昔は郵便小包は独占業務で、荷物の取り扱いがひどかった。
郵便小包は、まず毛布で巻いてその上を糸が入った油紙で覆って、そこに6ヶ所ほど荷札をつけなければならなかった。
それほど厳重に包装しても、届いた荷物はキズが付いていた。私は実家からハードカバーの大切な本を郵便小包で送ってもらったことがあるが、厳重な包装なのにハードカバーの端が曲がって届いた。
よっぽど高いところか落としたか、故意にキズつけたとしか思えない、乱暴な取り扱いだった。以来、私は郵便小包を恨んでいる。とても、陶器なぞ送れるはずはなかった。
そこに登場したのがクロネコヤマトの宅急便である。宅急便はバレンタインのチョコレートを壊さずに送ることができた。これには驚嘆した。
ヤマト運輸は宅急便を実現するまで、郵政省との争いが熾烈だったという。でも、言うまでもなく消費者は宅急便を歓迎した。
そうしたら、郵政省は「ゆうパック」とか言って、急にねこなで声で商品を売り出した。民間のマネを官がやったのである。
でも、昔の恨みは消えはしない。私は「ゆうパック」を使わない。
先年の郵政民営化路線にも、いちはやく賛成した次第である。
郵便小包は、まず毛布で巻いてその上を糸が入った油紙で覆って、そこに6ヶ所ほど荷札をつけなければならなかった。
それほど厳重に包装しても、届いた荷物はキズが付いていた。私は実家からハードカバーの大切な本を郵便小包で送ってもらったことがあるが、厳重な包装なのにハードカバーの端が曲がって届いた。
よっぽど高いところか落としたか、故意にキズつけたとしか思えない、乱暴な取り扱いだった。以来、私は郵便小包を恨んでいる。とても、陶器なぞ送れるはずはなかった。
そこに登場したのがクロネコヤマトの宅急便である。宅急便はバレンタインのチョコレートを壊さずに送ることができた。これには驚嘆した。
ヤマト運輸は宅急便を実現するまで、郵政省との争いが熾烈だったという。でも、言うまでもなく消費者は宅急便を歓迎した。
そうしたら、郵政省は「ゆうパック」とか言って、急にねこなで声で商品を売り出した。民間のマネを官がやったのである。
でも、昔の恨みは消えはしない。私は「ゆうパック」を使わない。
先年の郵政民営化路線にも、いちはやく賛成した次第である。