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姫路フォーラス

2015年08月16日 | JULIE

昨日、実家に墓参りに行った帰りに、閉店が決まった姫路フォーラスに3~4年ぶり?くらいに行ってきた。最後の姿を見ておこうかと。家人に言わせると、ここは天井が低い。そうか古い建物だもんね。

フォーラスの前から向かいの建物を写す。この辺りが、昔の姫路国際シネマのあった場所。ジュリーの初舞台の場所です。スターパーキングと書いてある辺だと思う。

お盆休みだというのに、1階はお客さんの姿がパラパラ・・その上の階も似たようなもんで、昔よく行ったお気に入りの店は すっかり姿を消していた。でも店内にいたら、だんだんと記憶がまた蘇ってきて・・・そういえば、この西館(写真は東館)の上に山陽座という 広い映画館があった。(今もある)

ここがまだジャスコだった時に西館で見たのは「炎の肖像」。上映の初日は休日というのにお客さんは、ポツポツと数えるほどでした。「パリの哀愁」もここだった気がする。しょせん地方都市だから、客はそうは入りません。姫路で客が多かったのは「魔界転生」と「花も嵐も寅次郎」だけだと思う。

 

併映の宵待草はラストシーンしか記憶がないなぁ。長谷川和彦の脚本で、盗作とかなんとか 当時新聞記事になっていたなと、余計な記憶だけはある。

 3階のスペースの前で、そういえば ここで中古レコード市をやっていた、と思い出した。もう10年以上は昔のこと、ジュリーのロイヤルストレートフラッシュが、壁の真ん中の一番目立つところにドーンと飾ってあったのだよ。 すでにCDの時代だから、定価2500円がたったの700円だった。

      

ジュリーのアルバムはベスト版までは買っていない。持っているものを買う必要はないでしょ。出るものは全て買うという、そこまでの超マニアでも収集癖もない。でも早川さんのパラディパラディを買って、初めて見る写真がいっぱいあって、これは何?そうか、ベスト版のアルバムに入っている写真かと、初めて知った。でも、もうLPなんて聞かないし・・・とその日は悩みながら帰った。が、このアルバムが頭から離れなくなって・・・・

やっぱり買おう!と、翌日か数日後か、諦められずにまた覗いて見たら、もう無かった('A`) あああ~ ジュリー、誰かの手に渡ってしまったのね(T_T) すぐに買わなかったことを、とても後悔した。

その後悔から、もう10~20年?今年になって中古レコード市で、この「ロイヤルストレートフラッシュ」に再会した。700円よりは高かったが、中の写真目当てで買いました。あの時の後悔が、やっと今になって晴らせた気分☆彡。40数年もフォーラスに通っていれば、ジュリーとの思い出だって、けっこうあったんだなと、今になって思いました。

まさにどの曲も大ヒット!ジュリーのベスト中のベスト!一番売れていた絶頂期のベストアルバムだった。

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芥川賞「火花」

2015年08月16日 | 日記

芥川賞の「火花」、毎日チビチビ読んで やっと本日読了。

あほんだら達が夢に向かって、日々切磋琢磨して夢をかなえて・・・とは、そうまく行かないところが哀しい。報われない焦りに苛立ち、神と讃える先輩に対する説明のつかない思い。お笑いという、ある意味 形にならないものと格闘する、あほたちの必死さと空回りが いじらしくも情けなく、読んでいて切なくなりました。

「お客に笑われてるんやない、笑わしているんやで」とは、「大阪物語」の夫婦漫才師への言葉だった。「火花」でも同じ様なことがあって「大阪物語」のジュリー演じる龍介の、無様な転落ぶりを思い出してしまった。

多分、芥川賞を取らなければ読まなったかもしれない「火花」。青春の苦さと人生の辛さも感じて、漫才という世界が決して自分からは遠い物語とは思えませんでした。 

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