Blue Blanket

留学、永住、看護学博士取得、そして今は医学系翻訳者。暑さと虫嫌いの酒飲み女が、熱帯のケアンズでどう生きる!?

感謝

2009-09-05 | 日々のこと
昨夜からの雨が上がり、すがすがしい快晴の土曜日です

週3回参加しているBody Balanceのクラスのため、朝から大学のジムに行ってきました

その道すがら、運転しながら研究のことを考えていました。

私の研究の哲学的な部分・・・それは、人の経験やそこから見出す「意味」は、人とそれを取り巻く環境との係わり合いによって構築される、ということ

人は出来事に対して意味づけをしながら生きています
それぞれの考え方や感じ方は普遍的ではなく、その時点でのその人自身の状態や周りの環境によって、つねに築かれ続けています。

こういったものの見方はSocial Constructionismと呼ばれ、今回の私の研究の土台になる考え方です

「ひとと環境との係わり合い」の「環境」って、その人を取り巻くすべての社会的文化的環境であり、つまり「他の人」との係わり合いも含まれるんです。

そしてその「他の人」たちもその周囲の環境に影響されたり影響を与えたりしているんです。


ここまで考えて・・・・・


ここから哲学や研究からは離れますが、
私も、周囲とのかかわりによってずいぶん助けられたり落ち込んだり影響を受けてるなあ~と。

PhDを始めて、まず周りの研究者がみんな凄い人に見えて落ち込みました
英語がネイティブでないアジア人に何ができるの?っていう目で見る人たちもいます
大学の講師ですら、そういう人も中にはいます

日本人ってこうだよね・・・ってひとくくりにして私を見る人もいっぱいいます

そんな環境じゃあ、卑屈になりたくもなります
実際なりかけてました。
いいもん、わかってくれなくたって、私なりにがんばるからいいんだもんって。


でも、今まで何かきっかけがあって関わって、そのうちの誰かとたくさん話をする機会があったり一緒に仕事をすることになったり・・・
そういう人たちは、「日本人」とか「博士課程の学生」とかの枠を超えて、私を私として見てくれていることに気づきました

そういう私だって、ちゃんと話をするまでは「この人愛想悪い、アジア人嫌いなのかしら」とか、心の中で勝手に思っちゃってました。



でも、改めて自分の周りを見渡してみると、ちょっとしたこと発端ですごく良い関係に発展し、助けてもらえたり助けてあげたり・・・そんな素敵な係わり合いがたくさんあるなあ・・・って、ちょっと嬉しくなりました

昨日、こんなことがありました。

以前はすごく素っ気無くて事務的だった学長秘書さんがいます
その秘書さんが、私を呼び止めて言うんです。
「アナタ、すごく仕事がんばってるそうね。アナタのボスがいつも褒めちぎってるのよ。研究も仕事もすごくがんばってるわね」って。

嬉しくてちょっと話をしていたら、偶然今度学会でシドニーにいく話になりました
すると、学長(私のsupervisorでもあります)も同じ学会に行くし、アナタの飛行機とかそのための研究費の手配もしてあげるわ、と

研究費で学会などに参加するには、すごく細かくて面倒な手続きが要るんです
まさにこれからその手続きをしようと思っていたので、ほんとに嬉しいオファーでした

しかも今回はケアンズからシドニー直行というイレギュラーな計画にもかかわらず、そのための面倒な許可もあちこちからもらってくれました

心から感謝、感謝です。

彼女以外にも、

「引越し手伝うよ」といってくれる研究助手さん
パートナーとしばらく離れて暮らす私の気持ちを心底心配してくれている研究者さん
仕事のスケジュールを私の都合優先に調整してくれるボス
心の支えになってくれるsupervisors

数え切れないほどたくさんの人が手を差し伸べてくれています

感謝、感謝です



なんだか長ーい長ーい独り言でした・・・

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