脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

読書な夜更けに‥。

2010年04月10日 00時30分20秒 | 随想
宇宙静寂の彼方の、
21世紀の闇夜に
桜花またたく。

砂の思弁は相も変わらず、
指の間から抜け落ちては時を刻み、
ヒトも街も私の遠くを四月と流れて‥‥。

 読書のページが翻る。

「近代では神を殺しただけだったが、
 いまでは青年たちが自ら宇宙や諸々の神と
 一体化する全能感の‥‥
 ‥‥変性意識体験と、人類救済という汎用の理想
 をつけ加えれば、そのままオウムへの道です。
 刑事さんはどう思われます?」

Debussy だか Ravelだか、
水のピアノが100年滴り、
出来上がった湖に浮いては揺れて

今宵眠る私は、200万年程したら、
新種の人類として発見されたい。

注:「」内は、高村薫著『太陽を曳く馬(下)』(新潮社)から引用。


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2 コメント

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Unknown (オスクビッシュ)
2010-04-15 16:18:36
私の父が文化的な面がなく
私は彼氏を持たずにここまで来たため
「感性」「知性」「文化的趣味」を持っている男の人と話したことがありません。
N響アワーで演奏や指揮をしている男性、作曲した男性を見ると
その人の感覚、右脳はどうなっているのだろうと思います。
診察で私が不機嫌な時先生が
「僕に何を助けてほしい!?」と言うのですが
知性のある人とお話ししたいのだと思います。
しかし不機嫌な時は目を合わせないままであって
先生が怒ったまま終了してしまいます。
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拝復 (ユメノ・ロンド)
2010-04-15 22:06:37
オスクビッシュ 様

前略
このブログのコメント欄で対話を求められても困りますが、同病者の一人として少しお返事を致します。

私の両親も、知性や教養やらが抜けたヒトビトです。だから私も「文化的趣味」やらに強い憧れがありました。
ですが、知性・感性・文化的趣味など、時間はかかりますが、求めれば誰でも、その人なりに身に付いてくるものだと思ってます。

いや、「求める」ものではなく、やはり自分を磨くように勤める、そんな営みが生活の自然な一部になってくればですね。そうなれれば、既に「文化人」「教養人」かな?(草々)
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