介護ストレス。

ここのところ、寒暖差が大きいせいか、体調が悪い。咳がやたら出て痰
も鼻水もひどく、首筋の凝りやら腰も痛い。私は例年今の時季、どうし
てか咳込むようになるのだが、その原因はハウス・ダストだと思ってい
る。急に暑くなったりなので、夏服を取り出したりと４月下旬には衣替
えをするのが習いになっている。その片付けの際に埃を吸うのである。

母の介護をしているので、母の夏服も出し衣類の整理などしていたのだ
が、衣替えというと、６月の梅雨頃を思い浮かべるが、四月衣替えは定
番になっている。昼間は、半袖Ｔシャツ一枚で家で過ごしている。夜は
寒いので上に何か着る。体調が悪いのは、埃を吸い込んだせいばかりで
なく、気温の変動が大きいので自律神経が狂ったのかもしれない。

いやそれよりも、私が自律神経を狂わされるのは、精神障害で要介護２
の母親のせいである。二階の私の寝室の丁度真下に母の部屋があるのだ
が、深夜や早朝、大声で私の名前を連呼し騒ぐのである。何の用かと思
うと、布団が乱れたから直してくれだの、身体の何処だか「イタイ」と
訴えるのだが、就寝中の人間を呼び出す程の緊急性は何もないのである。

全く迷惑な親だが、私の名前を延々と叫ぶので、うるさくて仕方がない。
昨晩も１時頃に叫び出し、ほったらかしておいたら、３時まで叫んでい
た。流石に様子を見に降りて行ったが、本人も夢うつつでボォーとして
いて何の用だか要領を得なかったが、朝になって判ったのは、おしっこ
を漏らして布団を濡らしてしまったので、どうにかして欲しかったよう
だ。

母は自分でトイレに行ける状態だが、最近は尿漏れやおねしょが増えて
きている。紙パンツにパッドをしているのだが、私の就寝中に寝床から
起きて対処しろと言われてもシンドイ。毎晩毎晩では、寝不足でこっち
が参ってしまう。介護疲労、介護ストレスである。ストレスは免疫力を
低下させる。それの結果が、冒頭の咳・痰、体調不良だろうか。

私はひとりで母親を介護している。ワンオペ介護の疲労は、介護労働の
過重、介護実労働そのものだけでなく、毎日２４時間、ひとりで介護に
対応せねばならないことの、精神的な負担が大きい。介護事態に即応す
べくマインド・セットを、休みなく持続させることの心労こそ、身体に
過労を生み出す源である。「病は気から」である。

ところで、今朝冒頭の症状がひどく悪寒もするので、風邪薬(パブロン・
ゴールド)を飲んだら、一発で治った。咳が止まり花粉症のせいかと思っ
ていた鼻水まで止まった。体の凝りやだるさも緩和された。風邪をひか
なくなったと思っていたが、どうやら風邪だったらしい。ということで
養生しよう。