釣・食・感

釣行記録と釣魚料理、雑感等をつらつらと。

【感】色付くコキアと牡蠣を愛でる (ひたち海浜公園)

2022-10-19 06:27:00 | 日記
10月の3連休、せっかくだから何処かに行こうかと話を持ち掛けたら、かみさんから返ってきたのは「コキアが見たい」とのリアクション。

紅葉したコキアが評判のひたち海浜公園ね。

ひたち海浜公園は過去GWにネモフィラを見に行って大渋滞だったのを思い出す。

(こちらね。)

【感】道路もネモフィラ畑も大渋滞 (ひたち海浜公園) - 釣・食・感

始まりましたね、史上空前の10連休。我が家は旅行の予定もなく今一つ盛り上がりに掛けるところ、日帰りで何処かにいくか、と思案してたら、かみさんがネモフィラを見たいと...

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8:00過ぎに家を出て順調に都内を抜けて、ほぼ渋滞なしで10:30頃に到着。
空いてると早いな。



コキア目当ての観光客が多いところ、コロナ禍が納まって水際対策が緩和されたからだろう、中国の方々を多く見掛けたね。




天気は曇天。
晴天の下で赤いコキアを見たかったけど仕方がない。
海が近いし、遮るものがないから北風が強く吹いてる。

コキアが植わってる「みはらしの丘」までは暫し歩くけど、道すがらに沢山の露店が出てる光景は久し振りだ。

色んなお店にウキウキするね。
和栗のモンブランのお店の大行列が気になったものの見送って、帰りに干し芋を買いましたよ。



みはらしの丘の手前には蕎麦の小さな白い花が咲いている。
これもなかなかのものですよ。



更に進むと色とりどりのコスモスが迎えてくれる。
秋だね。

そしてお目当てのコキア。

まだ紅葉しきっておらずグラデーションが掛かってる見栄えだ。




見慣れた広葉樹の紅葉と違い、地面一面に赤が広がる光景は初めてだ。

コキアを見るのも初めてだけど、近くで見るとモフモフで可愛らしいね。




ぞろぞろと連なって丘を登りながら撮影しつつコキアを愛で、景色を楽しむ。




丘の頂上からは海が見え、公園も見渡せる。
更に色付いて晴天だったら、それはそれは鮮やかなんでしょう。

ちょっと早かったけど見に来た甲斐はあったね。



コキアの実が「とんぶり」とは知らなかった。
和名は「ほうきそう」ということですか。
なーんだ。

目的はコキアなんで見終わったらとっとと公園を後にして、毎度セットで行く那珂湊へ移動。



おさかな市場の周りは駐車待ちの車で大渋滞。
30分以上待ちましたよ。

ここでのお目当ては生牡蠣と海産物。
生牡蠣はどのお店でも行列が出来てるほどの人気だ。



真牡蠣か悩んで、シーズンラストの岩牡蠣をいただきました。

旬のコクはないけど、久し振りの岩牡蠣は旨い。
1つ700円也。



昼食に寿司を食べようかと思ってたけど、どの寿司屋も生牡蠣を上回る大行列なんで諦めた。

市場を何往復もしてお土産を購入。
生サンマ、中トロの冊、ブリの切り身、エボダイの干物、乾物おつまみセットをトロ箱に詰めて貰ってお持ち帰り。

最後の目的地は大洗。



かみさんが行きたいと言う大洗磯前神社へ。
駐車場に車を停めて、まずは昼食だと神社前の磯料理山水さんへ。

受付け時に、料理の提供に時間が掛かりますが大丈夫ですか?と聞かれ、20分くらい待って案内される時にも同じセリフを言われるんで、どれくらい掛かるの?と聞くと30分から1時間とのこと。



座敷に通されると、海が目の前なんでロケーションが良いね。

注文して料理を待つ間にかみさんだけ神社にお参りと御朱印をいただきに行く。

料理はきっかり1時間後に来ました。
了承してたから良いですがね。



カキフライ・刺身定食で、ここでも牡蠣をいただいて満足ね。





食事を終えたら神社に戻り、撮影。

撫でるとご利益があるという大黒さまと恵比寿さま、特に鯛を持った恵比寿さまを念入りに撫で回しましたよ。
これで釣運が上がるかな。


16:30に大洗を後にして、渋滞に巻き込まれて20:30に帰宅。

コキアと牡蠣を堪能して楽しめました。


🐡

【食】ショウサイフグの刺身・ムニエル

2022-10-17 05:45:00 | 釣魚料理
野毛屋さんへのショウサイフグ釣行はショウサイ、コモン、サバと3種のフグを持ち帰り。

今回は血抜きをせずに持ち帰り、これまでの血抜きの身と食べ比べをしてみる。

血は臭みの元と言われてたから、これまでは必ず血抜きをしていたのだけど、この頃は逆に、血は旨味との意見を聞いたりもする。

前々回の釣行で健船長からも「血抜きすると味が薄まるよ」と言われた。
健船長は実体験からそう覚ったそうで、刺身にするなら血抜きしない方が良いとのことだ。


(血抜きなし刺身。)

ショウサイフグの刺身。
血抜きなしバージョン。

うっすらとピンク掛かってるのは身に血が回って残ったからでしょう。

で、味わってみると、確かにいつもの刺身よりも旨味が強く、後味の余韻も長い。

結論は出た。
血抜きしない方が旨い。
自分の舌で確かめたから間違いない。

フグはこれからは血抜きしませんよ。


(3種のフグで。)

ショウサイフグ、コモンフグ、サバフグのムニエル。

大量消費には火を使った料理になるけど、ムニエルは久し振り。
3種のフグで仕立てたものの区別は着けづらく、どれも旨い。

フグは優秀な白身魚だからね。


(集合写真。)

数はあったけど、おチビばかりだったからペロリと消費しちゃった。

今回は疑問だった、血抜きする、しない、に結論が出たのは良かった。
魚の種類や食べ方によって違うだろうけど、刺身なら血抜きは不要だね。


🐡

【釣】フグとの勝負を楽しんでも結果に満足できず (2022/10/01 ショウサイフグ 野毛屋)

2022-10-14 05:04:00 | 釣り
130匹のフグ目標達成のために数を稼がにゃならん、の野毛屋さんへのショウサイフグ釣行。

だったら寄りフグで大盛り上がり中に回数行っとけば良かったろうに、「胴突きで世間知らずのおチビの相手はもういいや」と見送って来たのですよ。
それで後々泣きを見るかもしれませんがね。

野毛屋さんでは胴突きからカットウの釣りに変わったんで、フグとの勝負が楽しみだ。


(毎度。)

4:50着で並びは15番目。
にも関わらず健船の左舷大艫をゲット。
本日フグは2艘出しだ。

寄りが下火になったとは言えショウサイフグは好調が続いてるから、初めての人も多いようで宿前は盛況ね。


(本日は10号船。)

フグでは久し振りの大艫。
左舷は8人だから余裕で悠々と準備に掛かる。


(潮はこんな感じ。)

本日は始めは胴突き、その後カットウでの釣りになるそうで、船首に集まって健船長からレクチャーを受ける。


(出船。)

定刻より早く出船。

移動もいつもより飛ばしてるから、胴突き釣り場の場所確保のためだろうね。


(第2海堡。)

カッ飛んで到着したのは第2海堡。
胴突き仕掛けで釣り開始。

誘いを入れて底で仕掛けを弛ませて聞きアワセで掛ける。
アタリを取らずに「釣れた」という釣り方なんで面白味に欠けるのですがね。

釣りを開始すると直ぐに川崎丸さんと忠彦丸さんが到着、近くにピタリと着ける。
だから急いでたのね。


(7:22に1匹目。)

その川崎丸さんを目の前に1匹目を揚げる。

この1匹目は目測を誤ってリリースしちゃう。
周りを見てもこれが寄りのアベレージサイズだからキープで良いのね。

船中ポツポツと揚がるものの、ペースは上がらない。
群れが小さいのか、群れてても食わないのか分からんけど、なかなかエサを食われない。

暫し海堡周りで粘ったものの数が伸びないから船長は8:30に見切りを着けて移動。
結果、胴突きでは3匹しか獲れませんでしたよ。


(戻ってきました。)

八景沖に戻るとカットウでの釣りになる。
今度はアタリを取って掛ける、湾フグ釣りの楽しさを味わえるかな。

優しく丁寧にを心掛けて誘う。
暫し誘ってると気配が出るも、潮が緩いからアタリまでいかない触り程度の反応だ。

いるね、いるね。
いっそう優しく誘って次のタイミングを計り、反応を見逃さずに掛ける。

ゴリ巻きから抜き揚げると寄りと変わらぬおチビだったものの、フグとの勝負が楽しい。


(9:14で5匹目。)

船中ポツポツで活発には食わない状況。
優しく丁寧に誘って、気配を察して掛ける繊細な釣りだ。

大艫の利を活かしてキャストして広く探り、寄せてくる途中で気配を捉えてその場で止め、誘って反応を待つ。

食うか?食うのか?
集中して竿先を睨み、誘いのタイミングで掛かることもあって、してやったりだ。

カットウ釣りでフグとのこの駆け引きが湾フグの楽しさね。


(10:41にツ抜け。)

サイズはどれもおチビ。

今回は血抜きせずそのまま海水氷のクーラーに収める。
前回健船長に血抜きすると味が薄くなるよ、と言われたのでその検証のためね。

血抜きに関しては以前から気になってたんで、食べ比べて結論を出しましょう。


(ユキちゃん船が目の前。)

ポツポツとショウサイが獲れるけど、サバフグも多い。

獰猛なサバフグはガツガツと分かりやすいアタリを出し、エサのエビを綺麗に尻尾だけにしちゃう。
ハリスも切られるから厄介なんだよね。

サバフグ対策に目立つオモリは避けて、誘いも小さくしてショウサイだけを狙うようにする。

それでも掛かりますがね。


(桶に3匹のサバフグ。)

お隣さんはフグが数回目だそうで、時折ガン見されてる視線を感じる。
釣り方を観察されてるのかな。

自分が健船長やユキちゃんの釣り方を観察するのと一緒だね。


(良い天気です。)

午後が近づくに連れてペースが落ちて来て、入れ替え時に誰かが揚げると後は沈黙が続くようになる。

ショウサイがいない訳じゃなさそうで、潮止まりを挟んでよりシビアな状況に移行してるのでしょう。

この状況でもアタリを出せればな。


(13:48に15匹目。)

なかなか掛からずとも集中力を切らさず雑にならず、優しく丁寧にを貫く。

繊細な湾フグ釣りはフグとの前に自分との戦いを制さねばならんのですよ。


(沖あがり。背後には第2忠丸。)

最後まで頑張ったと言えるだろう結果はショウサイ14、コモン3の合計17匹。
サバフグは3匹ね。

健船長から数を聞かれた後に、お隣さんから「釣り方を真似させて貰ったけど腕の差ですね」と言われた。

確かにお隣とはダブルスコアの結果だけど、本日のトップだろう右舷舳の異次元の常連さんには更にダブルスコアで離されてるだろうね。

「フグは単純な釣りだけど奥が深いですよ。」

と返し、修行あるのみですね。とお互いで納得したね。


(本日のフグ。)

トップは41匹。
やはりダントツでダブル以上の差をつけられてるね。
この差を少しでも埋めるために修練あるのみですな。

今回17匹を加えてフグの累計は91匹になった。
目標達成まで残り39匹。
あと2回では厳しいから3回の釣行が必要か。

次も頑張ろう。


・ショウサイフグ : 14 (リリース1)
・コモンフグ : 3
・サバフグ  : 3
船中1~41
中潮


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【釣】釣行前記 (2022/10/01 野毛屋)

2022-10-11 05:52:00 | 釣り
早いもので2022年は10月に入り、今年も残り3ヶ月。

そろそろ今年の釣り目標達成に向けてジタバタしないといけません。

・40cm以上のマダイを釣る
・アオリイカを釣る

という2つの目標は、まだ船に乗ってないからそれぞれこれからのワンチャンで仕留めねばならん。

・アベレージ8匹で年間130匹のフグ(アカメ、ショウサイ、トラ、コモン)を釣る

は、9月末時点で累計74匹、アベレージは10.5匹。
フグの釣行数が少ないものの、今年はショウサイが好調だから良い線いってるぞ。

ショウサイで稼げるうちに稼いで、余裕を持って年末を迎えたい。

今年こそ目標を3つ揃えて達成したいな。
まずはフグ目標をクリアするために数を稼ぎに行きますか。


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【釣】藻場の保全でアイゴをキャッチ&イート

2022-10-07 05:55:00 | JOFI神奈川
近年東京湾や相模湾に限らず、日本各地の沿岸部で危機感を持って叫ばれているのが「磯焼け」です。

磯焼けとは、沿岸部の海藻が減少して海底が荒涼とした砂漠のようになってしまうこと。

藻場は魚たちの産卵や稚魚の生育に大切な役割を果たしているから、藻場の減少はとりもなおさず魚介類の減少に繋がってしまう問題なのです。

磯焼けの原因は、黒潮蛇行による海水温の上昇や河川からの雨水や排水流入による濁りや汚れなど、複数の要素が揚がっている中で、魚介類による食害が深刻とされています。
食害の当事者として注視されているのが食欲旺盛なウニやアイゴ。


JOFI神奈川ではこれまで、水産多面的機能発揮対策の活動として海底清掃やウニの駆除に取り組んで来ましたが、今般新たにアイゴ退治を開始することになりました。

すなわち、インストラクターたちが集まって藻場を食い荒らすアイゴを釣って駆除しよう。
単に駆除するだけでなく、舌でも味わってみよう。
と第1回目を葉山で実施することになったのです。



9月23日(金・祝)7:00に鐙摺港に集合、総勢14名のインストラクターを乗せて与兵衛丸さんから7:30に出船しました。



仕掛けはビシコマセにウイリー。
何せアイゴ釣りなんて初めてなんで船長共々手探りなのですよ。

船長が漁業関係者に確認してくれたところ、ここ最近アイゴは遊漁船のゲストにも定置網にも掛かっていないらしいです。

とりあえず乗り合い船で過去にアイゴが揚がったポイントを攻めてみることになりました。



インストラクターと言えど、専門でアイゴを狙ったことなどないですから釣り方も良く分かりません。
とりあえずコマセを撒いて誘ってみます。

暫し沈黙後、コマセが効くとサバ祭りに突入。
型は30cm近いものの痩せていて細いのでリリースです。
そもそも本日の本命はアイゴですから。

サバ祭りから逃れるように移動し、今度は根周りを狙います。



すると、中層から上層でイナダやソウダガツオが掛かります。
引きが良くて楽しめますがゲストです。
本日の本命はアイゴですから。



中層以上だと青物が掛かってしまうので底を中心に狙います。

海藻を食べるのだからアイゴは根や底にいるのではとの想像です。



するとカサゴやチャリコ(マダイの幼魚)が掛かりますが、アイゴは顔を見せません。
船中揚がってるのは青物ばかりです。

ここでポンポンと青物を揚げていた隣のインストラクターが「これは引きが違う。アイゴか!?」と巻いています。

注目してるところで揚がったのは、銀色掛かった魚。
何だ?イスズミ?

じっくり見て観察すると、



「アイゴだ!」

良く良く見ると体型やヒレの形状からアイゴだと分かりました。
アイゴは茶系の体色だと思っていましたが、釣りたては違うのですね。



時間が経つと見知った体色と模様になり、見紛うことなきアイゴの姿になりました。

アイゴはヒレに毒がありますから、ハサミで切り落とします。

アイゴが釣れたと船中盛り上がっていると、右舷側で置き竿にもう1匹アイゴが掛かりました。

12:30まで頑張りましたが船中で揚がったアイゴはこの2匹だけでした。

どちらも30cm、400gほどでした。



港に戻ったらアイゴを捌いて試食です。

アイゴは内臓に臭みがあると聞きますし、実際捌いてる最中の内臓の匂いは強烈でした。



アイゴは西日本では食べる地域があると聞きますが、関東では食の対象として見られない魚です。

食べると臭みが癖になるとも耳にしますし、好き嫌いが別れる魚なのでしょう。
実のところは自分の舌で確かめないと分かりません。



まずはアイゴの刺身です。

身は綺麗な白身でマダイだと言っても通じそうです。

前評判から皆が尻込みしているところをいただいてみると、ビックリ!
とても美味しいです。

釣りたて下ろしたてですが、1~2日寝かせたような味、食感ともにバランスが良いです。
噛んだ瞬間から旨味が湧いて口内から消えるまでしっかり残り、余韻も楽しめます。
癖など一切なく、これほど旨い白身はなかなかないでしょう。

旨さを知ったら皆さん次から次に箸が出て、飛ぶように売れます。

「これはスズキなんかよりよっぽど旨い!」

役員のインストラクターが太鼓判を押します。

ゲストで釣れたヒラソウダやショゴ(カンパチの幼魚)も刺身にしましたが、その上をいくアイゴの旨さでした。

目からウロコがポロポロ落ちましたよ。



続いてアイゴの唐揚げ。

唐揚げ粉を着けて揚げ焼きにしましたが、普通に美味しいです。

この身なら好んで食べる地域があるのも頷けます。
釣り味も良いし味も良い、乗り合い船があってもいいレベルの魚だと思います。

これからアイゴが釣れたら必ず持ち帰ろうと決めました。



藻場の保全のために食害をもたらすアイゴを駆除する試みは、今後定期的に行う予定です。
少しでも磯焼けを食い止める一助になればと思います。

でも、アイゴは自然の営みに従ってただ生きようとしているだけです。

アイゴの生息域の拡大や藻の減少の要因に温暖化が関係しているのであれば、人類のツケをアイゴが払わされているのかもしれません。
活動を通じて考えさせられました。

単に駆除で終わるのではなく、せめて美味しくいただいてあげられればとも思った次第です。


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