわけで、今月末から私は大学の院生用の寮に入ることになりました。


しかししかし、何もかもあっさり決まったわけではなく、予定が二転三転したりはっきりしなかったり、2週間先のことがわからない状態がしばらく続いてました。

私も研究や仕事で忙しいし、そんな中引越しだって大変だし、先のことがわからないのはほんとにストレスです
彼も同様で、数週間先にどこに住んでいるかもわからない状態で相当神経が参ってました

この1週間ほど、ずいぶんケンカしました

でも、不都合があってもそれはお互いのせいではないことも良くわかっていて。
それでもイライラしたり落ち込んだり

そんな日々を経て、お互いに信頼が増したような気がします。
私も相当わがままを言いましたが、投げ出さずに理解しようとがんばってくれた。
思いやりって、こういうことなんだなあ・・・と改めて感じました


そして、やっといろんなことが決まり始めました。
研究をちょっとお休みして10日ほどパートナーと旅行し、その後2日間の認知症学会に出席するため、旅行先のケアンズからシドニーに直行します
彼はそのまま勤務地へ


無理はしない、お互いの最強の応援団になる、想いあう気持ちを忘れずに
また一緒に暮らせる状況が整うまで、自分が今できること、するべきことを精一杯がんばります

責任

2009-09-02 | お仕事のこと
ここ1ヶ月ほど、仕事がとっても忙しいです
基本的にボス(Nursing Officer)とアシスタント1名、カジュアルワーカー3-4名でナーシング・ラボの仕事をまかなっているのですが、
アシスタントがボスと揉めてしまい、もう1ヶ月以上仕事に来ていないのです


カジュアルワーカーとは?

日本の「派遣さん」にちょっと似ています。
が、こちらの場合は定期の仕事ではなくあくまでも臨時雇い。
例えば特別忙しい時とか誰かが病欠や長期休暇をとったときの代わりとか。
大きな病院などでは病欠も多いので、何科でも働けるナースなんて大モテです。

仕事の保証がない代わりに時給は比較的良いです。


さてさて、ボスともめたから1ヶ月仕事に来ない・・・日本だったらとっくにクビですよね・・・

ハッキリしたことは聞いてませんが、辞めてはいないし、辞めさせられてもいない様子。
うーむ・・・・・

その分私の仕事時間が増えるので、助かるっちゃあ助かります
どっちにしろ政府からscholarshipをもらっている関係で週9時間(!)までしか労働許可が下りませんが・・・

仕事は山ほどあるので、短い勤務時間でたくさんのことをこなさなければなりません
ボスも信頼してくれていて、ボスが不在になるから代理をお願い、と仕事を依頼されることが多くなりました

カジュアルなのに、週9時間しか働けないのに、責任がちょっと重くなってきました

でもでも、ボスは私の研究の進み具合をいつも気遣ってくれて、お互い良い信頼関係が築けているかな、と思います

カジュアルだから、たった週9時間だから適当に仕事するんじゃなく、

ちゃんと責任を果たしていれば絶対何かのプラスになると思って、
しばらく忙しいけどがんばります