Blue Blanket

留学、永住、看護学博士取得、そして今は医学系翻訳者。暑さと虫嫌いの酒飲み女が、熱帯のケアンズでどう生きる!?

お仕事と研究と食あたり

2011-05-11 | お仕事のこと
久々なので、連続更新

今のお仕事は、ケアラーさん。
ホームのお年寄りたちのお世話をするお仕事ですな
週3~4日、半日ずつ働いてます

研究の性質上、私はナースとしてはお年寄りに関わることはできないのです。データに影響が出てしまうので
どっちにしろ、私は学位は持っていてもQLD州で正看護師としてレジスター(登録)していないですしねー。

主にハイケアで働いているので、わりと日本の看護師さんに近い仕事もあってなかなか楽しいです

研究の方は、仕事時間以外にあちこちに出没してはとりあえずベーシックなデータをとってます。
あくまでもベースになるデータで、まだぜんぜん本番じゃないんですけどね

今日も午前中仕事だったので、午後からナースステーションで資料を見ようと思ってたのですが、何ともめずらしくウチのパートナーがダウンしまして

昨夜は夜勤で早朝帰宅したのですが、どうやらパトロール中にガソリンスタンドに寄って飲んだコーヒーがヤバかったようで
2口ほど飲んで「?」と思い、残りは捨てたそうなんですが、その後嘔吐と下痢が始まり

心配しつつも入れ替わりに私は仕事へ。
とりあえずデータ集めは後回しにして帰宅すると、いつもは鋼鉄の肉体を誇る(!?)彼がシーツにくるまって目の下にクマ作ってヘロヘロになってました

仕方がないので午後のデータ収集はあきらめて、スポーツドリンクを買いにスーパーへ。

それにしても、恐るべし食中毒。
ていうか、そのスタンドで他にもコーヒー飲んだ人いっぱいいるだろうに。
日本では生肉の食中毒で大変な事件になってるようですが、こっちでは別にそこを訴えるとか保健所に連絡しようとか、考えないみたいです・・・

まあ、人にもよるんでしょうけどね。

お仕事はつらいよ

2010-08-24 | お仕事のこと
今日は夜9時までラボで働いてました~
朝からずっと、じゃないけどね
フルタイム勤務の人がカバーできない朝イチと夜、数時間ずつ働く変則勤務です。

学生数がかなり増えてきてるので、曜日によっては実習が朝7時から夜7時までびっしり。
しかも翌日も8時から違う科目の実習があったり。

つまり、夜7時に実習が終わった時点でマネキンちゃんたちの医療器具を取り外して、翌日のシナリオを新たにセッティングしなきゃいけないんですわー

科目にもよりますが、複雑なセッティングの場合は1体のマネキンに最低15~20分かかるし、全部違うシナリオを少なくとも6~8体分セットするんで、かなり大変

明日の実習は排泄の処理と検査なんで、マネキンちゃんの他にも「う○こ」や「し○こ」も秘伝のレシピで作ったり
し○こは、検査の実習用にタンパクやら糖やらがでるように、1種類ずつ化学薬品を駆使してつくります。
ちなみに、う○こはけっこういいニオイです
あ、でも必要なときはまたまたいろいろ駆使してそれらしいニオイも作ったりします

今夜は、7時に最後のセッションが終わる2時間ほど前から準備をはじめて、セッション終了後に怒濤のセッティング開始

こういう場合はいつも一人勤務なので、iPodガンガン聴きながらノリノリで仕事することが多いです

けど、ノリノリしながらふと思ってしまった・・・・・
夜遅くに一人、広ーいラボで、マネキンちゃんとはいえ股間に尿道カテーテル入れて回ってる私って・・・・・
尿バッグ顔の前に掲げて真剣に色調整してる私って・・・・・
う○こ作ってマネキンちゃんの股間にペタペタしてる私って・・・・・






ハタから見たら笑えるでしょうなー


ま、楽しいからいいんだけどね

お仕事ダブル~

2010-07-28 | お仕事のこと
ラボのお仕事、お払い箱になりそうなのでどうしようかと思っていたら、
急な研究助手の仕事が入りました~

認知症関連のobservation(観察データ取り?)
私のプロジェクトでも同様のobservationを行う予定なので、まさに願ったりのオファー

週2日、3-4週間の短期のお仕事ですが、さっそく引き受けました。
何より研究の仕事はお給料がダントツ良いのですーん

OKの返事をした直後、なんとラボのマネージャーから連絡が
新人をフルタイムで雇うので、やっぱりしばらくの間サポートして欲しいとのこと。

他にサポートできる人材もなく、断ればボスが、そしてラボの運営自体が大変な事になるのは目に見えてる・・・・・
で、引き受けましたわ

結局、失業の危機にあった私はあれよあれよという間に週5日(場合によっちゃあ6日)のスケジュール調整に悩むハメになりましたとさ

博士課程はとりあえず1か月のリーブ(休学)を取る事にして、8月は馬車馬のように働く事にしました

休学とはいえ、倫理委員会への研究の申請やら何やらやることは山積みで、当分休日返上でがんばるしかなさそうです

なんでこう、いつもオールオアナッシングなんだ・・・・・


いつになったら平静平穏な生活が出来るのかしらん

派遣切り!?

2010-07-23 | お仕事のこと
さっきからずーっと考えてるんですけど、言葉が浮かばない・・・
仕事を失うことってなんていうんだっけ?
・・・失職?
いや、もっとしっくり来る言葉があったような・・・・・

日本のテレビ番組とかもけっこう見ているので、そんなに日本語から遠ざかってるつもりもないのに

まあつまりは、リストラされることになりそうです~

もともとはフルタイム2人では忙しいので、その穴埋めのためカジュアル(日本でいう派遣みたいなもん)で始めた仕事ですが、そのうちの一人が事情があって半年以上の長期休暇となり、いつのまにか私が主要な仕事を全部まかされるようになってたんですねー

で、結局その人が異動になったため新たにフルタイムを雇うそうです。
私は所詮博士課程の学生
通常博士号を取ったらみなさん大学で教えるか研究職に就くか、という進路が一般的なので、私もどうせそのうちラボの仕事なんて辞めるだろうと判断されたようです

まあ、確かに3-4か月後にはケアンズに引っ越すし、年内で辞めるつもりだったんですけどね

問題は、新しいフルタイムの人がこの仕事は未経験で、しかもボスは来月中旬から1か月の休暇が決まっているという・・・
なぜ今!このタイミングで!未経験者を雇うかなー
そして現状がわかっていれば普通、あと1-2か月はカジュアルワーカー(=私)をキープすると思うが・・・・

でも、マネージャーは経費削減が第一なので、カジュアルの私は来週いっぱいで完全に切ると言ってるそうです。

実は偶然good timingで短期の研究助手の話がもらえそうなので私は別にいいんですがね、ラボは大変なことになっちゃいそうです
今日の午後は「ぜったい無理、やってけない」と泣き出すボスをなぐさめるのに大変でした

マネージャーは医療関係のこと何も知らないので、人さえ雇えばすぐ仕事ができると思ってるんですね。アホだ


というわけで、年末まで仕事を増やしてその分研究をちょっとスローダウンしようと思ってたのですが、予定変更せざるを得なくなりました
どうせ倫理委員会を通してデータ収集の許可をもらうのに時間がかかるので、この3か月ほどはもうちっと自分の分野を深く研究して、どうせならあと1-2個論文でも出版しようかと
論文1個出版につき、少ないけど奨学金にボーナスがつくのですー

いやー、それにしてもこんな急なリストラは、というかリストラ自体はじめて経験しました
しかし、私も移民して以来打たれ強くなったもんだー


・・・・日本語思い出した、私はたぶん「無職になりそう」って言いたかったんだ



追記
わかった!・・・・冒頭に私が言いたかった言葉は、「失業」でした!!!

久しぶりにドラマ「歌のおにいさん」を見てて思い出しました~



責任

2009-09-02 | お仕事のこと
ここ1ヶ月ほど、仕事がとっても忙しいです
基本的にボス(Nursing Officer)とアシスタント1名、カジュアルワーカー3-4名でナーシング・ラボの仕事をまかなっているのですが、
アシスタントがボスと揉めてしまい、もう1ヶ月以上仕事に来ていないのです


カジュアルワーカーとは?

日本の「派遣さん」にちょっと似ています。
が、こちらの場合は定期の仕事ではなくあくまでも臨時雇い。
例えば特別忙しい時とか誰かが病欠や長期休暇をとったときの代わりとか。
大きな病院などでは病欠も多いので、何科でも働けるナースなんて大モテです。

仕事の保証がない代わりに時給は比較的良いです。


さてさて、ボスともめたから1ヶ月仕事に来ない・・・日本だったらとっくにクビですよね・・・

ハッキリしたことは聞いてませんが、辞めてはいないし、辞めさせられてもいない様子。
うーむ・・・・・

その分私の仕事時間が増えるので、助かるっちゃあ助かります
どっちにしろ政府からscholarshipをもらっている関係で週9時間(!)までしか労働許可が下りませんが・・・

仕事は山ほどあるので、短い勤務時間でたくさんのことをこなさなければなりません
ボスも信頼してくれていて、ボスが不在になるから代理をお願い、と仕事を依頼されることが多くなりました

カジュアルなのに、週9時間しか働けないのに、責任がちょっと重くなってきました

でもでも、ボスは私の研究の進み具合をいつも気遣ってくれて、お互い良い信頼関係が築けているかな、と思います

カジュアルだから、たった週9時間だから適当に仕事するんじゃなく、

ちゃんと責任を果たしていれば絶対何かのプラスになると思って、
しばらく忙しいけどがんばります

コミュニケーション

2009-06-22 | お仕事のこと
今週も、大学はテスト週間
よって私のお仕事も忙しいです

今日は、1年生のコミュニケーションの試験。
看護用語で言うアナムネ、つまりヘルス・ヒストリーや生活習慣などを聞き取る面接です。

ナース役の学生が、廊下で待つ患者役のボランティア達を呼び入れるところから、必要な情報を全部聞き出すまで、約15分間。

私はそのオーガナイズだけをするはずだったのですが、患者役のボランティア数名が悪天候のせいで遅れ、急遽私も患者役をすることになっちゃいました

本当のことを話してもいいし、適当に演技してもいいし、ってことなんで、じゃあ半々くらい演技入れよ~かしらなんて思いながら、まず一人目。


すっごく目が大きいかわいい女の子で(いや、関係ないけどさ)、緊張して手が震えてるのがまたキュートでした。
緊張はしてるけどすごく丁寧で、言葉の選び方や会話のペースもいい、説明も十分、きちんと聞く姿勢ができていて、「あー、この子はいいナースになりそう」


二人目。
今時な感じの美人ちゃん(いや、これも関係ないけどさ)。
緊張のせいなのか普段からそうなのか、ちょっとセカセカした感じ
部屋に呼び入れられたはいいが、「お座りください」も何もナシ

・・・私は患者なので、どうすればいいかわかるはずもない

仕方なく立っていると、やっと「そこに座ってください」。
早速私の名前から聞き始める彼女・・・でも、ドア、閉まってないよ・・・?
私のプライバシー、ダダ漏れ?

ハイ、そこで試験官がダメ出し、「ドア閉めないと」。
「あ、そうなの?」って感じでドアを閉める彼女


インタビューも、型どおりの質問の仕方で、ちょっとした心配りがない
例えば、「Living status」、どんな環境の家に誰と住んでいるかというインフォメーションが欲しいとします。
彼女の質問は、「How's your living status? =どんな生活ですか?」

いきなりそう聞かれても、「ハイ、夫と二人で持ち家暮らし、子供たちは独立して遠方に住んでます」とか答えられる人、いませんよね・・・

うーん、この二人目の子は厳しそうだな~
まあ、まだ1年生、この先いろんな経験をして成長していけるといいね、という感じでした


結局、2人分のインタビューのみでお役目終了となりましたが、いや~なかなか面白い経験でした。
フェイクを交えつつもあえて「素」でインタビューを受けましたが、相手によって答えやすさ、気分の楽さ、ほんとに変るんですね~

同じ内容のインタビューを続けて受けたので、その差が一目瞭然でした


私の研究も、インタビューが重要な部分を占めます。
コミュニケーション能力が優れていなければ、表面だけの部分的情報しか手に入れられず、重要な情報を逃してしまうのです。
普段から精進せねば、と改めて思わせてくれた貴重な経験でした


実技試験

2009-06-17 | お仕事のこと
今週と来週、うちの大学はテスト期間です
学生さんたちはみんな忙しそう・・・

ナーシングもそれぞれの科目で試験がありますが、
なかでも学生たちを恐怖に陥れているのが実技試験です。

看護学生時代を思い出すなあ~

試験官に「見られている」というだけで、ガッチガチに緊張するんですね~

と感慨に浸ってる暇もなく、ラボの仕事も大忙しです。
昨日と今日は、acute care(救急看護)の実技試験。

5つのベッドにシナリオに沿ったセッティングをし、学生がひとりずつ試験を終えるたびにセッティングのチェック、作り直しなどをします。
わざと終わりそうな点滴つけたりとかね。
意地悪じゃなくて、コレもシナリオのうちですから~


学生さんたちの、試験前の緊張ぶりと落ちたときの取り乱しぶりはスゴイです・・・

試験待ちの学生用に椅子が用意してあるのですが、なぜか廊下の端っこに座り込んでる学生が数人。
「あそこにwaiting用の椅子があるよ」と声をかけたら、
カワイイ男の子が半分震える声で「だって、あそこはラボに近すぎてもっと緊張しちゃうんだよ~」

結果がその場で出るので、落ちてしまった生徒は泣き出してしまったり、いつまでも試験官に食い下がったり
号泣する女の子も数人いました

見ていてほんと切ないです。。。気持ちがわかるだけにね。

でも、これは救急看護の試験。
現場で失敗は許されないのですよ・・・

こちらの大学は厳しいので、落ちたらほぼ留年です。
留年してでも、ちゃんと知識と実技を身に着けてナースデビューしようね、みんな

さあ、これからまた仕事です。
学生さんたちをめいっぱいの笑顔で励ましてきます。

ラボ・アシスタント

2009-05-19 | お仕事のこと
ブリスベンは昨夜から久々の大雨です。
雨音がすごくて、昨夜は眠れませんでした・・・

なのに、今朝は7時からラボ・アシスタント(Laboratory Assistant)のお仕事。
まだ暗い6時過ぎ、大雨の降り続く中を大学に行きました
疲れた・・・・・


このお仕事、看護学部の実習室(いくつかあります)で行われる実習準備をお手伝いします。
実習がたて込んで忙しい時や、専門的で複雑な準備の時に必要とされるので、いつも大学にいて時間の融通が利く博士課程の生徒が請け負うことが多いのです。


一番楽しいのが、ドール(実習用のお人形)たちの準備
実習のシナリオに沿って、患者さんの状態を再現します。
例えば、

「バイク事故3日後。頭部挫傷、意識なし。どこそこに何箇所の骨折&創傷、胸腔ドレーンから血性排液○cc、尿道カテーテルから茶褐色尿○cc、点滴は何と何がどの速度で、etc.etc.」

こーんなのをできるだけホンモノっぽく作るわけです。
排液や尿や、う○こまでも「うっげ、ホンモノ!?」と見間違うほどリアルに作ります。
そのために、ヨーグルト、ピーナッツバター、カスタード、色のついたジュースなどなど利用します

錠剤やカプセルが必要な時も、薬剤辞典を調べて、色や形や大きさができるだけ近いミントタブレットやキャンディーを用意します。
だから、週十種類のスイーツが常備されてます



・・・わたしが看護学生だった20年前にはこんなのなかったなあ・・・
今の日本の看護大学もこういう実習してるのかなあ・・・



その他には、医療機器のメンテや準備、消耗品のリサイクル(実際の患者に使うわけではないのでリサイクル可能)などなど。

ちなみに、今日は1年生の救急蘇生の授業用にお人形と救急物品の準備、心電図の授業用に心電図計や必要物品の準備。
あと、リサイクル用の尿道カテーテル()を50本ほどパッキングしました


最新の医療器具を覚えられたり医療英語の勉強になって、楽しくて、さらにお給料ももらえて、一石二鳥以上のオイシイお仕事です

新たなお仕事ゲット~

2009-03-30 | お仕事のこと
昨年からやっていたリサーチアシスタントの仕事が今月初めに終わり、今月は自分の研究だけに没頭してました


んがっ


やはり奨学金だけで暮らすのはツライ・・・貯金できないし
かといって学外で仕事を探すのは無理め。

政府から奨学金を受けているため、週にたったの9時間までしか働いちゃいけないのです

で、看護学部の講師の皆さんにいろいろ声をかけておいたのが幸いし、今週から実習関連の簡単なお仕事をもらえました~

ほんとに簡単なので、時給もリサーチアシスタントに比べたらそれなりですが、とりあえずセメスター中、週6時間定期的に仕事できるのが助かります!!
自分の研究の合間にちょちょっとできる仕事だし

あとはセメスター後半に、Bachelor studentsのレポート採点のお仕事が来る予定。
日本でもそうだと思うけど、博士課程の生徒は大体いつも大学にいるし、時間の融通が利くので重宝されるんですね

これで何とか安心しておまんまが食べられましゅー
あと、安心して酒も飲めましゅー

オーストラリアの介護施設(一例)

2008-08-04 | お仕事のこと
今日は、一日中自分の研究に没頭するつもりだったのに、
ナーシングホームからお仕事の依頼があり、朝6時半から働いてきました。

認知症専門施設、と日本語では言うのでしょうか。
最初はいい施設かも、と思ったのですが、マネージメントがガラっと変わって以来なんだかがっかりなんです

とにかく少人数で回すことしか考えていない、とにかく利益重視です。
スタッフに無理難題を押し付け、「Just do it !!」の姿勢にはとてもついていけません。
以前からいた熱心なスタッフも、どんどん姿を消していってます。
私もカジュアルとはいえ、5週間ぶりに仕事請けました。

残念ながら看護担当の上司と話すチャンスが今日はなかったのですが、いずれ話し合いをして、これ以上無理を押し付けたり患者をないがしろにするような建前だけの方針を並べ立てるなら、すぐに辞めるつもりです。
そして、ボランティアで行こうかな。

オーストラリアの介護施設からは学ぶことが多いと思っていただけに、この施設の方針にはほんとに失望してます。

こんな施設を少しでもよくするために、私は研究者という立場から、できることをしていこう、そう改めて決心した一日なのでした