院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

日本の音曲

2011-11-04 05:20:21 | Weblog
 NHKテレビの「日本の伝統芸能」というような番組を見ていたら、知らないことをたくさん言っていた。

 その回は「清元」の紹介だった。清元の名前くらいは知っていたが、どういうものかは知らなかった。どうも「常磐津」から派生してきたものらしい。

 清元は高音を使い、義太夫にあるような「語り」がない。清元某という何代目かの家元が歌ったが、その絶妙な節回しに舌を巻いた。

 私の子供のころには「旦那芸」として、素人も習っていたように記憶する。今はどんな人が清元を習うのだろう?

 常磐津は義太夫の流れを汲むらしい。清元が繊細なのに対して常磐津は豪壮だというが、私にはその違いがよく分からない。

 浄瑠璃というのは、義太夫、常磐津、清元などを含めて、そう呼ぶらしい。

 一方、長唄というのがある。これには「語り」がない。(清元にもない。)長唄は歌舞伎のバックに使用される。義太夫も使用されるのではないか?清元は使用されるか知らない。

 小唄、端唄、俗曲は私の子供のころラジオで流れたが、今はどこに残っているのだろうか?歌舞伎では使用されることがあるのだろうか?

 こう見てくると、歌舞伎がどれだけ、いろんなジャンルの音楽を自らに取り入れたかが分かる。歌舞伎の笛は能のそれと、ほとんど一緒である。

 義太夫、常磐津、清元、長唄にはそれぞれ専属の三味線がある。中には人間国宝になっている三味線方もいる。歌と三味線の絡み合いがどのような理屈でなされているのか、西洋音楽で育った私には分からない。

 江戸期にはさまざまな音曲があったのだと改めてと感心させられる。いまでも化石のように残っている。いつかは断絶するのではないかと思うが、残そうと思う人も多いだろう。

 人形浄瑠璃は亡き祖母に連れられて、一度だけ見たことがある。歌舞伎も一度だけ見た。私は幼かった。歌舞伎は重箱に弁当を詰めて、食べながら見た。幼児には退屈だった。

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