謹んで初春のお慶びを申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて 2012年がスタートしました。今年はどのような一年になっていくのでしょうか?
毎月の運勢 どうぞよろしくお付き合いくださいませ
2012年は壬辰六白金星の一年
天干は、壬(みずのえ・じん)
陽気の水性である「壬(みずのえ)」は、語源を「孕(はら)む」とし、『草木の種子の内部に新しいものが孕まれる状態』または、『取り込んだ収穫物で蔵がふくれる時期』を表す。
象形文字としての「刃」も、原字が糸を巻き取る糸巻を表していることから『糸巻を取って腹がふくれる状態』を表し、「妊(じん・にん)」や、仕事を抱え込む「任(じん・にん)」など、『中に仕込んで太くふくれる』の意味を表す。本年2012年の天の意思は、どうも『宿す』『膨らむ』『蓄える』『集まる』がテーマのようだ。
昨年の天干である「辛(かのと・しん)」は、『草木が枯死して新しくなろうとする状態』『新しい世代が生まれようとしている状態』を表していた。
時代は夜明けをとうに過ぎ、新しい舞台はすでに始まっている。
本年は、何かを孕まねばならない一年なのだ。ところが、何を「宿し」「膨らみ」「蓄え」「集める」のか…それは、ここが昨年内に決めたことによってすでに決定されている。
そして「宿し」「膨らみ」「蓄え」「集める」ためには、何よりも「任(にん)」に就くことである。
地支は辰(たつ・しん)
陽気の土性である「辰(たつ)」は、「辰(しん)」と読み、「辰」は「震(しん・ふるう)であり、『凄まじく奮い立ってもとの体から抜け出ること』、『草木が整い活力が旺盛な状態』を表している。また原字を「蜃(しん)」とし、『二枚貝が開き弾力性のある肉をペラペラと動かしている様』を描いた象形文字である。これもやはり「振るう」を意味する。
昨年の地支の「卯(ぼう)」は『両側に押しあけたさま』『閉じたものや障害を押しのけるさま』『草木が伸びて生い茂り地面を覆い隠す状態』を表していた。
本年の「辰」は、昨年の「卯」の気を受けて『誕生したものが勢いを増し完成に向かっていく』。さらに「辰」は土性であるため、新しいものが勢いを増す傍らで、これまで周囲の期待を裏切り不満を持たれてきたものが腐敗し滅していくため、勢いよく登っていく新勢力と、腐敗していく旧勢力との間で『全てが揺れ動き、軋み、淘汰され、そして完成へと向かっていく』のだ。では、何が勢いを増し、何が腐敗していくのであろうか。
この先不安の一途を辿るようにも見えるが、その不安に見えるもの全てが腐敗の姿なのであり、代わりに完成に向かっていくのが大刀する新勢力なのである。
人星は六白金星(ろっぱくきんせい)
人の気は一年の生命活動を司り、本年は「六白金星(ろっぱくきんせい)」が人類を支配する。
陽気の金性である「六白金星」一年は『幹は大始(大志)なり』というように、本年は何と言っても『一大決心』をすることが重要な一年となる。その決心は『どんなに暑い雲に覆われていても、地上を照らし出す太陽』のごとく、または、闇夜を照らし世界を黄金色に輝かせる月光』ように、過去・現在・未来を覆う不安を消滅させるものになっていく。
また、六白金星は「天星」の意味を持つことから「上座に座る者」、または「上座に座ることを目論(もくろ)む者」の心構え、いわゆるリーダーシップが問われる一年である。
「上座に座る者」で、これまで育成に力を注いできたリーダーは、『物事を始める上での準備として思いをしっかり伝え』、『妥協せずに貫く決心』を持ち、「責任を持って物事を終わらせる潔い決断力」と、『自らを律する堅固で強靭な精神力によって支えられた公平さ』を備えている。反対に、不満を言い続けてきたリーダーには、『予期せぬ事件と終焉』が待っている『上座に座ることを目論む者』は、前者のリーダーを見習うことだ。これまでの歩みが正しければ、モデリングになる存在は金色に輝いているから、簡単に見つけられるはず。
本年は、『天の雷(いかずち)のごとく空を割り進み、慈雨(じう)のごとく全てを育み導く』そんなリーダーの登場を、全ての生命が願い望んでいるのだ。