脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

自分セラピーな音楽を探そう。

2014年06月29日 12時33分25秒 | 音楽
うつ病と心身症である母親の介助をしていると、ストレスが溜まってくる。
こっちまで調子がおかしくなってくる。そんなときは加味逍遥散などの漢方
を飲むのと、音楽を聴くこと、コミック本を読むことが健康管理に役立って
いる。マンガの話もいつかしたいが、音楽の話をしたい。

私がストレス管理に専ら聴く音楽は、ブライアン・イーノやハロルド・バッ
ド等の環境音楽か、ジャズ・ピアノである。特にキース・ジャレットの音は、
気分が不調のときには、心に沁み入るように溶け込んでくる。前々回記した
エスビョルン・スベンソンとか、ラーシュ・ヤンソン、アビシャイ・コーエ
ン・バンドのピアニスト・ニタイ・ハーシュコヴィッチが好きである。

キース・ジャレット風な系列のピアニストが好きなのであるが、私が高校生
の頃、ジャズに目覚めたきっかけは、ビル・エヴァンス・トリオだった。今
ではあまり聴かないし、エヴァンスの音には、時期にもよるが何処か退嬰的
な印象があって、特に電気ピアノを弾く時のエヴァンスは昔から嫌いだった。

ビル・エヴァンスの系譜とされるピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィを
最近聴いたが、CDを何点聴いても、好きになれない。勿論これは私の好み
の話であるが、彼のピアノの音が癇にさわるのである。良質なトリオ演奏で
あるし、音楽は悪くないのに、どうしても気持ちに馴染んでこない。エンリ
コのファンの方には申し訳ないが、彼のピアノはコマーシャル過ぎる。

これは単純に私の好みの話なので、ピアニストに優劣を付ける気はない。神
に祈るようにソロを弾くキース・ジャレットや、『I am That』なんていう
作品もあり、禅・瞑想に関心が深いラーシュ・ヤンソンのような、Spiritual
系統な音楽家に、どうも自分は、自然と惹かれるようである。

勿論、そんな音楽ばかりを聴いている訳ではない。騒々しいロックも(ヘビメ
タは不可)好きである。楽器音楽で好きなのはギターとピアノが半々である。
ソニック・ユースやスマッシング・パンプキンズその他の、ノイズ音楽ぽい
のが気分の癒しに役立つときもある。バッハやモーツアルト、ヘンデルも好き
である。

私の母親がそうであるが、自分を癒す音楽を持たない人間は、実に不幸だと思
う。音楽に限らず、癒しの方法を知らないことは、今の時代、生きていく上で
ハンデでさえあると思う。ヒトは、自分で自分を操縦して生きている。
「自分」の安全な操縦法や手入れや管理の方法・工夫をよく知り弁えておくこ
とは、大切な事だと思う。


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