5月の呼称
【皐月】 (さつき)
“皐月”の“さ”は、田の神、あるいは、田の神に捧げる稲を表すといわれます。また、“早苗月(さなえづき)”の略だとする説もあります。
「 【早苗月】(さなえづき)
旧暦では、5月が田植えの月です。つまり、早苗の時期だということで、「早苗月」と呼ばれました。
【五月雨月】(さみだれづき)
五月雨(さみだれ)」は、梅雨のことです。
「さ」は皐月の「さ」と同じで、「みだれ」は「水垂(みだ)れ」。田の神が降らせる恵みの水ということなのでしょう。
【午月】(ごげつ)
「午月」は「端午(たんご)の節句」が行われる月という意味で、5月の異称です。
【月不見月】(つきみずづき)
梅雨の時期は、厚い雲におおわれて、月がめったに見られません。そこから、旧暦5月は「月不見月」とも呼ばれます。
この時期の夜の暗さを、「五月闇(さつきやみ)」といいます。
【梅の色月】(うめのいろづき)
梅雨は、梅の実が熟する頃の長雨なので、「梅雨」と書くようになったといわれます。
「田草」は、田の中の稲に交じって生える雑草のこと
旧暦5月は「橘」の花が咲くことから、「橘月」という異称も持っています。
今日は 八十八夜です。 八十八夜は 立春から数えて88日目にあたる日のこと
日本茶は栽培方法や加工の仕方、茶の部位などによって、色や香り、また味わいが異なります。
『玉露』や『かぶせ茶』などは、収穫前に『被覆(ひふく)栽培』といって、お茶の木に覆いをかける栽培方法で育てます。
番茶などを褐色になるまで焙煎した『ほうじ茶』や、炒り米をブレンドした『玄米茶』は香ばしさが強いお茶です。
蒸す時間で種類が変わるのが、『若蒸し煎茶』と『深蒸し煎茶』です。
茶葉を蒸す時間は30秒ほどで、これが『若蒸し煎茶』、さらに60~90秒程度長く蒸すのが『深蒸し煎茶』です。
『芽茶』や『茎茶』といったお茶もあります。お茶の仕上げ加工工程で、それぞれ茎、芽を選別して作ったお茶です。
粉状の『抹茶』や『粉茶』などもあります。