脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

新型インフル/水鉄砲の思い出

2009年05月24日 15時29分11秒 | 社会時評
今、報道で一番多いのは新型インフルエンザであろうか。
東京地方では、未だマスクしている老若男女は少ない。
首都圏でも感染者が出てはいるが、マスコミに振り回されること
なく落ち着いた対応、状況であるように見える。

私は、マスコミ報道に右にならえでない、そんな市民の情報との
距離感覚に、脱・同調圧力化した自立的な市民像を見るかのよう
である。この感想は些か拙速なのかもしれないが、誰彼もが一斉
にマスクをし、マスクを付けないで電車に乗ろうものなら、常識
に欠ける、マナーの心得がないかのように白眼視される社会の方
が不気味である。


私が幼稚園に通っていた頃、ヨシノブちゃん事件というのがあった。
幼い男の子、ヨシノブちゃんが都内の公園で遊んでいる処を誘拐され
殺害されたもので、大々的に報道され世間の耳目を集めた事件である。

当時私の通っていた幼稚園では、ヨシノブちゃんは水鉄砲で遊んで
いたことから、園での遊びに水鉄砲が禁止されたのである。マスコミ
報道に敏感な親御さんからの苦情で、水鉄砲なんかで遊ばせて誘拐で
もされたらどうするのか、というような見当外れな感情論がまかり通
るような、そんな素朴で幼稚な時代だったのだと思う。

私はインフルエンザはこの10年間では一回罹った程度である。より若
い時分にはもっと頻度多く罹ったように思う。若年層とお年寄りは気
を付けるが良いが、ウィルスは市販のマスクでは効果が少ないと聞い
たことがある。感染者がマスクを付けるのは当然として、予防にマス
クは余り意味がないようである。

とにかく外から帰ったら、手や顔を洗い、うがいをする。外では、眼
耳鼻口には手指で触れないようにする程度のことで良いと思っている。
感染しても死ぬほどではなさそうだが、ヒトビトがより怖れるのは、
「感染者」として知られ、指差されることの方なのであろう。

首都圏での感染事例が関西地方よりも後に出たのも、ウソ臭い。
最初の感染者は、厚労省などが騒ぐ以前に発症して既に治った後だった
のだろうと思う。つまり首都圏でもひっそりと拡大している実態であろ
うが、インフルエンザなんてそんなものだろう。いつの間にか収束する
し、今年の冬あたりの方が要警戒な感じである。

通常の市民生活をベースに罹患には注意をすべきであり、水鉄砲で遊ん
でいたら誘拐された子供がいると、水鉄砲に神経質になるような過剰な
怯えやおかしな因果付けこそ、警戒フェーズ上昇である。

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