Blue Blanket

留学、永住、看護学博士取得、そして今は医学系翻訳者。暑さと虫嫌いの酒飲み女が、熱帯のケアンズでどう生きる!?

ブリスベンのバス(ドライバー)事情

2008-09-19 | ブリスベン生活
ブリスベンに移り住んで7年、土地勘もだいぶ養われました。

ブリ生活にまだ慣れない頃、いちばん大変だったのがバスの乗り方。
もちろん車はここでは必需品といってよいですし、実際車を持たずに生活している人をあまり知りません。
でもでも当時貧乏学生だった私、バスを乗りこなせるようになるべし!とばかりに乗りまくりましたねー、あっちこっち。
おかげで今はTimeTableを駆使して最短、最安のルートでブリスベン中どころか他州まで乗りこなしてます。

ところでバスに乗っていると遭遇するのが、一味違うドライバーさんたち。

私のお気に入りは、三つ編みで耳の上にお花を飾っている「オジサン」ドライバー
引越し以来その地域の路線のバスを利用しないので、全然お会いしていませんが、お元気かしら

それから、優しいドライバーさんもたくさんいます。
「うげっ、バスが来ちゃった、間に合わないぃぃ~」と走ってるのを遠くから見つけて待っててくれたり。
乗ったあとに実は財布に現金が30セントしかないことに気づいた時、ウインクしながら見逃してくれたり。
そうそう、目の不自由なご婦人がバスを降りた時、突然自分もバスを降りていったドライバーさんがいました。
乗客が「」と見守る中、ドライバーさんは交通量の多いその通りをご婦人が無事渡りきるまでエスコートしました。
いやー惚れたねー

もちろん嫌なヤツもいます。
アジア人嫌いや、そうでなくても異様に横柄なヤツとかね。
以前、よく乗っていた地域で有名な差別オヤジがいました。
アジア人が乗ってくると、何かと難癖をつけて説教をし、挙句の果てに小銭がないから乗車拒否とか。
そのドライバーが、韓国人の女の子の何が気に入らなかったのか、彼女が持っていた財布を叩き落としたのを目撃したことがあります。

オージーから見たってヒドイその態度、たぶん苦情が殺到したんでしょう、まもなく姿を見なくなりました

最後に、まだ慣れてない新米ドライバーさんたち。
実はオージーのパートナーが、以前バイトでバスドライバーをしたことがあるので、いろいろ聞いてます。
実習期間は大型免許取得含めて約6週間。
それだけで網の目のようなブリスベン市内や郊外のバスルートを覚えるのは無理というモノ。
当然、道に迷うドライバーさんもたくさんいます。
この7年間でたぶん30回以上遭遇したでしょう、道を間違えたドライバーさんたち。

ブリスベンにはバスウェイというとても素敵なバス専用高速道路のようなものがあり、渋滞を回避&最短で長距離を移動できるようになっています。
ある日、パートナーが運転していたときのこと。
彼もまだ慣れないので、本部との無線がよく聞こえるよう大音量にしていたそうです。
そこに、無線から・・・
「バスウェイを反対方向に乗ってしまったああ、どうすればいいんだ、俺は今日初めての仕事なんだぁ、まだ初心者なんだよぉぉ

悲痛な叫びを上げながら、彼はバスウェイを逆方向に走り続けているらしい
気の毒なのはそのバスの乗客だけど、思わぬ無線の実況中継に、彼のバスの乗客は大爆笑だったそうです

というわけで、今回はブリスベンのバス事情、というよりバスドライバー事情でした。