脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

レッツラゴン展を観た。

2013年12月23日 15時12分36秒 | 読書・鑑賞雑感
昨日、東京・江東区の森下文化センターで赤塚不二夫の「レッツラゴン」
展を観た。「レッツラゴン」は「アカツカ史上、最も過激でアヴァンギャ
ルドなギャグ漫画」と云われているが、一作品に特化した無料の作品展の
せいか、日曜の割りにお客さんはまばらだった。

画像は会場で買ったポストカード二枚。ゴン・おやじ・ベラマッチャ・
イラ公・武居記者の記念スタンプが自由に押せるようになっていたので、
買ったポスト・カードの余白に押してみた。(左のクマのベラマッチャは
スタンプではなく、カードの裏、印刷物です。)

子供時代、赤塚マンガの中でも、サイコーにしびれたのがこの「レッツラ
ゴン」だった。ギャグ漫画の極北、実験的でシュールな、であってもギャ
グという制約の中で展開されつつ、登場キャラクターも作者も、現実と漫
画を出たり入ったりしているような、超虚構的・超現実的・超ギャク的な
作品だった。

「レッツラゴン」は、真面目に語れば、私が人生で、影響を受けた文芸作
品のひとつであろう。70年代前後の若かった私は、この過激で野放図なギ
ャグ世界観に魅せられたのだ。あらゆる規範、決まり事を笑う自由奔放な
漫画世界がそこに展開されていた。現実が重た過ぎた私は、このマンガに
心を救われた気さえしたのだ。

優れた芸術作品は、ヒトを自由にする。ヒトの心を救うものだと思う。
たかがマンガなどと侮るべからず。文学であれ音楽であれその他であれ、
芸術とは、ヒトの心を救済する営みとその表現活動なのだと思う。














最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。