猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

前橋も花見ができるぜ! 河津桜が市ノ坪公園やなんかで咲き始めたよ…

2019-02-27 06:22:53 | あんじゃあない毎日

桜です。桜の花が咲きました。
前橋のまちに春の花見のシーズンがやってきました。うれしいです。

 昨日は少し風も吹いて寒さを感じましたけど、一昨日はぽかぽか陽気だったではないですか。それなんでね、きっとと思って、見に行ったんです。
前橋市民文化会館の南にある「市ノ坪公園」です。この公園には三本の河津桜が暮らしています。
遠目に眺めて見たら、左側の一本には花がしっかり見えてました。咲いたんです、咲いてましたです。

まだ咲き始めたばかりみたいです。でも、咲いてます。

  前橋のまちへ河津桜がやってきたのはずいぶん前のことです。最初のは、日本桜の会から県が寄贈を受けて、敷島公園脇の利根川の高水敷に植えたのだったと記憶しています。もう50年近く前のことのような気がします。
今も元気なんですよ、敷島河原の河津桜。でもさ、無粋なんだいね県庁さんは、すぐお隣が公衆便所なんです。なんとも情けないロケーションなんで、観に行かなくなりました。てなこと思い出して…

市ノ坪公園の河津桜は、広々したところで暮らしていて、とっても伸びやかです。きれいな姿をしています。
もう少し花が増えると、メジロの群れが遊びに来るはずです。

  これはね、2016年2月16日に同じ桜の木で撮影したメジロです。メジロは花が大好物なんです。

  築山の上の四阿脇の河津桜も咲いてました。
このまちで、一番早くにお花見ができる公園、南町の「市ノ坪公園」です。のんびり遊びに行ってください。

 

  大手町に用事があったんで、矢田川沿いの道を伝ってゆきました。川岸には、スミレの花が咲いていました。矢田川には、水は流れていません。広瀬川の水がとまると、この川も干上がります。

  紅雲町2丁目の自治会館にも河津桜は暮しています。通り道なんで覗いて見たら、ちゃんと咲き始めていました。県立前橋女子高校のちょい北です。
余談ですけど、群馬ってところは、いまだに県立の女子高校って変なんが遺されてるんだいね…、男子校っていう化石化しそうな代もんも保存されています。何で共学にならないのかな、その方が自然で普通だとおもうけど…

  次はどこだっけ、龍海院ですね。本堂前に最近植えられた河津桜がいるんです。まだ若木ですけど、咲いてました。いいですね、かわいいです。
御本尊にご挨拶してたら、墓参に来たらしい女性に、「ごくろうさまです」って言われちゃいました。花見で労をねぎらわれたのって、初めての経験みたいです。

  龍海院には前橋藩主をつとめた酒井家の累代のお殿さんの墓所があります。ヤブツバキの木がたくさん暮していたのですが、墓所を痛めないためにだいぶ片付けられちゃいました。でも、残してもらえた木には、ちゃんと花が咲いてました。

 

 お腹空いたんで、花見を中断、まちへ戻って、あおい食堂でカツ丼をいただきました。何日ぶりの外食かな、おいしかったです。
ちょうどね、私と同い年の御常連が、ビール飲みながらお昼してたんです。聞いたらさ、病院で治療した帰り道なんだって、二人仲良くさ、病を笑い種にしてご飯しちゃいました。カツ丼の向こうに見えているビアグラス、あれって私が飲んだんじゃないですよ。御常連が飲んだんです。嘘じゃないです、ほんとうです。

   それからさ、大手町へ。用事すませた帰り道、県庁の南にある清光寺に寄らせてもらいました。このお寺の境内の梅、きれいなんです。
本堂脇の宝塔のところの白梅、ちょうど見ごろでした。美しい梅です。
庫裏の庭で暮らしている大きな紅梅、境内の外の道からもよく見えるのですけれど、満開になっていました。河津桜ばかりが花ではないよって言っているみたいです。

 

 それから、岩神町の養田鮮魚店へ。
「しばらく見えなかったから、どうしてるんかって…」
「なかなかいい具合だよ、うまくいきそうな気がする…」
「オレにできたんだからさ、だいじょうぶだよ…」
鮮魚ケースには、春の魚、ホンマスがいました。半身分けてもらいました。関東地方でいうホンマスはサクラマスです。河川で産卵し、海で大きくなって、また川に戻ってくる、サケと同じような生態をもつ魚です。東北地方や北海道では、ちょうど桜が咲くころに川に戻って来るので、サクラマスの名があるんです。とびきりおいしい魚です。
「花見してきたんさ、ちょうどぴったし…」

でさ、水の枯れた広瀬川眺めて家に戻ってきたんです。この間、電話数本…
「どこいるの、家に来たけどいない…」
「今、イワガミあたり…」
「何してんの?」
「自転車こいでる…」
「病人がそんなことしてて、寝てなくていいの?」
「勝手に決めんない! 元気な病人がいちゃいけないのかい」
「でも、イメージってんがあるじゃない、病人らしくしてなよ…」
家に戻ったら、籠の中に果物が入ってました。ごちそうさまです。

 それからさ、マナティーさんが殻付の活きガキ届けてくれました。愛媛県は宇和の海で育ったカキです。
「持ってきたんだけどさ、考えてみたらおヒゲさん感染症に気を付けなくちゃいけないんだったいね、だから、食べない方がいいかも知れない…」、凄いこと言って置いてっちゃいました。
たくさんいただいたんで、ちゃんとこしらえて、流水でしっかり洗浄して、ユキ子さんの両親へもお裾分け、どうせ感染症になるのなら道連れがいた方がいいやいね…
どんな食べもんでも、ちゃんとこしらえないで生食すると感染症になる確率が、僅かですけどあります。それだけのことです。

 

  ユキ子さんが東京の稽古場から戻ったのは9時過ぎてました。ニシンの酢漬けのサラダ、野菜はうろ抜きネギ、セリ、トマトです。ちゃんと感染症対策をした生ガキです。北海道と宇和の海が並びました。どちらもおいしいです。

   少し寒かったんで、ダイコン、サトイモ、豆腐を昆布出汁で炊いて、牛挽肉とフキノトウを入れた甘めの肉味噌でいただきました。冬の名残です。
それと今が旬のカワハギの刺身です。
ホンマスは、カキが届いたんで先送りとなりました。
「おいしいですね、マナティーさんにお礼しなくちゃ…」と、ユキ子さんが申しておりました。

デザートはヒトシさんからいただいた果物、日付が変わるころになってようやく、病人らしくパジャマに着替えて、ベットに横になりました。誰だってさ、一日の三分の一近くは「病人」みたいになれるんですね。あんじゃあないんさ…
自覚症状がないものですから、勝手言ってます、あしからず…

 

 直派若柳流の若柳糸駒ことユキ子でございます。
祖母の初代若柳吉駒、そして伯母の吉啓、二代目吉駒と昭和12年から続けてまいりました美登利会を引き継ぎまして二年目を迎えました。
本年の美登利会は4月7日(日)に昌賢学園前橋ホール(前橋市民文化会館)大ホールで、二代目吉駒の三回忌追善舞踊会として開催いたします。
二代目吉駒の遺志と教えをしっかり守って、一生懸命つとめてまいりますので、よろしくお引き立ていただきますようお願い申し上げます。

4月8日の第75回美登利会の舞台の様子はコチラでご覧になれます。
お稽古場は前橋市城東町四丁目です。詳しくはコチラをご覧ください

 

 「おばあちゃんのほっこりごはん 野村たかあき展」が1月26日(土)から4月7日(日)まで、会場は、前橋文学館の3階オープンギャラリーで開催されています。