院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

俳句と散文

2013-04-02 00:01:24 | 俳句
 俳句が上手な人は散文がうまくないという印象がある。反対に、散文が平均以上に書ける人は、俳句が上達しない。私がそうだ。

 私は俳句を始めて四半世紀になるが、上達したのは最初の2年間くらいで、あとは横ばいである。

 私が俳句に導いた女性の友人は、2年くらいで私を追い越し、とうとうある結社の賞をもらうまでになった。彼女は散文がまったくだめである。

 ある事象を17文字で言いきる才能と、長々と散文で言う才能は、どうも両立しないようだ。

 その昔、文人俳句というのがはやった。文人とは芥川龍之介や夏目漱石である。以下は彼らの俳句である。私にはさほどよい俳句だとは思われないのだが、みなさんはどのように思われるだろうか?

  兎も片耳垂るる暑さかな  龍之介

  あるほどの菊投げ入れよ棺の中  漱石

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。