早朝参拝

土曜日の早朝、 曇り空が東の方でほのかに明るむ。 鳥たちが競うように、夜明けを奏でている。 街の空には貨物列車の警笛が響いていた。 商店街のシャッターにも淡い朝日が差している。 朝刊は郵便受けに突っ込まれたままだ。 配達をする若い女の子が自転車を押している。 （彼女の前途に幸あれ！） コンビニで買物をする警察官、 店員の顔には、昼夜の区別がない。 ＪＲ駅の裏手に廻り、神社へと坂道を登る。 紫陽 . . . 本文を読む

青年月日

出来事とは、目撃者たちの証言により誕生する。私の誕生日とは、極めて少数の人間たちの証言によっている以上、私の現在の年令の確実性など、無いと言ってもよい。 . . . 本文を読む