Blue Blanket

留学、永住、看護学博士取得、そして今は医学系翻訳者。暑さと虫嫌いの酒飲み女が、熱帯のケアンズでどう生きる!?

コミュニケーション

2009-06-22 | お仕事のこと
今週も、大学はテスト週間
よって私のお仕事も忙しいです

今日は、1年生のコミュニケーションの試験。
看護用語で言うアナムネ、つまりヘルス・ヒストリーや生活習慣などを聞き取る面接です。

ナース役の学生が、廊下で待つ患者役のボランティア達を呼び入れるところから、必要な情報を全部聞き出すまで、約15分間。

私はそのオーガナイズだけをするはずだったのですが、患者役のボランティア数名が悪天候のせいで遅れ、急遽私も患者役をすることになっちゃいました

本当のことを話してもいいし、適当に演技してもいいし、ってことなんで、じゃあ半々くらい演技入れよ~かしらなんて思いながら、まず一人目。


すっごく目が大きいかわいい女の子で(いや、関係ないけどさ)、緊張して手が震えてるのがまたキュートでした。
緊張はしてるけどすごく丁寧で、言葉の選び方や会話のペースもいい、説明も十分、きちんと聞く姿勢ができていて、「あー、この子はいいナースになりそう」


二人目。
今時な感じの美人ちゃん(いや、これも関係ないけどさ)。
緊張のせいなのか普段からそうなのか、ちょっとセカセカした感じ
部屋に呼び入れられたはいいが、「お座りください」も何もナシ

・・・私は患者なので、どうすればいいかわかるはずもない

仕方なく立っていると、やっと「そこに座ってください」。
早速私の名前から聞き始める彼女・・・でも、ドア、閉まってないよ・・・?
私のプライバシー、ダダ漏れ?

ハイ、そこで試験官がダメ出し、「ドア閉めないと」。
「あ、そうなの?」って感じでドアを閉める彼女


インタビューも、型どおりの質問の仕方で、ちょっとした心配りがない
例えば、「Living status」、どんな環境の家に誰と住んでいるかというインフォメーションが欲しいとします。
彼女の質問は、「How's your living status? =どんな生活ですか?」

いきなりそう聞かれても、「ハイ、夫と二人で持ち家暮らし、子供たちは独立して遠方に住んでます」とか答えられる人、いませんよね・・・

うーん、この二人目の子は厳しそうだな~
まあ、まだ1年生、この先いろんな経験をして成長していけるといいね、という感じでした


結局、2人分のインタビューのみでお役目終了となりましたが、いや~なかなか面白い経験でした。
フェイクを交えつつもあえて「素」でインタビューを受けましたが、相手によって答えやすさ、気分の楽さ、ほんとに変るんですね~

同じ内容のインタビューを続けて受けたので、その差が一目瞭然でした


私の研究も、インタビューが重要な部分を占めます。
コミュニケーション能力が優れていなければ、表面だけの部分的情報しか手に入れられず、重要な情報を逃してしまうのです。
普段から精進せねば、と改めて思わせてくれた貴重な経験でした


実技試験

2009-06-17 | お仕事のこと
今週と来週、うちの大学はテスト期間です
学生さんたちはみんな忙しそう・・・

ナーシングもそれぞれの科目で試験がありますが、
なかでも学生たちを恐怖に陥れているのが実技試験です。

看護学生時代を思い出すなあ~

試験官に「見られている」というだけで、ガッチガチに緊張するんですね~

と感慨に浸ってる暇もなく、ラボの仕事も大忙しです。
昨日と今日は、acute care(救急看護)の実技試験。

5つのベッドにシナリオに沿ったセッティングをし、学生がひとりずつ試験を終えるたびにセッティングのチェック、作り直しなどをします。
わざと終わりそうな点滴つけたりとかね。
意地悪じゃなくて、コレもシナリオのうちですから~


学生さんたちの、試験前の緊張ぶりと落ちたときの取り乱しぶりはスゴイです・・・

試験待ちの学生用に椅子が用意してあるのですが、なぜか廊下の端っこに座り込んでる学生が数人。
「あそこにwaiting用の椅子があるよ」と声をかけたら、
カワイイ男の子が半分震える声で「だって、あそこはラボに近すぎてもっと緊張しちゃうんだよ~」

結果がその場で出るので、落ちてしまった生徒は泣き出してしまったり、いつまでも試験官に食い下がったり
号泣する女の子も数人いました

見ていてほんと切ないです。。。気持ちがわかるだけにね。

でも、これは救急看護の試験。
現場で失敗は許されないのですよ・・・

こちらの大学は厳しいので、落ちたらほぼ留年です。
留年してでも、ちゃんと知識と実技を身に着けてナースデビューしようね、みんな

さあ、これからまた仕事です。
学生さんたちをめいっぱいの笑顔で励ましてきます。

寝違えて・・・・

2009-06-15 | 日々のこと
久しぶりに首を寝違えました
左側、向けません・・・

今日は月曜日だけど、大学には行かずに自宅勉強にしました。
だって首痛いし、シップ臭いし・・・

余談ですが、ここオーストラリアでは日本でよく使う「湿布」は見かけません。
最近それらしいものも出てきてますが、ほとんど腰痛など用の「温湿布」です。

昔から捻挫したり腰痛や肩こりなどなど、何かと湿布にお世話になることが多かった私。
時々母が日本から大量に送ってくれます。

どうやら、母はあっちが痛いこっちが痛いと病院には通うものの、湿布があまり好きではないため処方されても使わずにため込んでいる様子。

それってどうなの、日本の医療的に・・・?
日本で看護師してた時も、どーみても薬飲んでないだろ!?って患者さんが結構いたりして。
あー、医療費の無駄遣い・・


話がそれてしまいましたが、まあおかげで今日みたいに首が痛いときに助かってるわけです


今日自宅にいるのはもうひとつ理由があって、悲しいことに「ガソリンがもうない」のです・・・

週末と月曜日はガソリン代が高い!
そして週のうち一番安いのは大体火曜日=あした
なので、今日は運転せずに(=どこにも出かけずに)閉じこもる決心をしたわけです。

自宅勉強の一番の敵は、怠け心
誰も見てないから、ついついネットサーフィン・・・

ああっ、いかん、今も気づいたらブログ書いてるし!?


首痛いけど、勉強がんばりまーす

さ~む~い~

2009-06-12 | ブリスベン生活
ブリスベンは、いつもより早い冬を迎えています

今朝の気温は5℃
空気がキーンとしてて、日本の冬を思い出しました。

ちなみに今朝の服装は・・・
長袖カットソーの上にチュニック(のようなもの)を重ね着、厚手のパンツ、ファー付きの膝丈コートに毛糸のマフラー、ブーツ

これでも、パーキングから自分のオフィスまで歩く間、寒くて肩が上がりっぱなしでした
まあ、日差しが強いので昼間は結構気温が上がるんですけどね。
朝晩と昼間の気温差がすごい。


思えば、初めてブリスベンにやってきたのも冬、7月でした。
それまではゴールドコーストにホリデイで滞在しただけ、しかも真夏だったので、
ブリスベンの冬がどんなものか全然知らなかったんですね~

というか、亜熱帯だし冬なんてないとまで思ってました・・・


持ってきた服はトレーナーとか薄手のジャケットばかり。
しかも、どうせ暖かいのだからとスニーカーの他にはサンダルのみ


予想外の寒さにあわててジャケットは買ったものの、この国って意外に靴がお高いことに気づく・・・
貧乏学生だった私は、そんな贅沢はできん!と何とほぼ一冬サンダルでがんばってしまいました


足がひび割れちゃって痛かったなあ~なんて今はのんきに思い出してますが、
靴一足くらい買えたのに・・・あほな私

きっと、子連れ留学だしはじめての海外生活で、切り詰めなきゃ!と気負ってたんでしょうね


明日からは、少し寒さは和らぐようです。
よかったー

シンポジウム

2009-06-09 | 博士号・研究のこと
今、会議が終わったところです。ふぅ~

今日の会議は、11月にうちの学部がブリスベンで主催するシンポジウムについて。
プレゼンの内容とかマーケティングとかについての話し合いでした。

私はまだデータ収集や分析の段階には進んでいないので、レビューというカタチのポスタープレゼンテーションで参加します。
そこで、研究の進み具合などもちょっと話していたのですが、「その内容なら9月の認知症フォーラムでも発表したら?」などという話に・・・

いやいや、まだ書き始めでウンウンうなってますが・・・

身内が主催のシンポジウムならまだ余裕こいていられますが、んな大きなフォーラムなんて考えただけで気絶しそうです

というのも、やっぱり”緊張しい”なんですよね、ワタシ・・・
日本でも学会で発表したことはあるし、病院の研究発表とかでも発表者になることが多かったので、プレゼン自体はたぶんそれほど苦手ではないかもしれません。

でもでも、緊張すると英語がうまく喋れないんですぅぅぅ

オーストラリアでは、小学校の授業からプレゼンは日常的に行われているので、みんな人前で話すことにはすごく慣れてるんですよね。
でも私は数えるほどしか経験したことがないし、何より日本語なら頭が真っ白になってもまだごまかせるけど、英語はやっぱりキツイです。

でもでも、せっかくいい研究をしたらみんなに知ってもらいたいし、何より結果を広くアピールすることが研究者の勤めでもあるので、何とか慣れていきたいです

とりあえず、今はレビューを書く!
そしてあわよくばLiterature Reviewとして出版!を目標にしてがんばります
あと、日本の出版社ともちょっと連絡を取り始めました。
修士論文や現在の研究を元に、何か日本語で発表できないかな、と思って。

PhDの学生って、ほんとに忙しい・・・
一度に2つ以上のことをするのが苦手な私は、パニックの日々です

豚インフルエンザがついにここまで・・・!?

2009-06-08 | 日々のこと
日本で大騒ぎらしい豚インフルエンザ
国民性なのか、ここオーストラリアではそれ程騒ぎにはなっていませんでした。

しかし・・・・・


久しぶりにニュースでswine flu(スワインフルー、豚インフルエンザのことです)という言葉を聞いたと思ったら。

あら大変


と、こんなところでいきなりオーストラリア豆知識:
State of Origin (ステイト オブ オリジン)について

State of Origin 、通称オリジンとは、オーストラリアのラグビー選手の中からQueensland州代表とNew South Wales代表が行う3回戦のことです。

プロ野球の日本シリーズのような雰囲気ですかね
違うのは、日本一ならぬオーストラリア一を決める、とかではなく州対抗戦であること、チームごとではなく選抜であること、シーズン最後ではなく真っ只中に行われること、などなど。

やはり代表選手たちだけあって、試合そのものも迫力満点
また、私にとっては、大好きなBroncosのDarren LockyerとCowboysのJohnathan Thurstonが同じチームでプレイするのを見られる、素敵なチャンスなわけです



さて、そのオリジンの第一回戦が先週行われたのですが、その後Queenslandチーム(通称Maroons)の選手の一人が、豚インフルエンザの診断を受けたとのニュースなのです

選手たちは隔離され、医療チームの指示待ちだそうです。

Gold Coastの大学生が一人診断されたというニュースは少し前に聞いていましたが、まさかラグビー選手まで感染していたなんて

第2回戦は今月24日、それまで選手たちが無事ならいいのですが・・・
というより、感染自体が拡大しないことを祈るのみです

ここブリスベンは晩秋。
今年は寒くなるのが早くて、明日の最低気温は7度の予想だそう。
毎年8月頃にインフルエンザが流行るこのブリスベン、大事にならなければいいのですが・・・

そもそも一般人向けのマスクなど存在しないこの国だからねえ・・・

あともう少し!

2009-06-04 | 博士号・研究のこと
あいかわらず大学のオフィスに缶詰です

ついさっき、今度出版する論文の校正依頼が送られてきました。

仮印刷された自分の論文を見て、「じ~~ん
著者のところには私のフルネームが・・・(当たり前だけど)

しかし感動も束の間、急いで校正しなくっちゃ
あんなに何度もチェックしたのに、やっぱりまだちょろっと見つかるんですね、修正箇所が。

校正するためのガイドみたいのも一緒に送られてきたのですが、
なんだなんだ、記号がいっぱい・・・
修正箇所は数箇所ですが、この校正方法を理解するのに時間がかかっちゃいそうです

あとreference(参考文献)リストの見直し・・・
書き直しのたびにアップデートしたつもりが、本文にない文献がリストにあったり、その逆だったり

ええい、やっとここまできたのだ、やるしかないっ

とはいえ、今の研究のライティングも切羽詰っているので、今週は週末返上になりそうです

なんてことはないけど最近の出来事

2009-06-02 | 日々のこと
ただいま午後6時前、オフィスの窓の外は大雨
すでに11時間ほど大学にいます・・・

午前中はラボのお仕事、午後は文献に埋もれて研究
気づいたら5時過ぎていてラッシュ時間、しかも大雨なので、渋滞を避けるべくこうして時間潰しです

私がオーストラリアに住み始めた8年前は、渋滞なんて皆無だったのに・・・
ここ数年でブリスベンはすっかり都会化してきています
ま、渋滞って言っても自分の前後に車が絶えず走ってる、あんまりスピード出せない、って位の程度なんで、日本に比べたらカワイイもんですが


いやー、それにしても5月は忙しかったです・・・
バタバタしっぱなしで、そのくせ何も成果が出ないというサイアクな状況でした
あんまり占いとか信じないほうですが、細木なんとかさんの本によると5月は乱気といって何をやってもうまくいかない時期だったようで。。。

なんか納得


そんな中での最近の出来事

親友に2人目の男の子が産まれた
いや~嬉しいっす。元気に育て~


髪をストレートにした
半年ほどパーマヘアでしたが、もさもさしてきたので
楽だわ~


・・・・・・・

あれ?

こんだけ?

なんて刺激のない生活


落ち込んできたので、そろそろおうちに帰りまーす