いいたい放題

 右でも左でもない風来坊が、社会・経済・政治などの問題について、
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教育委員会は憲法違反?

2007-03-14 | Weblog
 最近知ったんだが、高校生が妊娠すると自主退学させられるそうだな。何でだ?1年休学して、出産して、復学すれば問題はないだろ?0歳児を預かってくれる保育所はいっぱいあるからな。
 家に母親(生まれてくる子供から見ればお婆ちゃん)が面倒を見てくれるケースもあるだろ?教師には出産休暇があって、生徒は妊娠したら自主退学っていうのはどうしても納得できないんだよな。
 憲法は結婚の自由を認めてる。これが基本だろ?
 民法では、男は満18才、女は満16才になれば結婚出来るとしている。但し、未成年者の場合は保護者の同意が要るがな。それなのに何故、高校生が妊娠したら自主退学なのかが判らない。結婚してもだそうだ。妊娠したのではなく、保護者の同意を得て結婚しても、高校を退学しなきゃならないというのが、その都道府県の教育委員会の共通理解だということなのだが、明らかに人権の侵害じゃないのか?

 日本じゃ、憲法も法律も「権威」のある人間の前では空しいものだからな。それに、裁判を起こしても、判決が確定するまでに二十歳を超えてしまうんじゃないのか?だから誰も裁判を起こさないのだろうが、憲法にも法律にも違反した決定を教育委員会がしているとしたら、あまりにもおかしいと思わないか?
 しかも、この教育委員は公選じゃないだろ。

 そして、何よりもおかしいのが「自主退学」ってやつだ。
 退学処分に出来ないから「自主退学」させる、その本当の理由は何なんだ?高校生はまだ早いってか?「ふざけるなよ!」って叫びたくなるよな。憲法や法律を無視して、自分たちの考え方を社会に押し付けるなよ。
 「結婚したくても出来ない生徒が可哀想だから」という意見も耳にしたことがあるが、これは論外だな。個人の自由の意味が判っていない。「彼女いない歴」16年から18年という看板を背負って高校に通っていた俺なんかにとって、彼女がいる奴が羨ましかったが、桜の木の下で弁当を食ってる二人に石を投げたいと思ったことはなかったぞ。彼奴らどうしてるかな。
 「生活能力がない」というのも問題にならないだろ。20才で年収が1000万を越えているのもいるだろ?そうした男と結婚する16才の高校生が生活能力がないわけじゃないだろ。生活能力がある場合には認めるのか?そうじゃないだろ?「自主退学」が先にあって、後から付けた理由が「生活能力」なんじゃないのか?

 実際にあったんだってな。
 ある公立高校の生徒だったそうだ。やむを得ずかもしれんが、親も結婚と出産を認めたにもかかわらず、校長は自主退学を言い渡したそうだ。そしてそれを補強するために、教育委員会は高校生が結婚する時は自主退学という見解を公式発表したそうだ。
 ダメだな、これじゃ。教育委員は公務員だろ。人一倍、憲法を順守しなければならん立場にいるのに、それが憲法を無視しているだろ。自主退学を暗黙の内に強要しているだろ。日本人は権威に弱いからな。公立高校のほとんどは、都道府県立だろ?お上に逆らうことは御法度だからな。しかし、これじゃ、憲法の精神はどこかに吹っ飛んでしまってるな。まぁ、今の教育界の「重鎮」は、戦後「民主」主義を支えて来た人たちだから仕方がないよな。「人権」なんて言ったら嫌われるだろうな。

 だったら都道府県条例を作ってみろよ。「高校生結婚禁止条例」を。
 総務省が何て言ってくるかな。見物だぞ。総務省の連中は、憲法や民法に抵触する可能性があるが、議論不十分につき、決定を延期するようにと議会に「指導」してくるか?まさか、どこかの都道府県でこんな条例を制定してないだろうな。

 しかし、日本聖公会っていうキリスト教会は同じようなことをしてるんだよな。憲法や法律にあたるものを、お偉方がまったく無視して、女子児童への性的虐待をした司祭に「自主退職」させてしまったんだよな。この場合は、本来なら終身停職を審判廷が決定すべきであるのに、「自主退職」で問題を覆い隠そうとしたんだよな。被害者や被害者の家族は怒り心頭に発しても仕方がないだろうな。むしろ当然のことだ。