栄養豊富なアスパラガス、
逃さず食べるには「立て茹で」がいい理由
若い穂先と茎を食べるアスパラガスは、生長期には1日に8cm程度も伸びる驚異的な力を持っています。
この力は収穫後も働き、横向きに置いておくと自身の糖分や旨味成分を消費しながら穂先から立ち上がろうとします。
収穫時に切断すると、早く木になろうとして根元から繊維が発達して筋ばって固くなってきます。この繊維の発達も横向きに置いたほうが早くなります。
つまり横向きにして長時間置いておくと、味が格段に落ちやすくなるということです。
アスパラガスを美味しく茹でるには、出来るだけ切らずに長いまま茹でると良いでしょう。
根元の固い皮はピーラーなどで削ぎ取り、気になるようなら三角形のハカマも取り除きます。
穂先には若い細胞の多く、ふつうに茹でてしまったら、穂先から糖やアミノ酸などが流失しやすくなってしまいます。
そのため、沸かした湯にサラダ油を少々入れ、アスパラガスを束ねて手で握り、立てて10秒茹でます。それから横にして40秒茹でてください。
その後は冷水にとらず、そのままザルにあげて冷まします。
油を入れているので、アスパラガスの周りに油の膜ができ、その余熱で柔らかくなり、美味しく仕上がります