院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

獣医の業務

2007-06-27 11:01:43 | Weblog
 先日、疑問点を書いたように、獣医の業務には腑に落ちない面がある。

 そこで、保健所に電話をかけて獣医さんに電話に出てもらった。若い女性の声だった。(狂犬病などの関係もあって、保健所には獣医さんがいる)。

 まず獣医の業務について聞いてみた。業務は動物の診療行為だという。

 そこで、獣医の資格は「業務独占」なのか「名称独占」なのかを尋ねたが、その意味を知らないというので、説明した。

 例えば有料で人間の採血が許されているのは、医師、看護師助産師、臨床検査技師だけである。これらの資格は採血について「業務独占」である。

 一方、保育士は資格がないと「保育士」を名乗れないけれども、資格のないオバサンが近所の子供を集めて有料で保育業務をやってもかまわない。保育士は「名称独占」であって、「業務独占」ではないからである。

 ざっと以上を説明して、獣医はどうなのかと尋ねた。そうしたら、獣医でなければ無料でも動物の診療行為はできないという。

 じゃあ、診療行為とはどのようなものかと尋ねた。投薬や注射などと、その獣医さんは答えた。

 それなら、獣医でない研究者が動物実験でネズミに薬剤を注射をするのは、やってはいけないことなのか?動物の手術のときに助手に付く人の資格はなにか?動物のレントゲン撮影は獣医しかやってはいけないのか?レントゲンを扱う資格がありさえすればよいのではないか?

 けっきょく、その獣医さんは答えられなかった。

 私は他人の動物でなければ、獣医でなくても何をやってもかまわないと思う。もちろん注射も手術もOKだし、極論すれば殺してもよいと思う。そうでなければ動物実験は成り立たない。釣りも狩猟も成り立たない。

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