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院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

未開地域での美人コンテスト

2011-08-17 07:59:20 | Weblog
 作家の林真理子さんがケニアで「こんな美人見たことない」と言われ、嬉しかったそうだ。

 昔、テレビ番組で、世界の未開地域を探検し、レポートする番組があった。探検隊は20枚くらいの日本人女性の顔写真を必ず持っていった。

 どの写真が一番美人か、現地の人の嗜好を知るためである。写真は美人女優から、不美人の女芸人まで取り揃えてあった。

 結果は意外なものだった。美人女優が選ばれる確率は少なく、むしろ(日本人の感覚では)不美人といえるような女性が選ばれた。

 この企画は大当たりした。日本の大多数の美人とは言えない女性に福音をもたらした。「この国でなら、私も美女なのかもしれない」。そんな期待を多くの日本人女性が抱いた。

 今、日中韓では美人の基準は一致しているようだ。白人となると、少し怪しくなる。黒人はどういう女性が美人なのかほとんど分からない。

 まぁとにかく、文化によって大きく美人の基準は違うようだ。同じ文化でも時代によって変わる。私は明治の美女といわれる山川捨松のどこが美女なのかが分からない。

元気や勇気は、もらうものか?

2011-08-16 11:27:12 | Weblog
 最近「元気をもらう」、「勇気をもらう」という言い方を、一般人のみならずマスコミもするようになった。違和感を感じる。

 元気や勇気は元来、「元気付けられる」または「勇気付けられる」もので、もらうものではなかったはずだ。これもじきに慣れてしまって、新しい言い回しとして定着していくのだろうか?

 マスコミではすっかり一般的になったが「不透明」という言い方がある。「先行きは不透明だ」のように使う。不透明というのは透明に対して「まったく見えない」という意味だから、マスコミが言いたいことと違うだろう。マスコミは「うっすらとしか見えない」と言いたいのだと思う。

 だったら、「先行きは半透明である」が正しい。

9・11テロ報道の謎

2011-08-15 21:57:29 | Weblog
 9・11テロがあった当時から疑問に思っていることがある。

 それは、衝突した飛行機のブラックボックスの内容が、いっさい報道されないことだ。機密事項なのだろうか?

 さらにパイロットや乗員の国籍と名前、航空会社の名前、乗客の国籍がまったく知らされていない。報道されたのに、私が見落としたのだろうか?

 飛行機を操縦していたのはテロリストだったらしいが、彼らの指揮命令系統も報道されていない。アメリカはそれらを掴めなかったのだろうか?

 9・11事件には、なにか釈然としないものを、私は持ち続けている。

人間を輸入してはいけない

2011-08-14 18:59:55 | Weblog
 「多文化共生政策」は間違っていたとドイツのメルケル首相が言い出した。ヨーロッパでは極右政党の躍進がめざましく、移民排斥運動が各地で起こっている。

 メルケル首相の発言は、これらを追認するものである。「多文化共生」なぞときれいことを言うが、要するに移民政策すなわち「人間の輸入」である。いまごろ間違っていたと言っても遅い。

 私はこのブログで、インドネシアの看護師、介護士を日本に輸入してはいけないと主張した。一世はよいかもしれないが、二世三世となると必ず摩擦が起きてくる。だから、物の輸入はよいけれども、「人間の輸入」はいけないと述べた(2008-06-09。)

 30年前、ドイツに旅行した。ドイツの道は綺麗だった。でも、その道は移民が夜中に掃除しておいて、昼間にそこをドイツ人が歩くのである。ホテルのフロントは午後5時きっかりにドイツ人からイタリア人に代わった。改札口も5時から黒人に代わった。

 移民に汚れ仕事を押し付けておいて、「多文化共生」だなんてちゃんちゃらおかしい。

 自分で「輸入」しておいて、邪魔になると排斥運動だ。あまりに勝手すぎる。排斥運動を容認するメルケル首相も情けない。

 2008年にも言ったが、もう一度言う。人間を輸入してはいけない。

現在のリビア情勢

2011-08-13 11:10:20 | Weblog
 リビアの反政府勢力が分裂したという。これで反政府勢力もおしまいだ。2011-06-24 のこの欄で反政府勢力を正当政府と認めた国々はおっちょこちょいだと書いたが、これでおっちょこちょいぶりが明らかになった。それらの国々は分裂した反政府勢力のどちらを認めるのだろう?

 イギリスでは政治目的でもないような暴動が続いているらしい。自国に暴動をかかえたまま、他国の空爆なぞやっている場合か?

 イギリス空軍の士気は下がりに下がっているはずである。もうじき空軍は手を引くだろう。フランスはリビア空爆を続けるのだろうか?たぶん、続けられないだろう。大義がないからである。

 これで反政府勢力は一気に弱体化するだろう。要するにカダフィの勝ちはもうすぐである。

私の俳句遍歴(2)

2011-08-12 21:09:22 | Weblog
 昔は名古屋の結社「牡丹」に投句していた。主宰が選をして順番を付けて会誌に載るのだが、投句してから載るまで2ヵ月もかかるので、まどろっこしかった。

 句会にも参加した。いつでも私が最若年者。ジジババばかりで雑談も面白くなかった。

 結社は主宰が絶対で、結社は主宰のファンクラブという感じだった。私が「牡丹」の句会に出席していたときの主宰は、このブログで何度か紹介した故浅野右橘氏だった。浅野氏は大変ハンサムで、バアサンたちのアイドル的存在だった。ときに浅野氏72歳。

 そのころは、まだインターネットは普及しておらず、私はパソコン通信をやっていた。ニフティーサーブというパソ通会社(今の@niftyの前身)があって、そこにQLDフォーラムという画像のフォーラムがあった。

 QLDというのは、そのフォーラムのシスオペ(責任者)で「魔女」というハンドルネームの人が作った画像ローダーの名称である。魔女さんはALD,BLD・・・とローダーを改良していき、QLDで一応の完成を見たので、画像フォーラムはQLDフォーラムと名乗った。

 昨日紹介したQLD句会はこのフォーラムから発生したので、その名がある。1993年のことだ。フォーラムのメンバーは句会を始めるに当たって、俳句の心得のある者を望んでいた。そこで私が呼ばれた。

 QLDフォーラムで始まった句会は、おそらく世界で初めてのネット句会だろう。暗中模索しながら、生句会のシミュレーションがネットでどこまで可能か、みなで知恵を出し合った。そこで合意した形式が現在まで続いている。

 インターネットの普及により、パソ通は役割を終え、QLD句会も場所をインターネットに移した。

 実際に足を運んで行う句会より、私はネット句会のほうが便利だと思った。だから未だにQLD句会を楽しんでいる。

 魔女さんはインターネットの今日の隆盛を見ることなく、1990年、若くしてバイク事故で亡くなった。この伝説のシスオペについてはウィキペディアにも詳しく書かれている。

私の俳句遍歴(1)

2011-08-11 22:57:56 | Weblog
 私の音楽遍歴(1)という記事を 2011-05-14 に書いたまま、(2)を書かずに今日まで来てしまった。そちらをお留守にして、この記事を書くのは恐縮だが、その日その日に思ったことを脈絡もなく書くのがこのブログの特徴でもあるので、お赦し願いたい。

 私が俳句を始めてからもう23年になる。当時、精神障害者リハビリ施設の責任者をやっていた私は、統合失調症者には長い会話よりも、短い俳句がコミュニケーションに向いているという論文を読んで、施設に俳句結社の主宰を招いた。

 これが私が俳句を始めたきっかけである。初めの2年ほどは上達したが、あとの20年はまったく進歩がなく、現在に至っている。

 このブログからも分かるように、私には散文の才が少しはあるかもしれないが、詩の才はまったくないことが明らかになった。

 以下は、この20数年で私が作った俳句で、割と出来がよいものである。

    夜振の火ふたつに割れてゆきにけり

    松蝉や中仙道の石畳

    命踏むごとく空蝉踏みにけり

 夜振(よぶり)とは、たい松やカンテラの火で魚を取るときに使う。夏の季語である。

 松蝉(まつぜみ)とは、他の蝉に先駆けて鳴く蝉のことで、これも夏の季語である。

 空蝉(うつせみ)はご存じだろう。やはり夏の季語である。

 私はこれらの句を、既存の俳句結社に投句するとともに、QLD句会というネット句会にも投稿した。このネット句会への案内は、このブログの左サイドに載せている。初心者歓迎。

記者会見の後ろの壁

2011-08-10 19:58:47 | Weblog
 官民を問わず、記者会見の背景に市松模様が使われるようになったのは、なぜだろうか?ご丁寧にも市松模様の各マス目には社名や省名が書いてある。

 単なるボロ隠しだろうか?あの背景は廉価なのだろうか?社名や省名が入っているから、オーダーメイドなのだろう。単なるボロ隠しなら無地でもよいはずである。

 流行なのだろうか?それとも、仕掛け人がいて、あの製品を普及させるべく努力したのだろうか?

 そもそも、すべて同じメーカーの製品なのだろうか?なぜ市松模様なのだろう?市松模様以外の模様を見たことがない。

 大げさだが、謎は深まるばかりである。

松田直樹選手とAED(補遺)

2011-08-09 19:40:00 | Weblog
 10分間、血流がないと脳は非可逆的ダメージを受ける。だから、サッカー場にAEDがあったとしても、取り付けるまで心臓マッサージと人工呼吸をしなくてはならない。

 サッカー場にいた人に、それができるだろうか?心臓マッサージに一人、人工呼吸に一人、AED取り付けに一人、合計三人必要である。素人が三人集まってこのような連係プレーができるだろうか?

 人工呼吸はマウストゥマウスでしなくてはならない。アンビューバッグという手動の風船のような人工呼吸器があるけれども、サッカー場には置いてないだろう。

 つまり松田選手は救ける手立てがなかったのである。それを「AEDさえあったなら」という言い方をするのはフェアではない。

 昔、精神科病院に勤めていたころ、ある入院患者さんが首吊り自殺を図った。看護師が見つけてすぐに降ろしたが、心肺停止状態だった。たまたま私しか医者がいなかったので、私が心臓マッサージをした。看護師の一人がアンビューバッグで呼吸を確保した。30分ほど心臓マッサージをやったところで心拍が再開した。呼吸も再開した。

 そうしてから、近くの総合病院に患者さんを搬送した。しかし、その患者さんは意識が戻らないまま一週間後に死亡した。

仏教の深さ

2011-08-08 20:30:35 | Weblog
 仏教の本を少しかじった。そこで、仏教には深い思索があり、三蔵法師がわざわざ天竺まで仏典を取りに行って漢語に翻訳したのもうなづけた。

 仏教はキリスト教やイスラム教のように絶対の神を措定しない。そのために思索としての発展の余地があったのだと思われる。

 キリスト教は人間とは何かを追及しない。キリスト教の肝は「隣人愛」であって、すでに人間が前提とされている。だから、思索というより神学という屁理屈しか生まれなかった。

 イスラム教もアラーが絶対である。ここに哲学が発展したのか私は知らないけれども、何でも「神の思し召し」で片付けてしまうのはイスラム教徒の習性と言ってもよいとは、イスラム圏で生活した友人から聞いた。

 もっともコーランは、深い教えというより「生活の知恵」なのだそうだ。羊を捌く一定の作法が書かれているが、それは衛生思想がなかった当時に衛生的な捌き方を教えている。飲酒の禁止も同じようなところから出ているのだろう。

 我が国は一応、仏教国だが、だからキリスト教国やイスラム教国より優れているわけではないことは、みなさんご存じのとおりである。

 しかし、仏教の基礎となったインド哲学の深い考察の蓄積は、他の二宗教には見られないように思われる。

松田直樹選手とAED(心室除細動機)

2011-08-07 19:54:55 | Weblog
 サッカーの松田直樹選手が心筋梗塞で死去したという。スポーツマンで34歳で心筋梗塞というのは、極めて珍しい。

 そんな時、ある医者が競技場にAEDがあったら救かったかもしれない、という無責任な発言をした。これで、すべてのサッカー場にAEDが置かれるようになるだろう。

 現在、街なかの駅や役所など、いたるところにAEDが設置されている。これらは無駄だと 2008-09-06 2008-09-15 2009-12-12 の記事で私は繰り返し主張してきた。

 なぜ無駄か以下に述べる。

(1)街なかのAEDはメインテナンスされていない。だから半数は作動しない。でも、これは小さな問題だ。メンテをすれば済む話だから。

(2)一番大きな問題は、倒れている人の呼吸や脈拍が止まっているかどうかは、素人には分からないということだ。この問題を片付けずにAEDばかり増やしても、AEDの会社を儲けさせるだけである。

原爆が自然科学を他の宗教から分離させた?

2011-08-06 21:45:20 | Weblog
 自然科学が、まじないや宗教よりもずっと真実で、強力なものだと庶民に理解させたのは、原爆ではないだろうか?

 原爆はまったく理論的に作られ、予想通りの破壊力を示した。実際に経験してみないと納得しないのが人間というものである。

 原爆は庶民に自然科学の有効性を証明して見せた。まじないや宗教より、自然科学のほうが信じるに値することを人類は思い知った。

 以来、自然科学が信奉されて66年。それまでは、自然科学はまじないと(少なくとも庶民にとっては)同格だった。

 でも、私は自然科学も宗教のひとつと考える者である。自然科学の教義は「再現性」である。

 1万回同じことが起こったら、1万1回目も同じことが起こるというのが「自然科学教」の教えである。

 でも、実はそんなことは誰も(神様さえも)保障していない。科学者がそう信じ込んでいるだけだ。

前田武彦さん死去

2011-08-05 21:14:43 | Weblog
 前田武彦さんが死去したとの報道があった。このブログでマエタケさんを取り扱ったのは、2011-05-06 のことで、ついこの前だ。その時は、マエタケさんは大橋巨泉さんに較べて、かなり格落ちなのに、往時にはなぜあんなに人気があったのか分からないと述べた。

 こうした私の評価は今も変わらない。だから、この記事は弔辞ではない。

 まず私が驚いたのはマエタケさんが、すでに82歳だったということだ。ついでに巨泉さん77歳。吉村真理さん76歳ということも報道された。ああ、往年のスターたちもそんな年齢になっていたのか。私も同じく歳をとったのだなと再認識する。

 吉村真理さんは、初めお色気女優としてデビューした。やがて、お色気路線を止めて、知的なしゃべりで人気者になった。

 ウーロン茶を我が国で広めたのは吉村真理さんである。美容に良いと言って広めたことは 2008-07-13 のこのブログに書いた。

 それまでは日本人はウーロン茶を知らなかったのだ。お茶には三種ある。緑茶と紅茶とウーロン茶である。前二つしか、それまでの日本人は知らなかった。いまやウーロン茶は当たり前である。だから吉村真理さんは偉大である。

 その元お色気女優も76歳とは!歳月とは夢のようだと思う昨今である。

牛肉の放射能汚染問題

2011-08-04 21:13:04 | Weblog
 東北からの野菜の出荷制限が行われたとき、草を食べる家畜はどうなっているのだろうかと、多くの人が疑問に思っていたはずだ。

 それなのにマスコミも何も言わなかった。私は農産物(家畜も含む)担当官僚は気付いていたと思う。では、なぜそれを上申しなかったか?

 以下は私の勘ぐりに過ぎないけれども、担当官僚は「上からの指示がなかった」と答えるだろう。そのまた上と辿っていくと、担当大臣に行き着く。

 担当大臣は政府の一員である。その政府は脱官僚を旗印にしている。私が官僚なら、それじゃぁ政府が勝手におやりください、と言うと思う。

 官僚は分かっていたが、黙っていた。なぜって、政治主導なんでしょ。私たちのモチベーションを徹底的に破壊しておきながら、いまさら私たちに頼るわけ?

 こうなると、いよいよ政府は官僚叩きができなくなるだろう。官僚をいじめて、自分たちだけいい顔をしようとしていた民主党政権への、これは意趣返しと考えられなくもない。

 (次はヤギやヒツジやニワトリの番だと思う。)

太平洋ひとりぼっち

2011-08-03 18:40:29 | Weblog
 「堀江青年」が世界で初めて太平洋をヨットで単独横断したころ、私は小学校3年生だった。

 我が国のマスコミは最初のうち、パスポートがないのに外国へ行ったとか、単独で行くなんて無謀だという批判的な論調だった。

 ところがアメリカで「堀江青年」が熱狂的に迎えられると論調は一変した。我が国のマスコミは「堀江青年」を英雄扱いし始めたのである。

 朝日新聞なぞは、見開き2ページを使って「堀江青年」の足取りを紹介した。「マスコミってこんなに豹変するものなのか」と私が思った初めての体験だった。

 「堀江青年」が出版した「太平洋ひとりぼっち」という本は、子どもにも大変面白かった。海水でご飯を炊いたら塩味でけっこうおいしかったとか、ビールでご飯を炊いたらやっぱりまずかったとか・・・。

 「堀江青年」は未だにいろいろなヨットで冒険をしているらしく、もはや「堀江老年」だ。冒険の道は一度ハマってしまうと容易には抜け出せなくなるものらしい。