脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

基本は、安保 < 憲法9条。

2015年06月15日 01時00分33秒 | 今日のたわ言
安保法制と憲法違反が取り沙汰されているが、駐留米軍も日米安保も
本来違憲(憲9条違反)な代物なのである。違憲は国民も大方は分かっ
ているのだが、政府側は日米関係重視の立場から、違憲だが安保はゴ
リ押しするというのが、戦後日本の政治慣行になっている。

憲法制定権力という理論用語があるが、それは戦後に天皇から主権者
である日本国民に移ったというのが建前ではある。(法理論的には、
憲法制定権力の変更とは「革命」を意味するのだが。)
が実際、本質的な部分では、憲法制定権力の所在は、日本の政治権力
によりも、今でもアメリカという国家にあるかのように見える。

どうしてそうなったのか。日本がアメリカに戦争で負けたからである。
それで日本はアメリカの家来にならざるを得なくなったからである。
日本も日本でアメリカという強者の傘に入っていれば安泰ではある。
そうして日本は、戦後復興を上手に成し遂げたのかもしれない。

現今審議されている安保法制では、国民の税金で賄われている自衛隊
は、アメリカの世界戦略に必要とあらば、海外派兵されて参戦せねば
ならないかのようである。勿論費用は日本の自腹で、である。
日本は、いつまでアメリカという大会社の下で、丁稚奉公だか派遣社
員(正社員でさえない。)をやってなければならないのだろうか。

日米関係とは何だろうか。敗戦後の当初ならまだしも、今尚日本は、
宗主国=アメリカの植民地なのだろうか? 対日要望書のような一般
政策要求もアメリカから来る訳だが、一体アメリカに逆らったらどう
なるのだろうか? CIAの工作員が日本の政府要人その他を密殺で
もするのだろうか? 

日米のパートナーシップは、日本の外交や安全保障にとっても最重要
な絆である。それは判るが、日本はもう少し独立国としてアメリカに
モノが言えないものだろうか。日本がアメリカに海外でも軍事協力を
行い、アメリカのリスクとコストを日本が分担するのなら、今後アメ
リカとは互角の態度で関係を構築すべきである。

我が国には、平和憲法の規定があるので、現在でも既に憲法違反の一
線を踏み越えている以上、アメリカとの軍事行動の付き合いは、極め
て例外的で限定されたものであることについて、アメリカ大統領から
念書でも取ればよかろうに。。。



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